今日から八月…。
暑さにひたすら「忍」の一字です(゜o゜;)
30℃を超える京都で舞妓さんや芸妓さんたちは笑顔で回っておられる(°0°)
「祇園で八朔のあいさつ回り」
秋之部
八朔(はつさく)や扨(さて)明日(あす)よりは二日月
八朔―八月一日。祝日として種々の行事が行われた。
(『蕪村俳句集』尾形 仂 校注 岩波文庫 1989年)
近畿地方一帯では、八朔のことを日の辻の取上げと呼んでいる。
日の辻とは正午の意味で、旧暦八月一日をもって夏の昼寝をやめ、
夜なべ仕事を開始する日とされていたことによる。
八朔を境にして秋の厳しい労働がはじまるとの理由から、
この日の食物を涙飯・泣き餅・涙饅頭などと呼ぶ所もある。
八朔は季節の変わり目であると同時に、仕事の変わり目でもあったわけである。
(『三省堂 年中行事事典(旧版)』田中宣一、宮田登 編 1999年)
八朔のことをタノミの名称で呼ぶ地域は、
中国地方から瀬戸内・北九州地方に多く分布するが、東日本にも点在している。
タノミとは、田の実・田の面などの字を当てるが、本来は頼みの意味である。
九州では、これを神に対する作頼みとしている所が多く、
お神酒(みき)を持って田畑に行き「作頼む、作頼む」などと唱えている。
北九州ではこれを田褒(ほ)めといい、「良くできました」と唱えながら田を歩いた。
いずれも秋の豊作を予祝する意味をもつ。
(『三省堂 年中行事事典(旧版)』田中宣一、宮田登 編 1999年)
一方、神に対する作頼みとしてよりも家どうしの頼みとして八朔行事を行う例も多い。
親戚や付合いのある家の間柄で頼(たのも)と称する物品の贈答が行われていた。
ただし主の家に初穂を贈るという地域もあるので、
本来は穂掛け行事に関連して初穂を贈っていたのがしだいに物品の贈答に変化したものであろう。
(『三省堂 年中行事事典(旧版)』田中宣一、宮田登 編 1999年)
八朔(はつさく)もとかく過行(すぎゆく)お(を)どり哉
[訳]八月一日もとにかく過ぎて行く、座敷踊のにぎやかさ。
[季]「八朔」秋。
[語]八朔―陰暦八月一日。節句。
「たのむの祝ひ」とも言い、米や銭を配った(山之井)。
八朔の踊り―遊郭の揚屋の大広間で遊女が大勢で踊る座敷踊。
泥足附句「座鋪おどりは八朔の宵」(其便)。
[解]八朔を迎えた淋しさと遊里の華やかさが入り混じって推移する時間をおどりで形象化した。
「とかく」が眼目。
(『蕪村句集 現代語訳付き』玉城 司訳注 角川ソフィア文庫 2011年)
なんかハート型に見えた(^。^)
雲に寄する恋
白雲(しらくも)の 消えは消えなで 何しかも たつた山の 名のみ立つらむ
白雲が消え去るように命が絶えてしまったわけでもないのに、
どうしてこう艶(つや)っぽい噂ばかりが立つのだろう。
◇白雲の 「消え」を導く序。
◇消えは消えなで 今にも消えそうで消えずに。
◇何しかも 何でまた。
◇たつたの山の 「立つ」を導く序。
龍田山 奈良県生駒郡三郷町西方の山。
(『金槐和歌集(旧版)』源実朝 樋口芳麻呂校注 新潮社 昭和56年)
(100分de名著 for ティーンズ 「百人一首」木ノ下裕一より)
長らへば またこのごろや しのばれむ 憂(う)しと見し世ぞ 今は恋しき
藤原清輔(きよすけ)朝臣
(あきらめずに生きていれば、今の悩んでいることも、苦しいことも、
ぜんぶ、懐かしく思い出せる日もくるはずだ、きっと。
だって、あんなに辛かった昔でさえ、
現在(いま)はこんなに愛(いと)おしいと思えているんだから。
だから、きっと大丈夫。)
(…略…)
この歌で注目したいのは、現在の視点から過去の自分を振り返るだけではなく、
未来の視点からも現在の自分を見ているという点です。
「しんどい。大変だ」と思っているときは、
目の前の「今」にしか目がいかないのが普通ですが、
この歌の作者は、過去―現在―未来という時間軸のなかで、
自由に視点を移動しながら、
最終的には未来から今の自分を励まそうとしているのです。
これはとても巧(たく)みな仕掛けだと思います。
(『100分de名著 for ティーンズ』NHK出版 2018年)
父の一枚です。
冬、母が楽しみにしていたのはハクセキレイに出会うことでした。
「(出会えるのが)早いな…」と呟いていました。
こんばんは~
返信削除はい、もう八月です。(^-^;
>暑さにひたすら「忍」の一字です(゜o゜;)
暑い暑いと家の中にこもりがちでしたので。。。
忍というよりは、涼でしたが。。。(^-^;
>長らへば またこのごろや しのばれむ 憂(う)しと見し世ぞ 今は恋しき
きっと大丈夫!!
いつも何かあった時には、そういう風に想像していました。
一年後の自分は、今の自分を懐かしく思い出している。
このしんどい時はいつまでも続かない、きっと過ぎ去ることだろうと??
すとんと入ってくる歌でした。
カイさんこんばんは(*^O^*)/
削除この暑さは、外に出るのは危険ですよね!
今まで、午後から図書室へ資料集めに出かけていましたが
自重しています。
外で工事などをしている人たちは大変ですよね!
>きっと大丈夫!!
原文にはない言葉ですが、木ノ下さんが若者のために
「力強い人生肯定感」を表したくて加えたそうです。
6日(月)から始まる「for ティーンズ」は他の回も楽しみにしています(^_^)v