2021年6月8日火曜日

もう真夏の暑さ…

天気予報を見ると最高気温が30度の予想…
東屋にある気温計を見ると8時30分前なのに26度近くにもなっていた(^^;
暑さのせいではないのだけど…
飯盛山方面を写そうとシャッターを押してもピ、ピ、ピと警告音???
何回押しても警告音がなり、シャッターが下りないので蓋をあけてみるとmicroSDカードが入っていない(-_-;)
仕方がないので携帯で撮影しました(^^ゞ
 MinoriさんのTwitterに

トーベ・ヤンソンと彼女のアトリエ。
この写真を見るとなぜかいつも勇気をもらえる。
父親との確執や失恋、戦争や芸術的葛藤など、苦悩や困難も多い人生を送った彼女の信念の強さがこの写真からも伝わってくるようで。

トーベ・ヤンソンの写真

宝塚の男役みたいにカッコイイ!
 「田辺聖子さんの学生時代の日記見つかる 終戦の日の心境克明に」(NHK)
昭和20年8月15日には、
「嗚呼日本の男児 何ぞその意気の懦弱たる。何ぞその行の拙劣たる」と
降伏を受け入れたことを強い筆致で批判し、愛国心あふれる「軍国少女」の一面がうかがえます。


ETV特集「橋田壽賀子のラストメッセージ~“おしん”の時代と日本人~
で橋田壽賀子さんや瀬戸内寂聴さんも当時「軍国少女」だったと話されていました。
父も母も大本営発表を信じて疑わなかったと話していました。
田中均さんのTwitterに

「政府は主催者ではない」「世界のイベントを止めてはならぬ」といった主張は、その限りでは正しい。
しかし、国民の生命財産を守るのは国の主権行為で、国家間の条約でもない開催都市契約に縛られるものではない。
IOCはスポーツの非政府組織であり超国家組織ではない。
政府は主権を放棄してはならぬ。


首相は“責任”を放棄したい(逃れたい)のだと思う。
  夢十夜
   第七夜


 何でも大きな船に乗つてゐる。
 此の船が毎日毎夜すこしの絶間なく黒い煙(けぶり)を吐いて浪を切つて進んで行く。
(すさま)じい音である。
けれども何処へ行くんだか分らない。
只波の底から焼火箸の様な太陽が出る。
それが高い帆柱の真上迄来てしあらく挂(かゝ)つてゐるかと思ふと、何時(いつ)の間(ま)にか大きな船を追ひ越して、先へ行つて仕舞ふ。
さうして、仕舞には焼火箸の様にぢゆつといつて又波の底に沈んで行く。
其の度(たんび)に蒼い波が遠くの向ふで、蘇枋(すはう)の色に沸き返る。
すると船は凄じい音を立てゝ其の跡を追掛(おつか)けて行く。
けれども決して追附(おいつ)かない。
(『漱石全集 第十六巻』夏目漱石 岩波書店 1956年)
  ある時自分は、船の男を捕(つら)まへて聞いて見た。
 「此の船は西へ行くんですか」
 船の男は怪訝(けげん)な顔をして、しばらく自分を見て居たが、やがて、
 「何故(なぜ)」と問ひ返した。
 「落ちて行く日を追懸(おつか)ける様だから」
 船の男は呵々(からから)と笑つた。
さうして向ふの方へ行つて仕舞つた。
 「西へ行く日の、果(はて)は東か。それは本真(ほんま)か。東(ひがし)出る日の、御里(おさと)は西か。それも本真か。身は波の上。檝枕(かぢまくら)流せ流せ」と囃(はや)してゐる。
(へさき)へ行つて見たら、水夫が大勢寄つて、太い帆綱を手繰(たぐ)つてゐた。
 自分は大変心細くなつた。
何時(いつ)(をか)へ上がれる事か分らない。
さうして何処へ行くのだか知れない。
只黒い煙(けぶり)を吐いて波を切つて行く事丈(だけ)は慥(たし)かである。
其の波は頗る広いものであつた。
際限もなく蒼く見える。
時には紫にもなつた。
只船の動く周囲丈(まはりだけ)は何時(いつ)でも真白に泡を吹いてゐた。
自分は大変心細かつた。
こんな船にゐるより一層(いつそ)身を投げて死んで仕舞はうかと思つた。
  乗合(のりあひ)は沢山居た。
大抵は異人の様であつた。
然し色々な顔をしてゐた。
空が曇つて船が揺れた時、一人の女が欄(てすり)に倚(よ)りかゝつて、しきりに泣いて居た。
眼を拭く半巾(ハンケチ)の色が白く見えた。
然し身体には更紗(さらさ)の様な洋服を着てゐた。
此女を見た時に、悲しいのは自分ばかりではないのだと気が附いた。
 ある晩甲板(かんぱん)の上に出て、一人で星を眺めてゐたら、一人の異人が来て、天文学を知つてるかと尋ねた。
自分は詰まらないから死なうとさへ思つてゐる。
天文学抔(など)を知る必要がない。
黙つてゐた。
すると其の異人が金牛宮(きんぎうきゆう)の頂(いたゞき)にある七星(しちせい)の話をして聞かせた。
さうして星も海もみんな神の作つたものだと云つた。
最後に自分に神を信仰するかと尋ねた。
自分は空を見て黙つて居た。
 或時サローンに這入つたら派出(はで)な衣装を着た若い女が向ふむきになつて、洋琴(ピアノ)を弾いてゐた。
其の傍(そば)に背(せい)の高い立派な男が立つて、唱歌を唄つてゐる。
其口が大変大きく見えた。
けれども二人は二人以外の事には丸(まる)で頓着(とんぢやく)してゐない様子であつた。
船に乗つてゐる事さへ忘れてゐる様であつた。
 自分は益(ますます)詰まらなくなつた。
とうとう死ぬ事に決心した。
それである晩、あたりに人の居ない自分、思ひ切つて海の中へ飛び込んだ。
所が――自分の足が甲板を離れて、船と縁が切れた其の刹那に、急に命が惜しくなつた。
心の底からよせばよかつたと思つた。
けれども、もう遅い。
自分は厭でも応でも海の中へ這入(はい)らなければならない。
只大変高く出来てゐた船と見えて、身体(からだ)は船を離れたけれども、足は容易に水に着かない。
然し捕(つか)まへるものがないから、次第次第に水に近附いて来る。
水の色は黒かつた。
  そのうち船は例の通り黒い煙(けぶり)を吐いて、通り過ぎて仕舞つた。
自分は何処へ行くんだか判らない船でも、矢つ張り乗つて居る方がよかつたと始めて悟りながら、しかも其の悟りを利用する事が出来ずに、無限の後悔と恐怖とを抱(いだ)いて黒い波の方へ静かに落ちて行つた。

注解
檝枕 檝を枕に寝ることで、舟航の称。「波枕」とも言う。
(『漱石全集 第十六巻』夏目漱石 岩波書店 1956年)
リハビリ散歩を短めにして、歯科を受診しました。
マウスピースの点検と歯周病予防です。
待合室で読んでいたのが、今月の100分de名著「華氏451度 ブラッドベリ」のテキストです。
昨夜は「第2回 本の中には何がある?」でした。

番組の最後に講師の戸田山和久さんが「フィルターバブル」という言葉を紹介されていました。
伊集院光さんがこんなことを話していました。

大手のネットで通販する会社に入っているAIというのは、
僕がある漫画を5巻まで買ったら、
6巻の発売日には買う可能性が高いんです。
だから、その6巻の発売日にはもう、うちの近くに来ているんです。
僕が注文する前に。
これ本当の話ですよ。
うちの近くにもう来てて、後は、僕が、おすすめのとこに現れたそのボタンをクリックするかどうかなんです。
これちょっとだけ気持ち悪くないですか。
でも、それは、僕がおじさんだから気持ち悪いと思うけど便利じゃん。
何でクリックしないのって話になってくだろうから。


おすすめを無視することは犯罪になるかもしれない、いつか。