2022年1月24日月曜日

スッキリしない空…

雨があがったかなと思ったけど
歩いている途中で傘をさそうかどうか迷うようなすっきりしない空模様でした。
岩波書店のTwitter

【今日の名言】怒る時に怒らなければ、人間のかいがありません。
――太宰治富嶽百景・走れメロス 他八篇「駆け込み訴え」
安田菜津紀さんのTwitterに

「戦没者の血が染み込んだ土砂を、新たな基地を作ることに使うこと自体、戦死者への冒涜だと思うんです」
なぜ、沖縄戦で犠牲になった人々の遺骨がまじっている可能性のある土砂で、海を埋め立て、辺野古基地建設を続けるのか。
今日、改めて考えたいこと。


遺骨の語る声なき声 ―沖縄戦戦没者遺骨と新基地建設―」(Dialogue for People 2021年4月27日)
10 感染症のいまと私たちのくらし
 3 なにが感染症の多発を許したのか
 世界同時発生


 子犬に心筋炎をおこすのがイヌパルボウイルスです。
このウイルスの2a型と2b型とそれぞれと反応する単一抗体を調べると、1979年以前は2型だけでしたが、80年代半ばには2a型が2型にとってかわり、84年には2b型が出現し、90年にはこの2b型が主流となりました。
(『現代の感染症』相川正道、永倉貢一 岩波新書 1997年)
 恐ろしいことに、このウイルスの交代現象が、アメリカだけでなく、日本をふくむ世界中で同時におきていました。
MRSA、VREや、病原性大腸菌O157でも同じでした。
O157の出現は、アメリカや日本だけの問題ではありませんでした。
菌の変異が世界的レベルで生じた形跡があります。
 このような世界同時発生は、細菌だけでなく、寄生虫でもみられます。
クリプトスポリジウム症の集団発生は、アメリカや日本だけでなく世界中でありました。
かりに開発途上国でこの集団発生があったとしても、死亡者がないために、単なる集団下痢として処理されていた可能性があります。
クロロキン耐性マラリア原虫も、世界中でほぼ時を同じくして出現し、とくに東南アジアでは多剤耐性をしめしています。
ただ寄生虫のばあい、ウイルスや細菌とちがって生活環を一回転するのに時間がかかり、表面化しにくかっただけだと思います。
  抗生物質の功罪

 1941年のペニシリンの臨床応用以来、数多くの抗生物質が実用化され、細菌感染による死亡者の減少に大きく寄与しました。
ところが、抗生物質は細菌にたいする劇的な作用があった反面、その安易な使用によって、MRSやVREなどの薬剤耐性菌の出現をもたらしました。
 アイスランドでは、抗生物質に抵抗性がある難治性の中耳炎が多発していました。
政府は抗生物質投与との関連を疑い、抗生物質を保険あつかいではなく、自費あつかいに法改正しました。
母親たちは反対しましたが、その結果、難治性中耳炎の出現する数は、93年には18.9%でしたが、94年には16.9%、95年には13.9%と徐々に減少しました。
抗生物質の汎用によって、病原菌が抗生物質にたいして耐性をもっていたのです。
 アメリカでは、老人ホームなどの介護施設で薬剤耐性菌の保菌者が多いといわれています。
延命効果を高めるために一人の患者に数種類の抗生物質が投与されているからです。
O157や狂牛病では、ウシが問題になりました。
ウシが病原体の保有者になっているというのです。
ここでは家畜の配合飼料が問題だと思います。
 デンマークでは、ブタ肉、トリ肉、牛肉のサンプルの半分からVREが検出されました。
検出されたVREの遺伝子は、ヒトから分離された菌の遺伝子と同じでした。
VRE陽性のニワトリには、成長促進のためにアボパルシンという抗生物質が投与されていました。
アボルパルシンの化学構造はバンコマイシンとよく似ています。
飼料へのアボパルシンの添加をやめると、VRE陽性のニワトリの数が減少しました。
狂牛病のばあいでは、カルシウムやタンパク質を補うために、飼料に草食のウシが食べないヒツジの内臓が添加されていました。
そのなかにスクレイピーヒツジの内臓や骨も混入していたのでしょう。
 また、配合飼料にはかならず抗生物質や駆虫剤、あるときは成長ホルモン剤が添加されています。
抗生物質や駆虫剤は、家畜が細菌感染症や寄生虫症でないのにもかかわらず、単にこれら薬剤を用いると成長が速いという理由だけで用いられています。
東南アジアでは、日本人が食べるブラックタイガーの養殖池に抗生物質テトラサイクリンが大量に撒かれています。
 東南アジアだけではありません。
日本近海の網で囲んだ養殖漁業も似たり寄ったりの状態で海藻の付着を防ぐため、網には有機スズが塗られ、飼料には抗生物質が混ぜられているそうです。
もちろん、私たちの口に入るときには、人体に影響ないような濃度になるように監督官庁から指導がなされていますが、その食品の生産過程では多量に散布され、環境生態バランスを崩しています。
 MRSAやVRAが抗生物質投与後の腸内で出現したように、微量な薬剤濃度は飼育動物体内の細菌相やウイルス相を変える契機にはなりえます。
また、自然界の病原性のない微生物を病原微生物に変えるかもしれません。
ここでも医原病と同じく、安易な薬剤の使用がなされています。
これら人体や環境の「薬漬け」のなかから、MRSAやVREをはじめとする薬剤耐性菌や、O157をはじめとするハイブリッド菌や変異したウイルスが出現すると予想されます。
人間の勝手な行為によって微生物をふくむ生態バランスが破壊されているのです。
このような行為は、自らの手で地球の首を絞めるジオサイト(地球虐殺)といってもよい行為だと思います。
(『現代の感染症』相川正道、永倉貢一 岩波新書 1997年)
今朝の父の一枚です(^^)v
ハクセキレイに、「こっち向いて」と注文すると、見てくれたそうです(*´▽`*)

せきれい【セキレイ類】
(前略)
 セキレイ類は、奈良時代に、〝つつ〟〝まなはしら〟〝にはくなぶり〟の名で知られていた。
「古事記」中つ巻、神武天皇紀に、大久米(おほくめ)命が天皇の命令で伊須気余理比売(いすけよりひめ)を訪れた時に、姫が大久米命の入墨をした眼をみて詠んだ歌「胡鷰子(あめ) 鶺鴒(つつ) 千鳥 ま鵐 など黥(さ)ける利目(とめ)に〝つつ〟(セキレイ)がでている。
〝つつ〟の名は鳴声からつけられたものであろう。
「古事記」雄略天皇紀に、天皇が長谷で宴をされた時の歌「ももしきの 大宮人は……鶺鴒(まなばしら) 尾行き合へ……」に〝まなばしら〟(セキレイ)が詠われている。
〝まなばしら〟の語源について、大言海には、「諾冊の二神 天の御柱をめぐり 鶺鴒の交合せるを学びしより起きる名」と記されている。
(後略)
(『図説 日本鳥名由来辞典』菅原 浩・柿澤 亮三編著 柏書房 1993年)