2022年1月31日月曜日

1月も終わり…

日に日に時の流れが早いと思う(^^;)
今朝は、暗い冬空でした。
 「“都合のいい女”なんかいない 女性落語家の挑戦」(NHK 1月26日)

古典落語を作り変えるのはそう簡単ではないけど…
目撃!にっぽん
わたしの芝浜 ~落語家 林家つる子の挑戦~」(見逃し配信:2月6日まで
おかみさん目線の芝浜」を作りたいと挑戦した。
落語は戦国時代に始まり、江戸時代に庶民の娯楽として発展してきました。
落語入門」(ひらい圓蔵亭)

江戸の文化を伝えようとしたのが…
(「フランスに江戸の夢を! 小山ブリジット」つづき)

 漫画との出会い

 私は日本に留学生として来た時、いつか漫画について本を書くことになるとは思ってもいませんでした。
私の子供時代は、日本の漫画はまだフランスに全く入っておらず、ですから漫画と言ったら向うのBDなんですね。
でもフランスのBDというのは、(特に昔のものは)大人向きか、あるいは男の子のためのものがほとんどで、だから読んでいたのは『タンタン』ですとか『アステリックス』くらいでした。
その他は私から見て面白くなく、興味も持てませんでした。
(『ユリイカ2008年10月臨時増刊号 総特集=杉浦日向子』青土社 2008年)
 日本の漫画を初めて見たのは、日本に来てからです。
来日して初めて電車に乗った時に、真面目なサラリーマンが漫画を読んでいるのを見て「えっ?」と思いました。
フランスだったらあり得ないことなので本当にびっくりしました。
でも、みんな一所懸命読んでいるし、面白いものなのかなともちょっと思いました。
 自分が母親になると、子供を通して漫画を教えられたり、あるいは学生とかからもいろいろなものを薦められて少しずつ興味を持つようになってきた感じで、むしろ私は錦絵が大好きでしたから、漫画のルーツについて調べたいと思ってこの本を書いたと言ったほうが良いかも知れません。
だから、そうした経緯を考えても私が杉浦日向子さんの作品が大好きだというのは至極当然ですね(笑)。
最初にどの作品を見たのかはずいぶん前なので覚えていないのですが、書店でページを開いて雰囲気を見て、第一印象として「素晴らしいな」という感じを受けたのを覚えています。
錦絵そのものみたいなものと漫画らしい漫画という両方のスタイルを上手く調和しながら作品を作っていて、それが出来る人は、すごく少ないと思うんです。
大体は全てが江戸のスタイルになるか、いかにも漫画っぽい絵になるかのどちらかになってしまいます。
その両方を上手く調和できるのは杉浦日向子さんだけじゃないかという気が今でもするんですよ。
 杉浦さんにはまた、教育者的な面もあて、例えば「メヌキ」という言葉がありますけれど、授業でその言葉を出した時に「先生、メヌキってなんですか?」って学生に訊かれたとしても、杉浦さんの「崖」(『ゑいもせす』ちくま文庫)という作品のタイトルページを見せればそれが何を意味するのかはすぐにわかるのです。
ストーリーもしっかり楽しめる漫画作品の中で、ここまでちゃんと描いてくれて、さらにどんな人でも読めるように(というのは私の思い込みかも知れないですけど(笑) カタカナを使って書いています。
こんなに読者のことを考えている漫画家っていないと思います。
自分の大好きな江戸の文化をみんなにも紹介したいっていう作者の気持ちが感じられます。
恐らくそれは、テレビ番組への出演と同じ動機からのもので、漫画の中にもそういうのがある訳ですね。
そうした啓蒙的な面を考えても、もっと外国語に翻訳されて欲しいし、西洋人の人にももっと読まれて欲しいと思います。
 谷口ジローに続け!

 杉浦日向子作品のフランス語訳としては、すでに詩人の関口涼子さんとパトリック・オノレさんが『二つ枕』を訳されていますが( Oreillers de laque. Editions Philippe Picquier, 2006)、杉浦さんの作品がフランスできちんと受容されるのはやはりこれからでしょうね。
フランスの読者のとっては一冊だけではまだ周知という段階にはならないので、これからも続くかたちで何冊か訳されていけば、こんな作家がいるんだという風にパッとすぐ分かるようになって、そうなれば人気は絶対に出ると思いますよ。
 フランスでベストセラーになる漫画家というのは日本とはちょっと違うと思うんですね。
今フランスで一番愛されている漫画家の一人は谷口ジローさんなんです。
もちろん『ドラゴンボール』とか『ポケモン』関係とか、そういうものも出版されてそれらも売れてはいるんですけれど、やはり谷口さんのものがよく読まれています。
フランス人というのはやはりどうしても考えさせてくれるものが好きなので、そして谷口さんの漫画は例えば誰も入らないような道に主人公が入って行ってその雰囲気を観察したり人生について考えたりするものですから、これはフランス人にとっては最高の作品なんです。
ただアクションだけが描かれているとか、そういうのじゃなくて、絵も作品のテーマも面白く、さらにその描きかたがBDと似ていて馴染みやすかったりするのです。
谷口さんの漫画は新しく出版されるとベストセラーになったりして、私も大好きな作家です。
 杉浦日向子さんは谷口ジローさんに近い作家だと思うし、その谷口さんにしても一作翻訳されただけではなく、複数の作品が訳されたことで人気が出ました。
だから杉浦日向子さんの作品ももっと広く翻訳され紹介されるようになれば、今後フランスでも、漫画家として確固たる地位を占めるようになって行くだろうと思います。
  ( Brigtte Koyama-Richard・比較文学/美術史)
(『ユリイカ2008年10月臨時増刊号 総特集=杉浦日向子』青土社 2008年)

谷口ジローさんは、新美の巨人たちで紹介された。

 谷口ジロー「歩くひと」×寺島しのぶ 

杉浦日向子さんも取り上げてくれないかな!
今朝の父の一枚です(^^)v
アキニレなどの木の上にいてたのが下に降りてきている。

カワラヒワ スズメ目アトリ科
 九州など暖かい地域では冬鳥だが、おおむね四季を通じて見られる。
繁殖期の春から夏にかけてはあまり集団にはならないが、秋から冬には開けた河原、草原周辺で大集団となることが多い。
スズメも群れるが、同じような雰囲気でも数が多い場合はカワラヒワの群れである可能性が高い。
 尾や翼の黄色が目立つので識別は容易だが、シルエットでもカワラヒワは尾の中央が鋭くM字型に凹むので分かりやすい。
草木の実を好む。
 鳴き声は「キリコロ、キリコロ」。

■くちばしが太い
 カワラヒワはヒマワリの種が好物。
餌場などに種を置くと、器用に殻を割って中身を食べる。
スズメも食べようとするが、殻を割れずにおもてあます姿をよく見かける。
 スズメとカワラヒワは体形などが似ているが、スズメはかならず両足をそろえてチョンチョンと移動するが、カワラヒワは足を交互に出して歩くこともできる。
(『野鳥 しぐさでわかる身近な野鳥』久保田修/構成 藤田和生/絵 学研 2006年)