2021年6月27日日曜日

小雨が降っていたけど…

公園に向かうときに小雨が降っていましたが、
歩いているときは傘をさす必要はありませんでした。
台風5号は、遠ざかるみたいだけど梅雨前線を刺激するため…

台風5号 小笠原諸島から遠ざかる 前線影響で激しい雨のおそれ」(NHK)
6月9日のEテレ2355でトビーが教えてくれたのは

この前、カタツムリさんにばったり会ってさ。
僕が、テレビに出てるって話をしたら
みんなにこれだけは伝えてくれって。
「我々カタツムリ、卵の殻が大好物。」


なお、
ダーウィンが来た!「知ってびっくり!カタツムリ大研究」でこんな注意をしていました。

※カタツムリには寄生虫がいることがあるので、素手で触らないようにしましょう。
 江川紹子さんのTwitterに

大阪府知事、暴力には屈します、というメッセージ。

大阪府知事が
「表現の不自由展」吉村・大阪知事が会場使用許可取り消しを支持〟(毎日新聞)
前知事・市長の時代から言論の自由や表現の自由
大阪の伝統を理解できないと予算を削減したり、否定してきました。
現知事も前任者も弁護士資格を持っている。
中国が香港の「リンゴ日報」を発行停止したように
気に入らないものの表現の自由は認めない。
岩永直子さんのTwitterに

西浦博先生(@nishiurah)に最新のデータ分析を詳しく解説して頂きました。
春に医療崩壊した大阪では、高齢者には人工呼吸器がつけられない事態になっていました。
そのような「命の選別」は変異ウイルスへの置き換えが進む東京でも起こり得るそうです。


五輪開催中の東京で「命の選別」せざるを得ない事態も 西浦博さんが分析する医療崩壊のリスク〟(BuzzFeed)
ぼやいてばかりいるのでこんな動画を紹介します(^^ゞ

ロイターの動画です(続けて別の動画も始まります)。
ヨットレース中に珍客、アザラシが一休み スウェーデン(字幕・26日)
スウェーデンで24日、ヨットレースが行われている最中、参加者の船にアザラシが現れ、長居するというハプニングがあった。

規則ではクルーの変更は認められていることから、アザラシの競技参加「反則」にはならない
6月18日のEテレ2355「今夜の1行目」で紹介された芥川龍之介の作品。
このあと、「トビー映画音楽の夕べ」で教えてくれました。

今夜の映画音楽は、原作芥川龍之介「藪の中」、
黒澤明監督「羅生門」より“羅生門”。
途中聞こえる鬼気迫る声は、主演の京マチ子。
ボレロ風の音楽と相まって、すごい高揚感ね。


(「羅生門」<1950>より“羅生門” 音楽:早坂文雄)

音楽と声で、たたみかけてくるよね。

実は、映画「羅生門」は知っていたけど、予告編(?)しか見たことがない。
で、芥川の『羅生門』と違うなと思っていたのですけど、
原作が『藪の中』と『羅生門』だったのをトビーに教えてもらって納得しました(^^ゞ
『藪の中』を数回に分けて転記したいと思いますφ(..)
   藪の中

   検非違使(けびいし)に問われたる木樵(きこ)りの物語

 さようでございます。
あの死骸(しがい)を見つけたのは、わたしに違いございません。
わたしは今朝(けさ)いつもの通り、裏山の杉を伐(き)りに参りました。
すると山陰(やまかげ)の藪(やぶ)の中に、あの死骸があったのでございます。
あった処でございますか?
それは山科(やましな)駅路からは、四五町ほど隔たっておりましょう。
竹の中に痩(や)せ杉の交(まじ)った、人気(ひとけ)のない所でございます。
(『芥川龍之介全集 第六巻』伊藤 整、吉田精一編 角川書店 昭和43年)
 死骸は縹(はなだ)の水干(すいかん)に、都風(みやこふう)さび烏帽子(えぼし)をかぶったまま、仰向(あおむ)けに倒れておりました。
何しろ一刀(ひとかたな)とは申すものの、胸もとの突き傷でございますから、死骸のまわりの竹の落葉は、蘇芳(すおう)に滲(し)みたようでございます。
いえ、血はもう流れておりません。
傷口も乾(かわ)いておったようでございます。
おまけにそこには、馬蠅(うまばえ)が一匹、わたしの足音も聞こえないように、べったり食いついておりましたっけ。
 太刀(たち)か何かは見えなかったか? 
いえ、何もございません。
ただその側の杉の根がたに、繩(なわ)が一筋落ちておりました。
それから、――そうそう、繩のほかにも櫛(くし)が一つございました。
死骸のまわりにあったものは、この二つぎりでございます。
が、草や竹の落葉は、一面に踏み荒らされておりましたから、きっとあの男は殺される前に、余程(よほど)手痛い働きでも致したのに違いございません。
何、馬はいなかったか?
あそこは一体馬なぞには、はいれない所でございます。
何しろ馬の通(かよ)う路とは、藪一つ隔たっておりますから。
藪の中 「今昔物語」巻廿九第廿三「妻を具して丹波の国へ行く男、大江山に於いて縛らるる物語」を出店とし、 Robert Browning の長詩「指輪と本」、また Ambrose Bierce の「月光の道」などにヒントを得た作品。

検非違使 中古、京中の犯罪人を検察裁判した役人。

山科の駅路(えきろ/うまやじ) 山科は京都市東山区の地名。駅路は宿駅のある街道。平安京から東国へ通じる。

  藍色の薄いもの。

さび烏帽子 こわく張って皺(烏帽子の皺をさびという)をよせたもの。

蘇芳 赤紫色。
   検非違使に問われたる旅法師の物語

 あの死骸の男には、確かに昨日(きのう)(あ)っております。
昨日の、――さあ、午(ひる)ごろでございましょう。
場所は関山(せきやま)から山科(やましな)へ、参ろうという途中でございます。
あの男は馬に乗った女と一しょに、関山の方へ歩いて参りました。
女は牟子(むし)を垂れておりましたから、顔はわたしにはわかりません。
見えたのはただ萩重(はぎがさ)ねらしい、衣(きぬ)の色ばかりでございます。
馬は月毛(つきげ)の、――確か法師髪(ほうしがみ)の馬のようでございました。
(たけ)でございますか?
丈は四寸(よき)もございましたか?
――何しろ沙門(しゃもん)のことでございますから、その辺ははっきり存じません。
男は、――いえ、太刀(たち)も帯びておれば、弓矢も携(たずさ)えておりました。
ことに黒い塗(ぬ)り箙(えびら)へ、二十あまり征矢(そや)をさしたのは、唯今でもはっきり覚えております。
  あの男がかようになろうとは、夢にも思わずにおりましたが、真(まこと)に人間の命なぞは、如露亦如電(にょろやくにょでん)に違いございません。
やれやれ、何とも申しようのない、気の毒なことを致しました。
関山 逢坂山。京都府と滋賀県の境にある。東国から京へ入る要所で関所がおかれていた。

牟子 市女笠の周囲に、外のすかし見えるような薄物の帛を垂らしもの。女性が山野を行く時に用いる。

萩重ね  表蘇枋、裏青色。秋に着用。

月毛 茶色で少し赤みを帯びた毛色の馬。

法師髪 馬のたてがみを坊主のように剃ってしまうこと。

四寸 馬の丈を計るのに四尺を標準とし、それ以上あるものを一寸、二寸…と算えた。故に四尺四寸。

如露亦如電 露の如くはかなく稲妻の如く一瞬にして消え去ること
 検非違使に問われたる放免(ほうめん)の物語

 わたしが搦(から)め取った男でございますか?
これは確かに多襄丸(たじょうまる)と言う、名高い盗人(ぬすびと)でございます。
もっともわたしが搦め取った時には、馬から落ちたのでございましょう、粟田口(あわたぐち)の石橋の上に、うんうん呻(うな)っておりました。
時刻でございますか?
時刻は昨夜の初更(しょこう)ごろでございます。
いつぞやわたしが捉(とら)え損じた時にも、やはりこの紺(こん)の水干(すいかん)に、打出(うちだ)しの太刀(たち)を佩(は)いておりました。
唯今はそのほかにもご覧の通り、弓矢の類さえ携(たずさ)えております。
さようでございますか?
あの死骸の男が持っていたのも、――では人殺しを働いたのは、この多襄丸に違いございません。
革を巻いた弓、黒塗りの箙(えびら)、鷹(たか)の羽の征矢(そや)が十七本、――これは皆、あの男が持っていたものでございましょう。
はい。馬も仰有(おっしゃ)る通り、法師髪(ほうしがみ)の月毛(つきげ)でございます。
その畜生(ちくしょう)に落とされるとは、何かの因縁(いんねん)に違いございません。
それは石橋の少し先に、長い端綱(はづな)を引いたまま、路ばたの青芒(あおすすき)を食っておりました。
 この多襄丸(たじょうまる)というやつは、洛中(らくちゅう)に徘徊する盗人(ぬすびと)の中でも、女好きのやつでございます。
昨年の秋鳥部寺(とりべでら)賓頭盧(びんずる)の後(うしろ)の山に、物詣でに来たらしい女房が一人、女(め)の童(わらわ)と一しょに殺されていたのは、こいつの仕業(しわざ)とか申しておりました。
その月毛に乗っていた女も、こいつがあの男を殺したとなれば、どこへどうしたかわかりません。
差出(さしで)がましゅうございますが、それもご詮議(せんぎ)下さいまし。
放免 軽罪によって放免され、罪人の追捕や護送に協力させられた検非違使の下役人。
 
多襄丸 「今昔物語」巻廿九「多襄丸調伏丸二人盗人語第二」よりとった大盗の名前。

粟田口 京都市東山区粟田口町。東国街道の京都に入る入口で三条筋に通じる。

初更 午後八時ごろ。

打出しの太刀 鍔(つば)をつけ、敵を打ちやすくしたやや長い太刀。

鳥部寺 京都市東山区の鳥辺野にあった寺。法皇寺。平安時代、その近辺に京都の火葬場があった。

賓頭盧 十六羅漢の一つ。

物詣でに来たらしい女房が…… 「今昔物語」巻廿九「詣鳥部寺女値盗人語第廿一」をさすか。
   検非違使に問われたる媼(おうな)の物語

 はい、あの死骸は手前の娘が、片附いた男でございます。
が、都のものではございません。
若狭(わかさ)の国府(こくふ)の侍でございます。
名は金沢(かなざわ)の武弘(たけひろ)、年は二十六歳でございました。
いえ、優しい気立(きだて)でございますから、遺恨(いこん)なぞ受けるはずはございません。
  娘でございますか?
娘の名は真砂(まさご)、年は十九歳でございます。
これは男にも劣らぬくらい、勝気の女でございますが、まだ一度も武弘のほかには、男を持ったことはございません。
顔は色の浅黒い、左の眼尻(めじり)に黒子(ほくろ)のある、小さい瓜実顔(うりざねがお)でございます。
 武弘は昨日(きのう)娘と一しょに、若狭へ立ったのでございますが、こんなことになりますとは、何という因果でございましょう。
しかし娘はどうなりましたやら、婿(むこ)のことはあきらめましても、これだけは心配でなりません。
どうかこの姥(うば)が一生のお願いでございますから、たとい草木を分けましても、娘の行方(ゆくえ)をお尋ね下さいまし。
何に致せ憎いのは、その多襄丸(たじょうまる)とか何とか申す、盗人(ぬすびと)のやつでございます。
婿ばかりか、娘までも………(跡は泣き入りて言葉なし)
(『芥川龍之介全集 第六巻』伊藤 整、吉田精一編 角川書店 昭和43年)
今朝の父の一枚です(^_^)v
いつもは土日や祝日には人が多いので避けていますが
明日、歯科と眼科を受診するので来られません。
今週は、2回目のワクチン接種で休んでいました。
そのため、金曜日に歩いた時に、かなり足腰が弱っていると感じたのでやってきましたp(^^)q