鳴き声が「チィー、チィー」と可愛いのですが
今朝は、「あチィー、あチィー…」と聞こえました(゜o゜;)
吊革に千手きらめき原爆忌 赤松蕙子
昭和20年8月6日、広島に最初の原子爆弾が投下された。
街は一瞬のうちに地獄と化し、多くの被爆者たちは焼けただれた手を天へ突き上げ助けを求めた。
今わの際(きわ)に、あまねく衆生(しゅじょう)を済度するという千手観音の救いを待ったのだ。
それと二重映しに電車の吊革(つりかわ)にぶらさがっている乗客たちの<きらめき>の手。
そこに歳月の隔たりはあるが、この平和を観音の慈悲と見た安堵感(あんどかん)がある。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
原爆忌は「ノーモア・ヒロシマ・ナガサキ」のスローガンが象徴する
原爆反対、戦争反対、そして平和を願う日である。
広島に続いて8月9日に長崎に投下。
昭和25年までのデータによれば、
死亡者数は広島約20万人、長崎約14万人と推計される。
それ以後も被爆による死者は絶えない。
この歴史的悲劇を二度と繰り返さないため、
8月6日には広島で平和祈念式典が行われている。
1931~ 広島県生まれ。「雪解」同人。句集『子菩薩』『百毫』など。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
〝映画「この世界の片隅に」興行収入の一部 豪雨の義援金に〟
子と母が繋(つな)ぐ手の指離れざる二ツの死骸水槽より出ず 正田篠枝
(『昭和萬葉集 巻七 山河慟哭
――焦土と民衆 20年8月15日~22年』講談社 1979年)
イチョウ イチョウ科 イチョウ属
地球でいちばん古いおばあちゃんの木の実
街路樹でおなじみのイチョウは雌雄異株で、雌株にギンナンが実ります。
ギンナンは異臭を放つ黄色いぶよぶよの皮に包まれて地面に落下します。
この皮の汁にはアレルギー物質のギンコール酸が含まれ、
肌につくと皮膚炎を起こします。
皮を剥ぐと硬い殻があり、殻を割って薄皮をむくと、
ようやく黄緑色をしたおいしい中身の登場です。
イチョウは中生代に栄えた古い裸子植物の生き残りで、
花粉から精子が作られて雌花の中を泳ぐという原始的な受精を行います。
葉脈も原始的な二股分岐で、葉もカモの足に似た形です。
ギンナンの匂う肉質の外皮と硬い殻は、
これが被食散布種子であることを示唆しています。
イチョウが栄えた中生代、誰がこれを食べたのでしょう。
いつか小型の草食恐竜の糞化石からギンナンが発見されるかも!?
(『実とタネキャラクター図鑑』多田多恵子 誠文堂新光社 2017年)
被曝の人や牛や夏野をただ歩く
(『語る 兜太―わが俳句人生』著者金子兜太 聞き手黒田杏子 岩波書店 2014年)
「アキアカネの一生」(動画)
己が身を焼かるるとも知らず敵の機を見上げをりけん彼の日の吾子は 作者未詳(『昭和萬葉集 巻七 山河慟哭
――焦土と民衆 20年8月15日~22年』講談社 1979年)
初め曇り空でしたが、8時を過ぎた頃から青空が広がりだしました。
もし、あの時、広島が晴れていなかったら他の都市に投下されたそうです。
「京都や横浜も原爆投下の有力候補地だった」(東洋経済)
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