2021年6月9日水曜日

カラッとした暑さなので…

大阪には「乾燥注意報」がでているので梅雨のジメジメした暑さでなくカラッとした暑さ。
エゾミソハギが咲き出していました。
ミソハギは盆花とも言われています。
四天王寺さんから、去年中止になった「万灯供養(8月9日~8月16日)」の案内が届きました。
たとえワクチンを受けても、今年も無理かなと話しています。
 田中均さんのTwitterに

今朝の新聞で安倍前首相の復活ぶりが報じられていた。
二度政権を投げ出し、日本の長期的停滞を立て直せなかった政治家が、森友・加計・桜などの説明責任を求められることもなく、表舞台に再登場。
コロナ感染拡大についても一定の責任があるのでは。
これが自民党政治だとすれば日本の未来はとても暗い。


隠蔽体質は
加計学園文書裁判 原告が「黒塗りだらけの議事録」を怒りの公開!〟(FRIDAY 6月6日)
のり弁なら少しはご飯が見えるはずなんだけど…
 岩波書店のTwitterに

看護師に限らず、社会的価値のある仕事をしている人たちの賃金が低いのはなぜなのでしょうか
東洋経済オンラインのYouTubeチャンネルで、グレーバー『ブルシット・ジョブ』が紹介されました東洋経済オンライン編集部長・武政秀明さん)。
大阪知事“重症患者用病床500床を目標に”」(関西NHK 6月8日)
この「500床」という目標は、去年、すで発表していました。

コロナ禍、死者最多の大阪 感染拡大想定、厳しく改めよ=石川将来(大阪社会部)」(毎日新聞)

2020年4月1日の記者会見で知事は、発表していました(会見項目「新型コロナウイルス感染症について」で使用した資料)。

もうこれは最悪のシナリオですけども、完全に今のニューヨークとかイタリア、スペインのような状況になった場合、厚労省が算定する一番最悪のケースのときです。
そのときは重症者のベッドが500床要ると言われています。


この時の危機感(専門家から指摘されていたと思います)で新型コロナ対策をしていれば大阪の犠牲者はもっと少なくすんだと思います。
しかし、以後の知事や市長の言動は、情ないほど警戒心が希薄な発言が目立ちました。
それは大阪市廃止の住民投票をしたいがための言動だったと思います。
  夢十夜
    第八夜


 床屋の敷居を跨(また)いだら、白い着物を着てかたまつて居た三四人が、一度に入らつしやいと云つた。
 真中に立つて見廻すと、四角な部屋である。
窓が二方に開(あ)いて、残る二方に鏡が懸(かゝ)つてゐる。
鏡の数を勘定したら六つあつた。
(『漱石全集 第十六巻』夏目漱石 岩波書店 1956年)
 自分は其の一つ前へ腰を卸した。
すると御尻(おしり)がぶくりと云つた。
余程坐り心地が好く出来た椅子である。
鏡には自分の顔が立派に映つた。
顔の後(うしろ)には窓が見えた。
それから帳場格子(ちやうばがうし)が斜(はす)に見えた。
格子の中には人がゐなかつた。
窓の外を通る往来(わうらい)の人の腰から上がよく見えた。
 庄太郎が女を連れて通る。
庄太郎は何時(いつ)の間(ま)にかパナマの帽子を買つて被つてゐる。
女も何時の間に拵(こし)らへたものやら。
一寸解らない。
双方共得意の様であつた。
よく女の顔を見やうと思ふうちに通り過ぎて仕舞つた。
  豆腐屋が喇叭(らつぱ)を吹いて通つた。
喇叭を口に宛(あ)てがつてゐるんで、頬(ほつ)ぺたが蜂(はち)に螫(さ)された様に膨(ふく)れてゐた。
膨れたまんまで通り越したものだから、気掛りで堪(たま)らない。
生涯蜂に螫(さ)されてゐる様に思ふ。
 芸者が出た。
まだ御化粧(おつくり)をしてゐない。
島田の根が緩(ゆる)んで、何だか頭に締りがない。
顔も寝ぼけてゐる。
色沢(いろつや)が気の毒な程悪い。
それで御辞儀(おじぎ)をして、どうも何とかですと云つたが、相手はどうしても鏡の中へ出て来ない。
 すると白い着物を着た大きな男が、自分の後(うし)ろへ来て、鋏(はさみ)と櫛(くし)を持つて自分の頭を眺め出した。
自分は薄い髭(ひげ)を捩(ひね)つて、どうだらう物になるだらうかと尋ねた。
白い男は、何(な)にも云はずに、手に持つた琥珀色(こはくいろ)の櫛で軽く自分の頭を叩いた。
 「さあ、頭もだが、どうだらう、物になるだらうか」
と自分は白い男に聞いた。
白い男は矢張り何も答へずに、ちやきちやきと鋏を鳴らし始めた。
 鏡に映(うつ)る影を一つ残らず見る積りで眼を睜(みは)つてゐたが、鋏の鳴るたんびに黒い毛が飛んで来るので、恐ろしくなつて、やがて眼を閉ぢた。
すると白い男が、かう云つた。
 「旦那は表の金魚売を御覧なすつたか」
 自分は見ないと云つた。
白い男はそれぎりで、頻(しきり)と鋏を鳴らしてゐた。
すると突然大きな声で危険(あぶねえ)と云つたものがある。
はつと眼を開けると、白い男の袖の下に自転車の輪が見えた。
人力の梶棒(かぢぼう)が見えた。
と思ふと、白い男が両手で自分の頭を押へてうんと横へ向けた。
自転車と人力車は丸(まる)で見えなくなつた。
鋏の音がちやきちやきする。
 やがて、白い男は自分の横へ廻つて、耳の所を刈り始めた。
毛が前の方へ飛ばなくなつたから、安心して眼を開けた。
粟餅(あはもち)や、餅やあ、餅や、と云ふ声がすぐ、そこでする。
小さい杵(きね)をわざと臼(うす)へ中(あ)てゝ、拍子を取つて餅を搗(つ)いてゐる。
粟餅屋(あはもちや)は子供の時に見たばかりだから、一寸様子が見たい。
けれども粟餅屋は決して鏡の中に出て来ない。
只餅を搗(つ)く音丈(だけ)する。
 自分はあるたけの視力で鏡の角(かど)を覗き込む様にして見た。
すると帳場格子のうちに、いつの間(ま)にか一人の女が坐つてゐる。
色の浅黒い眉毛(まみえ)の濃い大柄な女で、髪を銀杏返(いてふがへ)しに結(ゆ)つて、黒襦子(くろじゆす)の半襟の掛つた素袷(すあはせ)で、立膝(たてひざ)の儘、札(さつ)の勘定をしてゐる。
札は十円札らしい。
女は長い睫(まつげ)を伏せて薄い唇を結んで一生懸命に、札の数(かず)を読(よ)んでゐるが、其の読み方がいかにも早い。
しかし札の数はどこ迄行つても尽きる様子がない。
膝の上に乗つていゐるのは高々(たかだか)百枚位だが、其百枚がいつ迄勘定しても百枚である。
 自分は茫然として此女の顔と十円札を見詰めて居た。
すると耳の元で白い男が大きな声で「洗ひませう」と云つた。
丁度うまい折だから、椅子から立ち上がるや否や、帳場格子の方を振り返つて見た。
けれども格子のうちには女も札も何も見えかつた。
 代(だい)を払つて表へ出ると、門口(かどぐち)の左側に、小判(こばん)なりの桶が五つ許(ばか)り並(なら)べてあつて、其の中に赤い金魚や、斑入(ふいり)の金魚や、痩せた金魚や、肥(ふと)つた金魚が沢山入れてあつた。
さうして金魚売が其の後(うしろ)にゐた。
金魚売は自分の前に並(なら)べた金魚を見詰めた儘、頬杖を突いて、じつとして居る。
騒がしい往来(わうらい)の活動には殆ど心を留めてゐない。
自分はしばらく立つて此の金魚売を眺めて居た。
けれども自分が眺めてゐる間、金魚売はちつとも動かなかつた。

注解
素袷 素肌に袷を着ること。意気な風俗とされている。
(『漱石全集 第十六巻』夏目漱石 岩波書店 1956年)
今朝の父の一枚です(^_^)v
まだ右肩が痛いのに頑張って写していました。
一度名前を聞くと納得する「スモークツリー

午後からワクチンの予約。
かかりつけの病院で7月に予約が取れました。
前の週が主治医の診察日なのでちょうどよかったかなと思っています。
予約をとりながら「早い者勝ち」というのは変だなと思いました。
私は、パソコンで予約したのですが(今日がWindowsアップデートなので焦ったけど…)
65歳以上の高齢者のなかにはスマホの操作が苦手な人もいるだろうし(私は、ガラホ)、
電話予約では、なかなか通じないと思います(私は、耳が悪いので電話予約はできません)。