2023年2月27日月曜日

一つ飛びに…

もうじき3月だなと思っていると
今朝の天気予報では、明日以降は、春の暖かさになるとか…
桃の蕾から赤い花びらがピョコンと飛び出していました。
トルコ・シリア大地震 死者5万人超 支援物資の供給が課題」(NHK 2月26日)
支援が届かない地域もあるようです。
余震がまだ続いているようです

 ●前震(ぜんしん)と本震(ほんしん)と余震(よしん)

 大地震が起きるとその直後から非常に多数の地震が発生します。
これらは余震と呼ばれています。
たとえば、序章で取り上げた東日本大震災の後には、M7.7、M7.5、M7.4という大きな地震が立て続けに起きました。
 ちなみに、東日本大震災を起こした巨大地震のマグニチュードは9.0でこの地震は本震と呼ばれますが、後で起きた余震よりも何百倍も大きなものです。
(『地震はなぜ起きる?』鎌田浩毅 岩波ジュニアスタートブックス 2021年)
 一般に余震は、最初に起きる大地震の後に、規模の小さな地震がたくさん起きると定義されます。
世界中で起きた地震を研究した結果、余震は初めの一撃である本震よりも10倍以下と小さく、かつ時間とともに数がしだいに減ってゆくことがわかってきました。
すなわち、大地震の発生には、こうした本震と余震がくり返すサイクルがあると考えられているのです。
 本震と余震のほかに前震という言葉があります。
本震の前に起きる小さな地震のことです。
まず、本震の前には規模の小さな前震が発生し、その直後に最大規模の本震が突然発生します。
その後、本震よりも小さな余震がだらだらと長く続いて、いずれ消滅します。
それから長い静穏期(せいおんき)を経て、次の地震のサイクルが始まり、前震が発生します。
この静穏期は数十年から数千年と、地震によって幅があります。
 たとえば東日本大震災の本震は、M9クラスという非常に大きなものだったために、余震でもM7以上の大地震が発生しています。
通例、余震はだいたい1週間ぐらいでしだいに数が少なくなるのですが、今回の余震は長引き、静穏期になるまであと数年以上かかるのではないかと専門家は予測しています。
余震の継続する期間からみても、東日本大震災は特別なのです。
(『地震はなぜ起きる?』鎌田浩毅 岩波ジュニアスタートブックス 2021年)
トルコ・シリアの大地震は活断層による地震でした。
南海トラフ大地震は、海溝型の地震です。

第三章 M9レベルになる「西日本大震災」のリスク
 「西日本大震災」という時限爆弾
 

 地震学が我が国に導入されて地震の観測が始まったのは、明治になってからです。
それ以前の地震については観測データがないので、古文書(こもんじょ)などを調べて、起きた年代や震源域を推定しています。
その結果、私たちが現在、最も心配している地震の第一は、これから西日本の太平洋沿岸で確実の起きるとされている巨大地震です。
(『地震と火山の日本を生きのびる知恵』鎌田浩毅 メディアファクトリー 2012年)
 東海から四国までの沖合いでは、過去に海溝型の巨大地震が、比較的規則正しく起きてきました。
こうした海の地震は、おおよそいつ頃に起きそうかが計算できます。
この点が、1000年以上のスパンで、いつ起きるとも起きないともわからない活断層のもたらす直下型地震と大きく違うのです。
 次に必ず来る巨大地震の予想される震源域は、西日本の太平洋沖の「南海トラフ」と呼ばれるところにあります。
「3.11」の巨大地震の主役は太平洋プレートでした。
しかし次回の主役は、その西隣りにあるフィリピン海プレートです。
海のプレートが西日本に沈み込む南海トラフは、いわばフィリピン海プレートの旅の終着点です。
 太平洋プレートの終着点は「日本海溝」や「伊豆・小笠原(おがさわら)海溝」と呼び、フィリピン海プレートの終着点は「南海トラフ」と呼ぶのですが(図1-1<省略>)、ここで海溝とトラフという言葉の違いについてお話ししておきましょう。
 トラフは日本語では「舟状海盆(しゅうじょうかいぼん)」です。
読んで字のごとく舟の底のような海の盆地です。
海の中になだらかな舟状の凹(おう)地形をつくりながら、プレートは沈み込んでいきます。
それに対して「海溝」は。プレートが急勾配で沈み込んいく場所にできる、深く切り立った溝です。
 海溝もトラフもプレートの終着点にできるものですが、地形の違いによって、名前を分けているのです。
日本列島の周辺にはトラフとしては他に、沖縄トラフ、相模(さがみ)トラフ、駿河(するが)トラフなどがあり、また海溝としては日本海溝、伊豆・小笠原海溝、マリアナ海溝、千島海溝、琉球海溝などがあります。
 さて、南海トラフの海域で起こる東海地震・東南海地震・南海地震の三つについて、近年盛んに発生の危険性が高まったと騒がれています。
これらの震源域はきわめて広いので、首都圏から九州までの広域に甚大な被害を与えると想定されています。
 南海トラフ沿いの巨大地震は、90~150年間に起きるという、やや不規則ではあるのですが周期性があることがわかってきました(図3-3<省略>)。
こうした時間スパンの中で、三回に一回は超弩(ちょうど)級の地震が発生しているのです。
その例としては、1707年の宝永(ほうえい)地震と、1361年の正平(しょうへい)地震が知られています。
 実は、これから南海トラフ沿いで必ず起きる次回の巨大地震は、この三回に一回の番に当たっています。
すなわち、東海・東南海・南海の三つが同時発生する「連動型地震」というシナリオです。
 具体的に地震の規模を見てみましょう。
1707年宝永地震の規模はM8.6だったのですが、近い将来起きる連動型地震はM8.7と予測されています。
すなわち、今回の東北の地震に匹敵するような巨大地震が西日本で予想されるのです。
(『地震と火山の日本を生きのびる知恵』鎌田浩毅 メディアファクトリー 2012年)
今朝の父の一枚です(^^)/
メジロが「相互羽づくろい」をしていました。
気持ちよさそうに目を閉じていますね、カップルかな?
次に紹介する文章は、ロシアでは発禁になるのかな(^_-)

 鳥たちの求愛行動 上田恵介
  鳥の夫婦関係
 鳥にもあった同性愛?


 鳥にも同性愛があるといったら、驚かれるだろうか?
これまで、鳥の夫婦関係をさまざまなパターンでみてきたが、そのどれもが「いかにして確実に自分の子孫を残すか」を目的に進化してきたものである。
そんな中で、有性生殖のできない同性のペアが存在することに、矛盾を感じる方も多いのではないだろうか。
 だが、野外や飼育下でのいくつかの観察例からは、それは決して〝異常〟な行動ではなく、その種独自の社会システムに組み込まれた、ある条件下で現れる必然的な行動のように思われる。
…つづく…
(『日本野鳥の会のとっておきの野鳥の授業』日本野鳥の会編、上田 恵介監修、山と渓谷社 2021年)