2018年10月7日日曜日

怪しい雲が

今朝も黒い雲が出ていましたが、雨は降りませんでした。
でも蒸し暑かったです(^_^;)
季節外れの暑さ 8日朝にかけ気温差激しいところも
(あ)が恋(こひ) 
まさかもかなし 
草枕(くさまくら) 
多胡(たご)の入野(いりの) 
(おく)もかなしも
    巻十四・3403 東歌・上野国歌

私の恋はいまもかなしい
草を枕の多胡の入野の
行く末もかなしい
  (選者訳)
(『NHK日めくり万葉集vol.3』中村勝行編 講談社 2009年)
[選者 中西進(国文学者)]
私の恋はかなしい、永遠にかなしいという。
そのことが、千万言の言葉を語る以上に雄弁に、
恋とはなにかを語っていると思うんです。

――奈良県立万葉文化館の館長を務める中西進さん。
50年以上にわたり万葉集を研究してきた、万葉集研究の第一人者です。

[中西]
〝かなし〟は、漢字で悲哀の「哀」という字を書きます。
しかし、人を愛するの「愛」、これも〝かなし〟です。
むしろこのほうが、元の日本語なのです。
〝かなしい〟というのは、いとおしみのあまり生じるせつなさを言ったんです。
例えば、持ち物を失くすと〝かなしい〟。
なぜならそれを愛していたから。
つまり、〝かなし〟とは、我と我が身への愛惜ですね。
(『NHK日めくり万葉集vol.3』中村勝行編 講談社 2009年)
――歌に出てくる多胡とは、現在の群馬県多野郡吉井町の辺りにあった郡の名です。
和銅4年(711)に多胡郡が設置されたことを記した石碑は、日本最古の碑の一つです。

[中西]
〝かなし〟という言葉を万葉集の中で調べてみると、
本来は東国の人たちの持っていた単語らしいのです。
都の人間が持っていなかったこの言葉に注目したのが、大伴家持です。
家持は東国の歌に接し、〝かなし〟という言葉がいかに素晴らしいかを発見した。
〝かなし〟は、当時まだまだ素朴だった東国に保たれ続けてきた感情や生命感でした。
都の人間は、文明がどんどん進んでいて、もっと小利口になっていたのでしょう。
(『NHK日めくり万葉集vol.3』中村勝行編 講談社 2009年)
――中西さんは、この歌の魅力は空間的、時間的な広がりにあるといいます。

[中西]
 彼らはその風景を見ている観察者ですからね、
未来がわからないのと同じように、奥深い入野の果てもわからない。
そこに不可思議とか神秘を感じるんです。
そういう未来の、神秘の果てまで、私はかなしい。
つまり、愛し続けているだろうという歌です。
 万葉集の中でどの歌が一番好きかと聞かれたとき、私が挙げるのはこの歌です。
四千五百十六首中の一位の歌ですね。
(『NHK日めくり万葉集vol.3』中村勝行編 講談社 2009年)
特別史跡 多胡碑」(高崎市教育委員会事務局文化財保護課)
中国では古く太陽の中に三足の烏がいると信じられていた。
これは太陽の黒点をそのように解釈したものであろう。
烏を金鳥・陽鳥と呼ぶのはそのためである。
また慈鳥ともいうが、これは烏の母親は六十日間その子を哺育(ほいく)するが、
その後子が大きくなると六十日間母親を哺(くく)む、
すなわち餌をとって来て母親を養うという俗説があり、
慈孝の鳥といわれているためである。
儒教道徳では烏に半哺の孝ありと教えていた。
(『日本史小百科14 動物』岡田章雄 近藤出版社 昭和54年)
椋鳥 むくどり】むく、白頭翁(はくとうおう)、小椋鳥(こむくどり)
 全長24センチほどの鳥です。
スズメとハトのあいだに入る、ものさし鳥になっています。
印象的なだいだい色のくちばしと足をもち、
「キュルキュル」「リャーリャー」と鳴きます。
木の穴などに巣をつくりますが、
都市部では屋根のすきまや戸袋から出てくるすがたも見かけます。
 古くは害虫を食べる益鳥とされていましたが、
最近は、群れで市街地へおしよせることから、害鳥と考える人もいます。
 秋から冬にかけて大きな群れをつくることから秋の季語になっています。

*ものさし鳥 バード・ウォッチングなどで、
野鳥を見わかるときに、大きさの基準となる鳥のこと。
スズメ、ムクドリ、キジバト、ハシブトガラスの4種がえらばれることが多い。
(『いきもの歳時記<秋>』古舘綾子 文、
   小林絵里子 絵、舘あきら他 写真 童心社 2011年)
ハトは水をよく飲む鳥です。
ハトが食べるものは、堅く乾燥した種子が多いので、その分、水分が必要なのでしょう。
ハトの仲間は、水を飲むときに、そのまま飲むことができます。
(『身近な鳥の生活図鑑』三上修 ちくま新書 2015年)
カワラタケ(薬)
異名 サルタケ サルノコシカケ科 カワラタケ属
▼春から秋、さまざまな広葉樹または針葉樹の枯れ枝や倒木、
切り株などに重なり合って群生する。
暖かな季節に生長をとげる一年生のキノコ、強靱な革質でくさりにくく、
枯死したあとも1年くらいはそのままで外観を保っている。
制ガン剤としてテレビのホームドラマにとり上げられ、
ひきつづき本菌から開発されたPSKが副作用のない抗ガン剤として注目されている。
しかしこの新薬が世に出るまでに10年もかかり、
現菌の選抜で集められたサンプルはおそらく膨大であったことがうかがわれる。
当然なことではあるが新薬の開発とは、このような地道な研究が要求されるのである。
(…略…)

▼傘は半円形、扇形、へら形など質は薄いが強靱な革質、表面の色彩は変異が多く、
黒色、藍色、褐色、黄褐色、灰褐色、灰色、淡褐色などで濃淡の同心紋と微毛がある。
肉は白色、管孔面は白色か汚黄色、淡灰色、胞子紋は白色。
(…略…)
(『原色 きのこ』清水大典他 家の光協会 昭和54年)
ノーベル医学・生理学賞を本庶佑さんが受賞してから
免疫療法が注目をあびていますが
怪しい治療も見られるようです。
免疫療法 まず、知っておきたいこと」(国立がん研究センター)

ノーベル賞受賞で相談殺到 誤解してほしくない免疫療法」(岩永直子)

幡野広志さんの本で『優しい虐待』と書かれていました。
溺れる人に藁をつかませる人。」(幡野広志のブログ)

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