2018年10月29日月曜日

予報では晴れだったけど…


朝の予報では晴れでしたが、空が暗くなりだして雨が降り出しました。
この時期、折りたたみ傘は必需品だと思います。
σ(^_^;は、いつも折りたたみ傘をリュックに入れています。
秋の気象
 日本の夏が初夏、梅雨、盛夏の三つの夏に分けられるように、
日本の秋も、暑さの中でそこはかとなく感じる「小さな秋」と、
秋の長雨と野分のころ、そして長雨が明けた後の、
「天高く馬肥ゆる秋」の三つの秋に分けられる。
 四季のそれぞれを、さらに三つに分ける考えは、ずいぶん古くからある。
第一、一年十二カ月を四季に分ければ、一つの季節は三カ月であり、
おのずから三つに分けられている。
季節の始めには、先行する季節の名残があり、
季節の終わりころは、つぎの季節のきざしがある。
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫1988年)
「人の噂も七十五日」というが、一年三百六十五日を四等分すれば、
一つの季節は約九十日。
どの時点から起算しても、七十五日たてば、
もう季節の変わる兆候は明瞭に現れている。
人の世の評価に基準も七十五日も経過すれば
「季節変わり」となるというのが、このことわざの意味であろう。
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫1988年)
「モズの高鳴き七十五日」などともいわれる。
モズが高鳴きをしてから七十五日たてば霜がおりるという意味である。
生物季節資料によれば、
埼玉県の熊谷のモズの初鳴日の平均は九月二十二日で、
初霜の平均日は十一月十二日である。
七十五日もたたないうちに霜が降りている。
文学的に表現すれば、日本は日々、季節の移ろいの中にある。
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫1988年)
ピース
フランスの大育種家メイアンによって作られた
このバラは第二次世界大戦の終結を記念し、
アメリカ人によってこの名がつけられました。
また、1948年に横浜で開かれたバラ展にサンフランシスコから空輸され、
日本のバラブームを引き起こすきっかけとなりました。
動きについてゆけなくてピンボケですが(^^ゞ
メボソムシクイだと思います。
  うすい味噌汁で秋風見送りぬ  清水径子(けいこ)

 日本人の食卓に、味噌汁ほどなじみ深いものはないだろう。
近年まで味噌汁を「おみおつけ」とよんでいた。
ご飯につける味噌汁の女房詞(ことば)は「おつけ」であり、
ていねい語と尊敬語を三重に重ねて御御御汁(おみおつけ)としているのだ。
それほどに価値を評価したのだろうか。
毎日のことだから個人好みに仕立てるのが普通で、
塩分控えめは健康を留意してのためだろう。
そんな薄味の味噌汁をすすり、
人生の晩年を象徴するかの<秋の風>を見送っているというのだ。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
たんたんとした日常の中に、人生の真相を見据えた眼差(まなざ)しがうかがえる。
徳富蘆花は『風』という随筆で、
「飄然(へうぜん)として何処(いづく)よりともなく来り、
 飄然として何処へともなく去る。
 初めなく、終を知らず、蕭々(せうせう)として過ぐれば、
 人の腸(はらわた)を断つ。
 風は、過ぎ行く人生の声なり」と書いている。
  1911~ 東京生まれ。 「らん」同人。句集『哀湖』『夢殻』など。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
 なぜ秋の長雨があるの?
 江戸時代中ごろの『俳語論』という本に、秋雨について次のようなくだりがある。
「秋雨といふ句折々見え侍(はべ)る。
 春雨に対して秋さめと心得給(たま)ふは大いに非也。
 あられぬ事どもの出来るこそなげかはしけれ」
 つまり、秋雨ということばは春雨に対することばとして江戸中期に作られたもので、
当時の知識人たちは「日本語が乱れている、なげかはし」といっているのだ。
〝日本語の乱れ論〟は今に始まったことではないようだ。
 秋雨、つまり秋の長雨は9月上旬~10月中旬にかけて、
梅雨期のように曇雨天が多くなることをいう。
この時期になると、夏の間日本を覆っていた、
温暖湿潤な太平洋高気圧が弱まって南方へ退き、
代わって冬のシベリア高気圧が強まって南下してくるため、
この二つの気団の境に前線(秋雨前線)ができる。
だから梅雨のような天気になるのだ。
 秋雨は梅雨ほどはっきりしたものではないが、
秋雨前線に台風が近づくと、前線も台風も活発になって暴風雨をもたらす。
秋の台風が怖いのはこのためでもある。
紀伊半島から東日本にかけては、梅雨期よりも秋雨の期間に雨量が多くなる。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                    森田正光 PHP 1997年)
ところで、1996年の気象学会の研究発表の中に、
「都心の雨が増えている」というのがあった。
50年前に比べて、雨天の日数は練馬で8日増、世田谷で9日増となっている。
雨量も都心全体で約10パーセント増えている。
 どうして都心だけが雨が増えているのだろうか。
その原因はヒートアイランドではないかといわれている。
ヒートアイランドとは、地表付近の気温が周辺より高くなる都市気候現象である。
いうまでもないが、これはエネルギーの大量消費で熱を排出した結果である。
 通常、都心では、日中は東京湾から海風が吹き込んで内陸部へ抜けていく。
ところが、ここでヒートアイランド現象が起きると、暖まった空気が上昇するので、
湿った海風も一緒に上昇気流となって雲ができ、にわか雨が降るのである。
また、都心では雨粒の芯(しん 凝結核)になるちりやほこりが多いことも一因だ。
 このところ、都市気候の副産物が次々と現れている。
ただではすみそうにないことは、誰しもが感じているのではないだろうか。
 また地球の環境そのものについても、
専門家によって「2010年には……」「2020年には……」など、
鳥肌が立つような予測がなされている。
いったい、これから先どうなっていくのだろうか。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                     森田正光 PHP 1997年)

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