2022年1月17日月曜日

27年…

晴れといえないような空…
公園で「もう27年も経つのですね」と話していました。

阪神・淡路大震災から27年 神戸などで犠牲者追悼の行事」(関西NHK)
家族や親しい人を失った悲しみは癒えることがないでしょうね。
母は2カ月の闘病のすえに天国に旅立ったけど、
今でも、後悔をすることが多々あります。
まして、突然、肉親などを失ったのですから…
SWITCHインタビュー 達人達「YOSHIKI×レスリー・キー」(見逃し配信:1月22日まで
番組の中で母親の死後 13歳で児童養護施設に預けられたレスリー・キーが、
10歳で父親を亡くし、バンド仲間を失ったYOSHIKIに「どうやって乗り越えた?」と聞いた時に、
YOSHKIの言葉が苦しんでいる若者たちに届くといいなと思った。
 「安全・安心」という言葉を首相など、お偉い人が口にするけど…

◆コラム 「安全」と「安心」

 「安全」と「安心」という言葉はよく対になって使われています。
〝安全と安心の国作り〟や〝安全と安心の地域ネットワーク〟などです。
しかし安全と安心は同じ尺度(しゃくど)ではかれません。
(『地震はなぜ起きる?』鎌田浩毅 岩波ジュニアスタートブックス 2021年)
 「安全」はどちらかと言えば、客観的な尺度ではかることができます。
一方、「安心」はかなり主観的な価値観によって決められます。
その人の性別、年齢、人生経験、あるいは、周(まわ)りの人の価値観にも左右されてしまいます。
自分の住む地域に地震の専門家が暮らしているとうだけで、安心する人も少なからずいます。
 さらに、テレビや雑誌などのマスコミで、地震や噴火災害について大きく報道されている時と、そうでない時には、人々が持つ安心感が大きく異なります。
また、持ち家があるか預金がどのくらいあるかなど経済的な面でも、安心の感覚は変わってきます。
 安全については客観的な数字で評価できますが、同じ条件の安全でも、人にとって同じ程度の安心が得られるわけではありません。
公的に決められた安全の基準が、ある人にとっては十分に安心でも別の人にはまったく不十分なことがあります。
 こうした差は個人で生じる感覚というよりも、その個人の属する共同体の持つ価値観によって表れてきます。
たとえば、家族、会社、市町村など異なる集団ごとに、安心の基準は異なってくるのです。
危険やリスクを受け入れやすい人とそうでない人など、地域性や国民性も大きく影響してきます。
(『地震はなぜ起きる?』鎌田浩毅 岩波ジュニアスタートブックス 2021年)
以下に転記する本は、2011年3月11日の東日本大震災前に出た本です。

3-2 地震と火山
 5⃣地震災害と火山災害


 地震や火山噴火は、自然災害の中でも特に大きな被害をもたらすものとして昔から警戒されてきた。
地震国・火山国である日本において、災害現象の正しい理解は不可欠である。
(『新しい高校地学の教科書』杵島正洋他 講談社ブルーバックス 2006年)
 地震はほとんど前触れもなく起こり、ひとたび起こると社会を壊滅させるエネルギーを持つ。
家屋など建造物は過去に比べて頑丈になったにもかかわらず、兵庫県南部地震でも建造物の倒壊や延焼などにより被害が拡大した。
特に埋め立て地などの軟弱地盤は地震に弱く、地盤の砂泥が揺すられて液状化という現象を起こしやすい。
また現代は昔に比べ、交通網やライフライン、通信ネットワークなどが極めて複雑に張り巡らされえていて、それらが遮断されることの社会的被害は計り知れない。
 また海底で地震が発生した場合、海岸に津波が押し寄せることがある。
津波については第7章で詳しく述べる。
 日本列島は後で述べるように4つのプレートがぎゅうぎゅう押し合う場所であり、岩盤には活断層が無数に走っていて、日本中どこでも地震の被害を受ける可能性がある。
特にプレートの沈み込む境界がある太平洋沿岸では、プレート境界に沿って大規模な地震が周期的に発生している。
このことから、最近地震が起こっていない太平洋沿岸の地震の空白域は、今後地震の起こる可能性が他より高いといえる。
 駿河湾周辺はプレート境界が特に日本列島に接近していて、しかもここだけ150年以上も地震が発生していない空白域である。
このため、ここを震源とする東海地震は特に警戒されている。
しかし、地震発生のサイクルは人間社会のリズムに比べて非常に長く、地震発生の時期を正確に予測するのは極めて難しい。
現在の地震予知は数十年単位での発生確率を報告するにとどまっている。
 火山もひとたび噴火するとさまざまな被害を及ぼす。
溶岩流や火砕流は谷筋の集落を飲み込む恐れがあり、火山弾も危険だ。
有毒な火山ガスはもちろん、無害に思われる二酸化炭素も、大量におふれ出てくぼみにたまると人間や動物を窒息させる。
爆発による衝撃が周辺の窓ガラスを破壊することもある。
火山灰が厚く積もった斜面では、まとまった雨が降るたびに泥流が発生し、下流に洪水をもたらしたりする。
 火山灰は火山からかなり離れたところでも降り積もり、視界不良を引き起こして交通を麻痺させたり、農作物や生態系に被害を与える。
上空に噴き上げた粉塵(ふんじん)が極めて多いと気流に乗って地球全体を覆い、地球の気候に影響を与えることもある。
 このように火山の噴火は人間社会に多大な影響を及ぼすが、幸いにして地震と異なり、我々は火山噴火の前触れをある程度とらえることができる。
マグマの上昇を示す微小な地震(火山性微動)や地鳴り、マグマが山体へ貫入したことを示す山体膨張などは、噴火が間近に迫ってきたことを教えてくれる。
しかし噴火の規模まではわからないため、油断して避難が遅れれば大惨事となりかねない。
さらに、火山活動がいつ終息するかを予測するのも難しく、避難をさらに難しくしている。
2000年に始まった三宅島の噴火がまさにそうである。
 火山は被害だけでなく、我々に恩恵も与えている。
火山地帯には必ず温泉が存在し、豊富な地熱を利用して発電が行われているところもある。
火山の雄大な姿は景勝地として親しまれ、貴重な鉱物資源をもたらすこともある。
私たちは火山をもっとよく理解し、うまく付き合っていくことが大切である。
(『新しい高校地学の教科書』杵島正洋他 講談社ブルーバックス 2006年)
今朝の父の一枚です(^^)v
昨日の記事で父がチリ地震の津波に足をとられた書きましたが
その後、父が、1960年5月だと徳之島に居てなかったので、「土用波」かもしれないと訂正しました。


(前略)

 カンカン照りのつづく絶好の海水浴日和に、混んだ電車で海岸にたどりつくと、波が高く、遊泳禁止の旗が海水浴場に立っていることがある。
土用波のせいである。
はるか南の海を通る台風圏内で起こった波が、1000キロ以上の海原を伝わって日本の海岸に打ち寄せるのが土用波で、南の海で台風の活動が盛んになる土用のころから多くなる。
長い距離を伝播してくる間に、鋭い波頭の角はとれて丸くなり波長も長くなって「うねり」となる。
短い「うねり」は波長100メートル以下、周期8秒以下、中位の「うねり」は波長100~200メートル、周期8~11秒、長い「うねり」は波長200メートル、周期11秒を超える。
弱い「うねり」は波高2メートル以下、やや高い「うねり」は波高2~4メートル、高い「うねり」は4メートルを超える。
沖の「うねり」は海岸に近づくと、白くくだけて巻き波になる。
波の高さは30センチ以下だと「サーサー」、1メートルまでは「ザーザー」だが、2メートル近くになると「ドードー」と海鳴りになる。
その海鳴りが時間とともに高くなるのは、台風接近のしるしである。
 英語で土用に相当するのはドッグ・デーズ( dog days )。
これはシリウス星に関係がある。
この星は大犬座にあり、全天第一の輝星で、冬の夜空に輝き、夏は太陽の側にまわって、太陽といっしょに昼間の空を渡るので見えない。
西洋では夏の暑さは、この星の光が太陽に加わるため、といわれてきた。
そしてドッグ・デーズは、7月3日から8月11日まで、または7月初旬から9月初旬の間を指している。
ドッグ・デーズには「進歩のない季節」「くだらぬ季節」の意味があり、新聞紙面にくだらぬニュースしか載らない日のたとえにもなっている。
  (倉嶋 厚)
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫 1988年)
リハビリ散歩から帰って眼科を受診。
抜けたまつげがあったので取り除いていただきました。
こんなときにどうすればいいのですかとお聞きすると
「目薬などでながしてください」と教えてもらいました。

待ち時間に読んでいたのが『合葬
彰義隊を描いた漫画です。
杉浦日向子さんの漫画は、深刻な場面なのに肩の力がカクンと抜けるような描写がある(*´▽`*)
ちなみに映画は2015年に上映されたようです。