2018年10月17日水曜日

秋晴れの穏やかな朝

母と同じ昭和8年生まれの方と今日もいい天気ですねと挨拶していました。
腰などが痛いけど頑張って息子さんと歩いておられます。
早く山のエリアを歩きたいと仰っていました。
20日土曜日から風車の丘とバラ園に限って開放されるようです)

魔よけにもなる高級素材――ススキ
 秋風に揺れるススキの穂は、とても印象的です。
 このススキの穂が動くことを知っていますか?
ススキの穂は花が集まったものです。
はじめは穂がそろっていますが、おしべとめしべを出して花が咲く頃になると、
穂はアンテナのように四方に広げます。
ススキは風で花粉を運ぶので、風を受けやすくしているのです。
 やがて花が咲き終わると、種子が熟すまで、風を避けるように穂をそろえます。
そして種子が熟すと、再び穂を広げます。
今度は、風に乗せて種子を飛ばすのです。
こうしてススキは穂を開いたり閉じたりして、巧みに秋風を利用しています。
 ススキの名は「すくすく育つ木」に由来するといいます。
お月見にススキを飾るのは、稲穂に見立てて、
ススキのようにイネがすくすく育つようにという願いが込められているそうです。
 また、手を切りやすい葉を持つススキには魔よけの意味もありました。
 ススキの葉には、ガラス質のトゲがのこぎりの歯のように並んでいます。
また、ガラスと同じ成分のケイ酸をたくさん蓄積しているので、
葉だけでなく茎もかたくて丈夫です。
 昔は丈夫なススキの茎でかやぶき屋根を作りました。
そして、ススキがない家では、稲藁でわらぶき屋根を作りました。
ススキはイネよりも高級な植物だったのです。
(『働きアリの2割はサボっている』稲垣栄洋著 小林木造絵 家の光協会 2008年)
オンブバッタに久しぶりに会えました。

蟿螽 はたはた】ばった、きちきち、殿様ばった
 蟿螽とは、バッタの仲間の総称です。
オスとメスでは、メスの方が大きいことが多く、
交尾では小さなオスがメスの背中に乗るすがたが見られます。
オンブバッタはその代表です。
 お盆のころに見られることから「精霊(しょうりょう)」と名づけられた
ショウリョウバッタは、飛ぶときに「キチキチキチ」という音を出すので
「きちきち」という秋の季語にもなっています。
トノサマバッタは、大きく堂どうとしたすがたからその名がつきました。
 イナゴとともに稲につくので害虫とされますが、
バッタは子ども番組のヒーロー「仮面ライダー」にモデルにもなりました。
(『いきもの歳時記<秋>』古舘綾子 文、
   小林絵里子 絵、舘あきら他 写真 童心社 2011年)
山のエリアでよく見かけたツワブキの花が咲いていました。

(さく)べくもおもはであるを石蕗花(つはのはな)
(『蕪村俳句集』尾形 仂 校注 岩波文庫 1989年)
マガモのエクリプスかなと思うのだけど
觜を見るとカルガモのような…???
フォトギャラリー野鳥図鑑(泳いでいる鳥)」(日本野鳥の会)
うろこ雲の中にポツンと白く輝く雲が浮かんでいました。

  秋の雲立志伝みな家を捨つ  上田五千石(ごせんごく)

<立志伝>とは志を立て、努力精進して目的を成し遂げた人の伝記。
ここでは立志伝中の人という意であろう。
司馬遼太郎の人気の高い小説『坂の上の雲』などもある。
高く澄みきった秋空にぽっかり浮かんだ雲を望遠しながら、ふと思った感懐だろう。
改めて歴史をひもとこうというのではないが、
<家を捨つ>犠牲を払わなければ
立身出世の出来なかった来し方の時代認識があっての発想。
それも<秋の雲>に触発されて<みな>そうだった、
と言い切るところが俳句的な潔(いさぎよ)さだ。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
ある時代までは故郷とか家というしがらみを断ち切り、
若者は青雲の志を抱いて都へと上ったものだ。
いまの世の中、夢を持ちたくても持ちにくい。
そのうえ拠(よ)り所となった家という観念も喪失して、
みな流動する人になってしまった。
反措定として懐(なつ)かしい一句だ。
  1933~1997 東京生まれ。「畦」創刊主宰。
  句集『田園』『風景』など
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)

そてい【措定】[哲](Setzen;Setzung ドイツ)
①あるものを対象としてまたは存在するものとして立てること。
 ある内容をはっきりと取りだして固定すること。
②ある命題を肯定的に主張すること。定立。
(『広辞苑 第六版』)
今朝は暖かくてクマバチ♀にも会えました。
記事を読んでいると10月頃まで子育てするようです。
   
けさみれば汀の鴨の身づらからもおきならべたる友ねぶりかな   大隈言道

○友ねぶり―皆一様にねむっていること。
▽今朝見ると汀の鴨が自ら起き並べた置物のように
一斉にねむるように休んでいる。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
     高木市之助・久松潜一校注 岩波書店 昭和41年)

○ ○ ○ ○

午後妹を歯科に送り迎えしました。
待合室で予防の健診が終わるまで時間に読んでいたのは
阿川佐和子さんの『ことことこーこ』(角川書店 2018年)
介護に関する本を読んでいると気が重くなるのですが
インタビュー記事を読んでいると
介護における、リアルな「あるある」がふんだんに。
明るい介護小説を書けないものだろうか」というのが執筆の動機だそうです。
読もうかどうか迷っている方は、このインタビュー記事を読まれるといいと思います。
所々に琴子(母)の視点が挿入されています。
視点人物(母)の気持ちになって読み進むことができます。
まだ半分位しか読んでいませんが
介護にたずわっている方には読んでほしい小説です。
阿川佐和子64歳 母の認知症を知って「ショックだし、寂しかった」
(文春オンライン)

2 件のコメント:

  1. Kazeさん

    こんばんは
    日が暮れるのが早くなりましたね

    この本読んでみようか
    躊躇っていました
    まだ受容の道半ばです

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    1. becoさんこんばんは(*^O^*)/
      夕食を父と妹と三人で外食しました。
      その帰り、6時前だったけど真っ暗。
      思わず三人で暗くなるのが早くなったなと…

      阿川佐和子さんの本は、エッセーではなく小説です。
      小説だから書けることもあると思います。
      まだ読了していませんが、重苦しい気分にならずに読んでいます。
      阿川さんも現在進行形でお母さんの介護をされています。

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m