2018年10月1日月曜日

ちょっとしたコースのズレで…

台風の進路予想を見ていて、
大阪にまっすぐ向かっていると覚悟していたのですが
神様の悪戯か、ほんの少しずれてくれました。
助かったと思うのですが、大変な思いをされている方も大勢います。
今年は、猛暑だっただけにクリスマスの頃まで
台風が来襲しそうな気がしてしかたありません。
なぜ今年は「非常に強い」台風、上陸するのか
 夏から秋にかけて、台風が日本付近にやってくる。
台風は北太平洋高気圧の縁を通るように北上する。
そのため、北太平洋高気圧の勢力が弱まり始め、
高気圧の縁が日本付近にあたる8~9月頃に台風が日本付近を通過することが多い。
日本の南海上では平均27個の台風が発生し、
そのうち日本に上陸する台風は平均すると約3個である。
2004年には10個もの台風が上陸し各地に被害をもたらした。
大雨や暴風、洪水による被害だけでなく、
強い風が湾内の海水を1ヵ所に集める高潮の被害や、
地盤のゆるみからくる土砂災害も台風災害では侮れない。
(『新しい高校地学の教科書』杵島正洋他 講談社ブルーバックス 2006年)

平成16年(2004年)に日本に上陸した台風の経路図(日本付近)」(岡山地方気象台)
いちょう 銀杏・公孫樹 イチョウ科 落葉大高木
 中国原産。
今から1億5千万年前、古生代の末期ジュラ紀に世界中に繁茂したといわれるが、
その後氷河期にほぼ絶滅、中国だけに生き延びた。
ダーウィンは「生きた化石」と呼んだ。
日本へは鎌倉、室町時代に渡来。
枝には長枝と短枝がある。
葉は扇形、葉脈はふた叉に分かれ、短枝上に密生、長枝上には互生。
雌雄異株にそれぞれ花を生じる。
春に開花して受粉するが、受精は10月、種子が成熟する直前に行われる。
熟すると外皮が黄色肉質の臭いものになり、このなかに、銀杏(ぎんなん)が入っている。
樹幹や枝からときに乳(ちち)と称する垂根が生じる。
材は黄白色、緻密かつ光沢があって、碁盤、将棋盤、そろばん玉、印判などに用いる。
別称、チチノキ。
(『折々の花―神の植物誌』浜崎浩 八坂書房 1982年)
  処女にて身を深く持つ浄き卵(らん)秋の日吾の心熱くす
    富小路禎子(とみのこうじよしこ)『未明のしらべ』(昭和31、短歌新聞社)

 富小路禎子は、子爵富小路家の次女として生れた。
京都には、富小路という南北の通りがいまも残っているが、
この通りに面して富小路家はあったはずである。
父は貴族院議員であったが、戦後の混乱期のなかで、
昭和22年(1947)旧華族制度の廃止に伴い社会的地位を失うと、
もはや働く気力を喪ってしまった。
敗戦直前に母を亡くしていたこともあって、
禎子は何度も職を転々としつつ、
父との生活を支えるべく働かなければならなかった。
(『現代秀歌』永田和宏 岩波新書 2014年)
そのような生活のなかで、
富小路は生涯独身をつらぬくことを覚悟していったようである。
おそらく選択の余地なくという形で生活に追われていたということもあろうが、
もう一つは、

急ぎ嫁(ゆ)くなと臨終(いまは)に吾に言ひましき如何にかなしき母なりしかも

と詠われるように、結婚生活がかならずしも幸せではなかった母を見て、
結婚という選択を敢えてしなかったのかもしれない。
あるいは、独り身という聖なる場に身を置くことに対する
あこがれもかすかにあったのだろうか。
(『現代秀歌』永田和宏 岩波新書 2014年)
この一首は、生涯独り身をつらぬく覚悟を持ち、
生まざることを選択した自らを詠ったものである。
「処女」のまま、身のうち深く秘している卵。
その存在を思うとき、それは「浄き卵」、
すなわち聖なるものとして、富小路の心を熱くする。
「秋の日」がその思いをいっそう浄化しているようでもある。
卵子は、当然のことながら、受精によって子孫を作るためのものである。
独身で生涯をすごす女性にとっては、実用的な観点からは無用のものである。
しかし、無用であるがゆえに、
身のうち深く宿された卵は美しく聖なるものとしてイメージされる。
聖処女のような存在として、
自らをかすかな陶酔性とともに悲しんでいるのでもあろう。
(『現代秀歌』永田和宏 岩波新書 2014年)
権兵衛が種まきゃカラスがほじくる」。
農家の人が種まきをする傍らからカラスがほじくって食べてしまうというもので、
カラスの害鳥ぶりへの怒り、諦め、そして自虐的な意味あいさえも感じられる。
この「権兵衛」さんには、二つの説がある。
一つは、三重県(伊勢国)相賀村の鉄砲名人の権兵衛さん。
種まきの季節は猟も忙しく、畑には種をまきっぱしなしのため、
すっかりカラスに食べられてしまう。
もう一つは、目黒区駒場に住む川井栄一さんの祖先にあたる
徳川幕府の鳥見役(とりみやく)の川井権兵衛さん。
駒場にあった将軍の狩場にはキジをたくさん集めておく必要があったため、
キジの餌になる作物を確保するために種子をまき、これをカラスが食べに来たという。
今日、身近に小鳥を呼ぶために実のなる木の植樹やヒマワリなどを栽培しているが、
その原型はすでに江戸時代の権兵衛さんに求められるのである。
(『カラスはどれほど賢いか 都市鳥の適応能力』唐沢孝一 中公文庫 2003年)

別に報酬を受け取っていませんが(^_-)
特別公開:樹木希林さん出演TVCM」(~10月14日までの期間限定公開)
中でも「2006年放映:PHOTO IS 樹木希林/私篇 家族写真篇」がいいな(o^^o)

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