メリケンムグラ
2016年8月31日水曜日
2016年8月30日火曜日
8月になって初めてだな…
傘の柄をあごに露草摘む人よ
(『俳句で綴る変哲半生記』)
鶏頭の硬き地へ貧弱なるくさめ
(『西東三鬼全句集』沖積舎 昭和58年)
昨日の大雨の後,青空にホッとしているようでした(^-^)
雀
いつも曇天の衣装をつけてゐる。 安西冬衛
(『日本の詩歌25』)
久しぶりに会えました♪
振り向いてくれた(o^^o)
無花果(いちじく)の門の格子や水を打つ 飯田蛇笏
(『日本の詩歌19』)
百日紅心つまづき声からび
昭和16年,彷徨寧日なかつた。
この句の中七も下五も,その通りであつた。
百日紅は作者が毎年詠込む花,この花の咲く間作者の健康は衰へる。
(『波郷句自解』)
今朝は,気温もだけど,風が涼しくて気持ちよかったです!
「8月にこんなに涼しいのは初めてですね」と
おなじみさんと挨拶を交わしました(^_^)b
ユーラシア大陸が原産で,世界には,ペパーミント,スペアミント,
クールミントなど数百種あるといわれます。
「雨ニモマケズ」など,いまも多くの人々の心をとらえている
宮沢賢治もスペアミントを探して岩手の野山を歩いたそうです。
日本薬局方に載っているのは,ハッカ(薄荷)です。
漢方処方に配合され,風邪の初期の発汗や解熱,
更年期のイライラ,皮膚のかゆみ,おなかの張りなどに用いられます。
また,市販の目薬やうがい薬などには,
ミントの精油成分であるメントールが配合されているものもあります。
1940年ごろ,北海道北見地方では,
盛んにハッカの栽培が行われ,世界最大の産地でした。
北見市にはその当時の資料を展示する施設があります。
「ミントガム」は花粉症対策としても効果的です。
「ミントガム」が花粉症によいのは,
精油成分のメントールなどがアレルギー症状をやわらげ,
かむことで,口腔内の温度が高くなり,
鼻の血流を改善するためと考えられています。
また,ペパーミントから精油を抽出したあと捨てられていた
葉や茎の中にもミントポリフェノールが残っていて,
これを利用したお茶も花粉症に効果があることがわかってきました。
(『野菜の力』)
向日葵の昼鉦かんかんと叩き来る
(『尾崎放哉全句集』)
かん「かん」は踊り字(くの字点)
成虫になったカマキリ(チョウセンカマキリ?)
かまきり
遠藤 周子
いつのまにか,
便所の窓にかまきりがきている。
枯れ草色でカサカサしたかまきり。
おなかがぼってりふくらんでいる。
卵がたくさんつまっているのだろう。
卵をうんだら死んでしまうのかしら。
そしたら,
かまきりの子は、おかあさんに会えないのね。
とうとう,かまきりが卵をうんだ。
卵はせっけんの細かい泡のように,
おしりから出てきた。
柱に かまきりのおなかのような形にうみつけた。
そして,白から橙色に変わった。
家の便所にやってきてから五日間。
かまきりは,ひとりぼっちで,
卵をうむことばかり考えていたのだろうか。
(千葉 4年 1966年)
(『日本児童詩集』江口季好・寒川道夫/太平出版社 1971年)
クサギ
若い葉は山菜とされ,根や葉は薬用とされる。
古来の染料植物で,藍色の実は無媒染で青く,
紅色の萼は鉄媒染でベージュグレーに布を染める。
(『野に咲く花の生態図鑑』)
蓮の花少(すこし)曲るもうき世哉 一茶
(『蕪村集 一茶集 日本古典文学大系58』
暉峻康隆 川島つゆ校注者/岩波書店 1959年)
(『俳句で綴る変哲半生記』)
鶏頭の硬き地へ貧弱なるくさめ
(『西東三鬼全句集』沖積舎 昭和58年)
昨日の大雨の後,青空にホッとしているようでした(^-^)
雀
いつも曇天の衣装をつけてゐる。 安西冬衛
(『日本の詩歌25』)
久しぶりに会えました♪
振り向いてくれた(o^^o)
無花果(いちじく)の門の格子や水を打つ 飯田蛇笏
(『日本の詩歌19』)
百日紅心つまづき声からび
昭和16年,彷徨寧日なかつた。
この句の中七も下五も,その通りであつた。
百日紅は作者が毎年詠込む花,この花の咲く間作者の健康は衰へる。
(『波郷句自解』)
今朝は,気温もだけど,風が涼しくて気持ちよかったです!
「8月にこんなに涼しいのは初めてですね」と
おなじみさんと挨拶を交わしました(^_^)b
ハエトリグモの仲間(ネコハエトリ?)
ミントといえば,ガムなどのスーっとするさわやかな香り。ユーラシア大陸が原産で,世界には,ペパーミント,スペアミント,
クールミントなど数百種あるといわれます。
「雨ニモマケズ」など,いまも多くの人々の心をとらえている
宮沢賢治もスペアミントを探して岩手の野山を歩いたそうです。
日本薬局方に載っているのは,ハッカ(薄荷)です。
漢方処方に配合され,風邪の初期の発汗や解熱,
更年期のイライラ,皮膚のかゆみ,おなかの張りなどに用いられます。
また,市販の目薬やうがい薬などには,
ミントの精油成分であるメントールが配合されているものもあります。
1940年ごろ,北海道北見地方では,
盛んにハッカの栽培が行われ,世界最大の産地でした。
北見市にはその当時の資料を展示する施設があります。
「ミントガム」は花粉症対策としても効果的です。
「ミントガム」が花粉症によいのは,
精油成分のメントールなどがアレルギー症状をやわらげ,
かむことで,口腔内の温度が高くなり,
鼻の血流を改善するためと考えられています。
また,ペパーミントから精油を抽出したあと捨てられていた
葉や茎の中にもミントポリフェノールが残っていて,
これを利用したお茶も花粉症に効果があることがわかってきました。
(『野菜の力』)
向日葵の昼鉦かんかんと叩き来る
(『尾崎放哉全句集』)
かん「かん」は踊り字(くの字点)
成虫になったカマキリ(チョウセンカマキリ?)
かまきり
遠藤 周子
いつのまにか,
便所の窓にかまきりがきている。
枯れ草色でカサカサしたかまきり。
おなかがぼってりふくらんでいる。
卵がたくさんつまっているのだろう。
卵をうんだら死んでしまうのかしら。
そしたら,
かまきりの子は、おかあさんに会えないのね。
とうとう,かまきりが卵をうんだ。
卵はせっけんの細かい泡のように,
おしりから出てきた。
柱に かまきりのおなかのような形にうみつけた。
そして,白から橙色に変わった。
家の便所にやってきてから五日間。
かまきりは,ひとりぼっちで,
卵をうむことばかり考えていたのだろうか。
(千葉 4年 1966年)
(『日本児童詩集』江口季好・寒川道夫/太平出版社 1971年)
クサギ
若い葉は山菜とされ,根や葉は薬用とされる。
古来の染料植物で,藍色の実は無媒染で青く,
紅色の萼は鉄媒染でベージュグレーに布を染める。
(『野に咲く花の生態図鑑』)
蓮の花少(すこし)曲るもうき世哉 一茶
(『蕪村集 一茶集 日本古典文学大系58』
暉峻康隆 川島つゆ校注者/岩波書店 1959年)
2016年8月29日月曜日
天気がもってくれました(^_^)b
花
宮尾 知子
わたしと いもうとで
山に 行って 花を とった。
赤い 花、きいろい 花、しろい 花、
うちへ もってかえった
ばけつに 水を 入れて、花を かざっておいた。
おかあさんが、
「ともこや、ばけつが つかえないよ。」
といった。
(長野 小学校2年 1966年)
(『日本児童詩集』江口季好・寒川道夫/太平出版社 1971年)
おしむべきことにしあれど暑き日は秋たつ程を待(また)れつるかも 田安宗武
▽普通は惜しまれるのが当たり前なのに,
暑い夏の日には早く秋が来ればよいと待たれるものだ。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
高木市之助・久松潜一校注/岩波書店 昭和41年)
まだくちばしの黄色い子がいました(^-^)
雨の幾日がつづき雀と見てゐる
(『尾崎放哉全句集』)
睡蓮にひそみし緋鯉恋いわたる
(『西東三鬼全句集』沖積舎 昭和58年)
どうも子ガラスが「おなかがすいたよ!」と
ご飯をねだっているようです(*´∀`*)
親ガラスは,「自分で探しなさい」とそっぽを向いているみたい(*^o^*)
今日(けふ)立つ明日(あす)立つ明後日(あさて)立つ
森の巣烏(すがらす)なう
古巣を惜(を)しむ俺かな
口では旅立つ旅立つと言っているが、今日も明日も出発し兼ねている。
森に棲む烏のように古巣に名残りを惜しんでいるこの俺よ。
「古巣」とは当然古い馴染みの女であろう。
(『宗安小歌集』)
女来と帯纒き出づる百日紅
女がはつきりしないが,この句では必要がない。
然しこの「女」といふ語調は相当放恣だ。
真夏の男臭さが,中年のどぎつさではなく,矢張り若々しい身振を失つてゐない。
(『波郷句自解』)
赤い花ばかりが目についていたけど
この公園でも黄色いオシロイバナが咲いていた。
巻第三 376 湯原王が宴席の歌
あきづ羽の 袖振る妹(いも)を 玉櫛笥(たまくしげ) 奥に思ふを 見たまへ 我が君
とんぼの羽根のような薄ものの袖を飄(ひるがえ)して舞うこの子,
私はこの子のことを心の奥深く思っているのですが,よく見て下さい,わが君よ。
美女の舞を座興にそえて,軽妙に主賓に呼びかけた挨拶歌。
(『萬葉集(一)』)
みちのべの狗尾草も野分かな 三橋鷹女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)
歩いている時は,時たまポツリポツリと降って来ただけでしたが
駐車場に着くと本降りになりました。
これも台風10号の影響だと思います。
宮尾 知子
わたしと いもうとで
山に 行って 花を とった。
赤い 花、きいろい 花、しろい 花、
うちへ もってかえった
ばけつに 水を 入れて、花を かざっておいた。
おかあさんが、
「ともこや、ばけつが つかえないよ。」
といった。
(長野 小学校2年 1966年)
(『日本児童詩集』江口季好・寒川道夫/太平出版社 1971年)
おしむべきことにしあれど暑き日は秋たつ程を待(また)れつるかも 田安宗武
▽普通は惜しまれるのが当たり前なのに,
暑い夏の日には早く秋が来ればよいと待たれるものだ。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
高木市之助・久松潜一校注/岩波書店 昭和41年)
まだくちばしの黄色い子がいました(^-^)
雨の幾日がつづき雀と見てゐる
(『尾崎放哉全句集』)
(『西東三鬼全句集』沖積舎 昭和58年)
ヒメジャノメ(タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)
ひっきりなしに鳴いているカラスがいました。どうも子ガラスが「おなかがすいたよ!」と
ご飯をねだっているようです(*´∀`*)
親ガラスは,「自分で探しなさい」とそっぽを向いているみたい(*^o^*)
今日(けふ)立つ明日(あす)立つ明後日(あさて)立つ
森の巣烏(すがらす)なう
古巣を惜(を)しむ俺かな
口では旅立つ旅立つと言っているが、今日も明日も出発し兼ねている。
森に棲む烏のように古巣に名残りを惜しんでいるこの俺よ。
「古巣」とは当然古い馴染みの女であろう。
(『宗安小歌集』)
女来と帯纒き出づる百日紅
女がはつきりしないが,この句では必要がない。
然しこの「女」といふ語調は相当放恣だ。
真夏の男臭さが,中年のどぎつさではなく,矢張り若々しい身振を失つてゐない。
(『波郷句自解』)
赤い花ばかりが目についていたけど
この公園でも黄色いオシロイバナが咲いていた。
マメアサガオ(ヒルガオ科)
飛びまわっていたウスバキトンボが小休止していました(^。^)巻第三 376 湯原王が宴席の歌
あきづ羽の 袖振る妹(いも)を 玉櫛笥(たまくしげ) 奥に思ふを 見たまへ 我が君
とんぼの羽根のような薄ものの袖を飄(ひるがえ)して舞うこの子,
私はこの子のことを心の奥深く思っているのですが,よく見て下さい,わが君よ。
美女の舞を座興にそえて,軽妙に主賓に呼びかけた挨拶歌。
(『萬葉集(一)』)
みちのべの狗尾草も野分かな 三橋鷹女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)
歩いている時は,時たまポツリポツリと降って来ただけでしたが
駐車場に着くと本降りになりました。
これも台風10号の影響だと思います。
2016年8月28日日曜日
寒気のおかげで
晝がほやどちらの露も間に合(あは)ず 横井也有(よこいやゆう)
◇昼顔には露の風情を添えて見たいが、朝露も夕露も間に合わないという意。
(『近世俳句俳文集 日本古典文学大系92』
阿部喜三男・麻生磯次校注/岩波書店 昭和39年)
ハクセキレイが歌いながら散歩(^。^)
今朝も寒気の影響で涼しい散歩になりました♪
鳩がなくま昼の屋根が重たい
(『尾崎放哉全句集』)
マメ科の樹木で花は5月に満開だったのだけど…
(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 昭和54年)
シジュウカラ♂が桜の樹の害虫を駆除してくれていますp(^-^)q
草の中を歩いているとやってきた(*゜∀゜*)
蘇鉄粥(そてつがゆ)炊(た)くくりやべに息せきつつ子らは駆(か)けくる敗戦の報 梅園千鶴子
蘇鉄粥=蘇鉄の実から作った粉を混ぜてたいた粥。
くりやべ=台所のあたり。
(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 昭和54年)
母の話では戦中・戦後,蘇鉄の実の毒抜きを知らずに食べて
中毒をおこした人がいたそうです。
風は何よりさみしいとおもふすすきの穂
(『山頭火句集』)
一日中座ったままの案山子に
お疲れさまとカキの実をくださった方がいるようです。
でも,青い渋柿なので美味しくないだろうな(*´∀`*)
かぼそきは田からこぼれし稲の花
(『俳句で綴る変哲半生記』)
蓮池の田風にしらむ葉裏哉
▼広い田の外れに蓮池がある。
風が吹くたびに、ひらひらと蓮の白い葉裏が翻って、暗い蓮池が白んで見える。
(『蕪村全集 第一巻 発句』
尾形仂・森田蘭/講談社 1992年)
◇昼顔には露の風情を添えて見たいが、朝露も夕露も間に合わないという意。
(『近世俳句俳文集 日本古典文学大系92』
阿部喜三男・麻生磯次校注/岩波書店 昭和39年)
ハクセキレイが歌いながら散歩(^。^)
今朝も寒気の影響で涼しい散歩になりました♪
鳩がなくま昼の屋根が重たい
(『尾崎放哉全句集』)
マメ科の樹木で花は5月に満開だったのだけど…
ニセアカシア(ハリエンジュ)
露草の露の中より生(あ)れいでて螢は谷の闇をさまよふ 丸山暁子(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 昭和54年)
草の中を歩いているとやってきた(*゜∀゜*)
蘇鉄粥(そてつがゆ)炊(た)くくりやべに息せきつつ子らは駆(か)けくる敗戦の報 梅園千鶴子
蘇鉄粥=蘇鉄の実から作った粉を混ぜてたいた粥。
くりやべ=台所のあたり。
(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 昭和54年)
母の話では戦中・戦後,蘇鉄の実の毒抜きを知らずに食べて
中毒をおこした人がいたそうです。
風は何よりさみしいとおもふすすきの穂
(『山頭火句集』)
一日中座ったままの案山子に
お疲れさまとカキの実をくださった方がいるようです。
でも,青い渋柿なので美味しくないだろうな(*´∀`*)
かぼそきは田からこぼれし稲の花
(『俳句で綴る変哲半生記』)
蓮池の田風にしらむ葉裏哉
▼広い田の外れに蓮池がある。
風が吹くたびに、ひらひらと蓮の白い葉裏が翻って、暗い蓮池が白んで見える。
(『蕪村全集 第一巻 発句』
尾形仂・森田蘭/講談社 1992年)
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