2016年4月30日土曜日

次第しだいに…(;゜ロ゜)

 竹の子の育ちから見む四十四節(しじふしふし)

○四十四節 大竹になる予測。
節の数は,筍において決定しているという(上田弘一郞『竹と日本人』)
(『井月句集』)
 巻第二 133  柿本朝臣人麿(かきのもとのあそみひとまろ)
小竹(ささ)の葉はみ山もさやに乱(さや)げどもわれは妹思ふ別れ来(き)ぬれ

小竹の葉は山路にみちてざわざわと風に鳴っているが,私の心は一途に妻を思う。
今や別れて来たので。
(『万葉集(一)』)
枯葉を持ち上げているというよりも貫いていました…
ミズキ(ミズキ科)
今日で4月も終わり…

ああ皐月(さつき)仏蘭西(フランス)の野は火の色す君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟
(『与謝野晶子歌集』)
生きて居るばかりぞ我とけしの花
(『新訂 一茶俳句集』)
ハナショウブだと思うけど,いつも悩みます(^^ゞ
アオサギが緊張感をみなぎらせていましたp(^-^)q




満足そうな顔(*^ー゜)
アオモンイトトンボの若い雌かな(・・?
ちょっと翅が心配…
アオモンイトトンボですが…雄か同色型の雌かは(・・?

羽化してまもないようで,止まり方がどこかドタバタしていた(*゜∀゜*)
来た時は,ちょっと寒いなと思ったけど
歩いていると汗が出そうになりました(^0^;)
 ナナホシテントウが日向ぼっこで居眠りしているみたいでした(*´∀`*)
ふと見上げるとまだ…(*^▽^*)
今朝は,雲がない青空でツバメが空高く飛んでいました。
淡紅色のハルジオン
 山家集 中 恋 598
花を見る 心はよそに 隔たりて 身につきたるは 君がおもかげ

桜をめでる心はわが身から抜け出て,どこか別の所へ行ってしまい,
その代りに自分の身についているのは,
恋しい人のおもかげだけである。
(『山家集』)

ムラサキシジミと思っていましたが…
ムラサキツバメの可能性も…
 アゲハの体は花粉がいっぱい(*^-^*)
ツツジの花に潜り込んだ時についているのですね(*^▽^*)
 サーカスに出て来るような…

ちりて後(のち)おもかげにたつぼたん哉
(『蕪村俳句集』)

2016年4月29日金曜日

曇り空で寒い…

今朝は,一枚余分に来て散歩に来ました。
甘い香りが漂っているバイカウツギ
マユミ(ニシキギ科)

 巻第十一 2444
白真弓(しらまゆみ)石辺(いそへ)の山の常磐(ときは)なる命なれやも恋ひつつをらむ
白真弓を射る石辺の山の岩石のような命なら。
こうして恋に苦しみつづけてもいられよう。
・常磐でないから恋に死ぬだろう。
(『万葉集(三)』)
 ハコネウツギ(箱根空木)
 成長の早い枝を四方に広げブッシュ状に茂る落葉小高木で,高さ最大5mになる。
枝には白いスポンジ状の髄があり,枯れ枝はしばしば中空となる。
1年目の枝は緑色で広卵形の葉が対生する。
葉はやや厚く,表面に光沢がある。
初夏に枝先や葉腋に数個ずつ花をつける。
花は長さ約3cmの漏斗形で中途で急にくびれて基部は細い。
花色ははじめ白く,のち紅色になり,枝には白から紅色の花が入り交じって咲く。
花色が始終白いもの,紅色のものもあり,

それぞれシロバナハコネウツギ,ベニバナハコネウツギと呼ぶ。
実は長さ約3mmの円筒形で,晩秋に裂けて翼のついた小さな種子を多数散らす。
本来の自生は関東・東海地方の沿海部だが,

栽培品が各地で野生化していまでは自然分布がはっきりしない。
近縁種にニシキウツギ,タニウツギ,ヤブウツギがあり,

ハコネウツギとの間に交雑も生じる。
(『野に咲く花の生態図鑑』)
巻第七(挽歌) 1412
我が背子(せこ)をいづち行(ゆ)かめとさき竹のそがひに寝しく今し悔(くや)しも

我が夫はどこへ行くものかと(さき竹の)離ればなれに寝たことが今は悔やまれてならない。
▽夫を亡くした妻の歌。
「さき竹の」は,二つに裂かれた竹が背き離れることから,「そがひ」の枕詞となるか。
(『万葉集(二)』)
藤原定家にちなむ名前でテイカカズラ(キョウチクトウ科)
天照大神が天の岩屋に隠れた時にも登場するようです。

(あめ)の宇受売(うずめ)の命,
天の香山の天の日影
(ひかげ)(*1)を手次(たすき)に繋けて,
天の真折
(まさき)(*2)を縵(かづら)として,
天の香山の小竹葉
(ささば)を手草(たぐさ)に結(ゆ)ひて
天の石屋戸にうけ伏せて,踏みとどろこし,神懸
(かむがか)りして…(略)…

(*1)高天の原の,ひかげのかずら。
紐状の長い蔓草(つるくさ)であり,「狐の襷(たすき)」と異名があるように,襷にできる。
(*2)高天の原の,まさきかずら。常緑の蔓。
定家葛(ていかかずら)とも蔓正木(つるまさき)とも。生命の木として髪飾りとした。
(『古事記』)

※「縵」は別の字体でしたが,変換できなかったので他の本を参考にしました。
満開になっていました(*^-^*)
ハリエンジュ(別名 ニセアカシア マメ科)
今朝は曇り空なので…
ツバメが低く飛んでいました。
コマツヨイグサ(アカバナ科
(みち)たえて香(か)にせまり咲くいばらかな
(『蕪村俳句集』)
ノイバラ(バラ科)
マツバウンラン(ゴマノハグサ科)
こんなにヒョロヒョロと背がのびている…
メジロが隠れていました(^。^)
安見子中耳炎
桐の花あまき夜ごとは子に泣かれ
(『石橋秀野の100句を読む』)
ヒルザキツキミソウ(アカバナ科)に蟻たちが忙しそうに働いていました。
曇り空で暗い空にもやもやと(*´∀`*)
ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ/モクセイ科)
シャリンバイは白い花と思い込んでいたら…
園芸種のベニバナシャリンバイかな(・・?
 放してもらえないので困っていました(*^▽^*)
ノビル(ユリ科)にも蟻p(^-^)q
妻のみが働く如し薔薇芽立つ

28年作。
一日中休みなく立働いてゐる妻を嘆称した句である。
やうやく窓をも開けて庭を眺めてゐられるやうな季節になつてみると,
その薔薇の紅い芽立のほとりで妻が立働いてゐるのだ。
私の身体がだんだん調子よくなるに従つて妻は一層いきいきと働くやうだ。
「心配がないからですよ」
といひ乍ら,目立つて肥つてきた。
「ゆるぎなく妻は肥りぬ桃の下」の句のやうに。
(『波郷句自解』)
人の嘘にて暮らす世に 何(なん)ぞよ燕子(えんし)が実相(じっそう)を談じ顔なる

「実相」は仏語で,我々の経験する生滅無常の相を離れた宇宙万象の真実のすがた。
「人の姿」を「嘘」と見た前歌に対して,
「どうして燕だけが世の実相を語り顔に囀っているのだ」と
人間への不信と燕の仏心とを対照させた禅趣味の小歌。
表現も前半は小歌調,後半は漢詩調である。
(『新訂 閑吟集』)