今日は、循環器科の診察日でした。
いつもの薬以外に心肺機能が悪く、血の巡りが悪いためなのか
両手が赤くなり痛痒い(しもやけ?)ので軟膏を処方してもらいました。
今月の100分de名著は、「いのちの初夜 北條民雄」です。
「いのちの初夜」は1936(昭和11)年に『文學界』2月号に掲載されました。
この時代、ハンセン病に感染すると強制隔離が行なわれ差別を受けていました。
隔離政策は戦後、プロミンの登場により治る病気になっても続きました。
「ハンセン病問題について」(国立ハンセン病資料館)
「ハンセン病を学びたい方へ」(国立感染症研究所 2012年1月31日)
解説 田中裕
ハンセン病療養所で書かれた文芸作品として、明石海人(あかしかいじん)の歌集『白猫』と共にもっともよく知られているのは北條民雄の小説「いのちの初夜」であろう。
また「北条民雄」というペンネームを使っていなかった作者(七條晃司<しちじょうてるじ>)によって「最初の一夜」と題されたこの小説の原稿を受け取った川端康成は、「実に態度も立派で、すごい小説です。この心を成長させて行けば、第一流の文学になります」と作者宛に返信した。
さらに、小説の登場人物の佐柄木(さえき)が「いのち云々」というところから題名を「いのちの初夜」としてみてはどうかと示唆したのも川端康成であった。
…後略…
(『北條民雄集』田中裕編 岩波文庫 2022年)
解説 田中裕
ハンセン病療養所で書かれた文芸作品として、明石海人(あかしかいじん)の歌集『白猫』と共にもっともよく知られているのは北條民雄の小説「いのちの初夜」であろう。
また「北条民雄」というペンネームを使っていなかった作者(七條晃司<しちじょうてるじ>)によって「最初の一夜」と題されたこの小説の原稿を受け取った川端康成は、「実に態度も立派で、すごい小説です。この心を成長させて行けば、第一流の文学になります」と作者宛に返信した。
さらに、小説の登場人物の佐柄木(さえき)が「いのち云々」というところから題名を「いのちの初夜」としてみてはどうかと示唆したのも川端康成であった。
…後略…
(『北條民雄集』田中裕編 岩波文庫 2022年)