2018年10月12日金曜日

汗をかかないくらいに…

天気予報では晴れでしたが8時頃は曇り空で肌寒かったです。
おかげで汗をかかずに歩けましたが…

巻第八 1555
   安貴王(あきのおほきみ)の歌一首
秋立ちて幾日(いくか)もあらねばこの寝(ね)ぬる朝明(あさけ)の風は手本(たもと)寒しも

秋になってまだ何日もたっていないので、
こうして寝ている床の夜明けの風は、手本に寒々と感ぜられるよ。

あらねば ノニとも解せられるが、
寒さに親しまず今迄の暖かさにくらべて寒さを言ったとすると順接になる。
殊に手本(手首)というによれば秋になって共寝を欠く状態か。 
(『万葉集 全訳注原文付(二)』中西進 講談社文庫 1980年)
ハシボソガラスが何か見つけたようですが…朝ご飯?

梁塵秘抄 
烏は見る世に色黒し 鷺は年は経(ふ)れどもなほ白し 
 鴨の頸(くび)をば短しとて継ぐものか 鶴の脚をば長しとて切るものか


烏は見るからに色が真っ黒け、鷺は何年たっても変わらず真っ白だ。
鴨の首をば短いといって継ぎ足してよかろうか、
鶴の脚をば長すぎるといって断ち切ってよかろうか。

儒家の仁義の思想に反対して、
人間本来の自然のあり方を主張する『荘子』の比喩二つを巧みに合成し、和訳したもの。
鳥尽くしの歌として、趣向が奇抜である。
(『神楽歌 催馬楽 梁塵秘抄 閑吟集 日本古典文学全集25』
        臼田甚五郎・新間進一 校注・訳者/小学館 昭和51年)
いつもピントが甘いですが(^^ゞ
コサメビタキに会えました。
昨日は気がつかなかったなぁ…
カラスなんかが齧ったのかな?
キノコの種類は分らないのですが、顔見知りの方が
「茎が縦に裂くことができたら食用だと言うけど…」
それを信じると大変ですよねと話していました。
毒キノコでも茎を縦に裂くことができます。例えば、

クサウラベニタケ(イッポッンシメジ科)
●秋の雑木林でもっともふつうのキノコで、しかも毒茸である。
色は地味、茎は縦に裂ける
そしてウラベニホテイシメジのような優秀な食菌と並んで生えているので誤食する人が多い。
中毒は嘔吐、下痢、毒性は中程度、命には別状ない。
ツキヨタケに次いで中毒が多い。
秋田県ではこの菌を周知させることによってキノコ中毒を半減させたという。
●傘は径3~8センチ、半球状から扁平に開く。
表面は淡鼠色~淡茶をおびた鼠色、滑らかで多少蠟をひいた感じがする。
肉は薄く、ひだははじめ白、後に肉色、縁は波形の鋸歯(きょし)状。
茎は白色で絹糸(けんし)状の光沢をおび、円柱状、
内部は中空で指でつまむとくずれやすい。
5~10×0.5~1センチほど。
胞子紋は肉色。ウラベニホテイシメジに比べ、全体にきゃしゃである。
(『野外ハンドブック・3 きのこ』今関六也編 山と渓谷社 1977年)
以下の画像はキノコではありませんが(^_-)

雷の落とし子
 きのこのことを朝鮮語でポソという。
ちなみにマツタケはソンイーポソと呼ぶ。
なんとなくポソッと出てくる感じがぴったりである。きのこは、
なんの前ぶれもなく思いがけない所に顔を出すので、
大昔から奇妙なもの、時にはうす気味悪いものと思われてきた。
(『きのこの自然誌』小川 真 築地書館 1983年)
紀元79年、ベスビオス火山の噴火で、ガスにまかれて死んだ
ローマの博識家プリニウス(23~79)は、
土の中にきのこをつくるトリフについて『博物誌』のなかにくわしく書いている。
そのなかで、「このきのこは稲妻が大地を打った後にできる」といっている。
地中海の乾いた地方では、雨が降らないと、きのこは出てこない。
雨は天の神の精液であり、
大地がそれを受けて生き物が生まれるという想像は古くからあり、
稲妻は神の力の表われでもあった。
 同じような話は、世界各地にある。
中国では、土の中にできる菌糸の塊、菌核のことを雷丸といって薬にしており、
グアテマラのインディオのあいだでは、ベニテングタケが稲妻であると信じられていた。
日本などの雨の多い地方では、雷が落ちなくてもきのこは出てくるので、
似たような話はない。
(『きのこの自然誌』小川 真 築地書館 1983年)
きのこが菌類のなかでもよく進化した担子菌類や子のう菌類の繁殖器官で、
胞子をつくる道具だといわれだしたのは、19世紀初め頃からで、
小さな胞子から菌糸がのび、
それが集まってきのこになることがわかったのはごく近年のことである。
今では、「きのこは雷の落とし子だ」などと思う人はもういない。
(『きのこの自然誌』小川 真 築地書館 1983年)

大きくなるきのこ」(動画)
生徒たちには花の解剖をしてもらう。
ナノハナでもレンゲでもいいのだが、雌しべを取り出したところで、
その雌しべのつけ根を縦割にしてみる。
すると、その中にも種子を小さくしたようなものが入っている。
やがて本当の種子にるこれを、胚珠(はいしゅ)と呼んでいる。
一方でその胚珠を包む雌しべのつけ根のふくらみは子房と呼ばれ、
これがやがて果実になるところだ。
逆に言えば、植物学上、子房の成長したものを果実と呼ぶという定義がある。
 イチョウにも「実」がなる。
黄色くて、いやな臭いを発した「実」の中にギンナンと呼ばれる堅いものが入っている。
これを見ると黄色いところが果実で、ギンナンが種子だと普通、思う。
ところが、イチョウは裸子(らし)植物と言われるグループだ。
ソテツ、マツ、スギなどとともに、
これらの植物は花らしい花の咲く被子(ひし)植物より
一時代以前に地球上に出現した植物。
そして裸子植物の名の由来は、
子房を持っていないことによっている
(すなわち胚珠が裸出していて、雌しべと呼べる作りを持っていない)。
子房がないので、当然、先の定義からすると果実はつけない。
じゃあ、あの黄色いところは何なのだということになるが、
その答えは種子の皮の一部ということなのだ。
ギンナンはイチョウの〝種子の中心部〟なのだ。
(『ドングリの謎 拾って、食べて、考えた』盛口満 どうぶつ社 2001年)
大きな倒木の撤去が始まりました。
3年ほど前までは、市の職員の姿をよく見かけたのですが
指定業者に委託されてから市の建設局職員のユニホーム姿を見たことがないような…?
台風21号による建設局所管の道路・公園等の被害状況について(最終報)

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