2018年8月29日水曜日

厳しい暑さが続き…

厳しい暑さが続き、エアコンをつけないと眠れないですよね、
でも、こんな症状を訴える人が増えているそうです。
“エアコンでせきが止まらない” 猛暑で症状訴える人増える

  泉爲夏栖
なつくればよのなかせばくなりはてゝ清水(しみず)の外(ほか)にすみ所なし  香川景樹

○せばく―狭く。
▽夏になると、どこもかしこも暑く居場所がなくなって、清水の傍のほかに涼しい所がない。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
   高木市之助・久松潜一校注 岩波書店 昭和41年)
「今年の暑さはどうなっているの?」と
ショウジョウトンボ♀が首をかしげていました。
ビロードモウズイカ(ゴマノハグサ科)
ヨーロッパ原産の帰化植物で高さ2mにもなります。
もともと環境悪化の激しい河原などに生える植物です。
(『実とタネキャラクター図鑑』多田多恵子 誠文堂新光社 2017年)
ビロードモウズイカのタネは、
少なくとも100年休眠することが確かめられています。
(『実とタネキャラクター図鑑』多田多恵子 誠文堂新光社 2017年)
タネではありません(^^ )
マミジロハエトリ♂のお尻でした(^_-)
  みな月はふくべうやみの暑(あつさ)かな  (葛の松原 元禄4年)

(…略…)
『葛の松原』に、源氏物語の巻々に心をとどめるべきむねを記している。
「ふく病やみ」は源氏物語帚木の巻に
「月頃ふびやうおもきに堪へかねて、極熱(ごくねち)の草薬(そうやく)を服(ぶく)して」
とあるのに拠る。
「ふべう」とは風病、すなわち風邪、感冒のことだが、のち腹病とあやまった。
腹病とは黄疸とも痢病ともいい、高熱になやむので、
六月の季節は腹病やみが高熱になやむような耐え難い暑さだ、といったもの。
暑さの誇張的表現に、源氏物語に根拠のあるふく病やみを持ってきたところがみそである。
額に鉢巻きをして苦痛に耐えている病人のイメージを借りて、極暑の苦しさを表現した。
(『芭蕉全発句』山本健吉 講談社学術文庫 2012年)
(「帚木」<ひかりナビ>より)
<式部丞の語る〝かしこき女〟は学者の娘らしく学問に秀で、女だてらに男に漢文を教えます。
彼女は日常会話でも漢語を使っていたことがニンニクを小道具に滑稽に描かれます。
〝極熱の草薬〟とは当時の〝ひる〟、ニンニクのこと。
あえて小難しい言い回しをさせたり、ニンニクの臭い身で男を追わせたり、
紫式部が「笑うところ」として描いた箇所であることが分ります。(…略…)
(『源氏物語 第一巻 桐壷~賢木』大塚ひかり翻訳 ちくま文庫 2008年)
糸とんぼ生れてすぐのみどりの目
(『句集 遍歴』 沢木欣一 立風書房 昭和58年)
  片陰(かたかげ)を歩き片陰なくなれり  丘本風彦(おかもとかぜひこ)

 毎日暑さがつづく。
炎天の通勤も楽ではない。
こうなると、ちょっとした日陰が何よりのすくいである。
真上から照りつける太陽でも、家の陰や塀の外・立木の下には、狭いながらもわずかな陰ができる。
そこを伝うようにして炎天下を歩く。
酷暑の一日である。
 季語は「片陰」。
この句は、その「片陰」をもっともよくあらわした一句である。
炎天下の道を、酷暑をさけ、片陰をさがし伝いながら進んでいったが、
とうとう片陰が見あたらなくなり、炎天の下にわが身をさらされてしまったというのである。
よくあることでありながら、こう表現されてみると、なるほどと思う。
「片陰」をくりかえしたことが、逆に句を重厚にし、巧みな把握となって表現された。
淡々と詠いとおしたところが、かえって句を非凡にしたのである。
「片陰なくなれり」は、片陰がなくなると同時に、炎天にわが身がむき出しになり、
その身さえかくれる場所がなくなって、姿がなくなってしまうような効果が出た。
この作者には「ミコヤンナミコヤンーミコヤン」などの実験的な句もある。
 丘本風彦は、大正3年12月2日、奈良生まれ。
昭和16年ころより句作を始める。
21年、長谷川素逝の「青垣」所属。
23年「七曜」編集に携わる。
その後「夜盗派」「断崖」に属す。
33年「天狼」同人。
(『俳句日暦・一人一句366』石 寒太 右文書院 昭和56年)
今朝の父の一枚です。
クマバチ♀が蜜を集めている所を撮しています。
クマバチのオスとメスの見分け方」(動画)

2 件のコメント:

  1. こんばんは~

    ほんとうに暑い日が続きます。
    kazeさんの標題からも
    「厳しい暑さが続き… 」
    「蒸し暑い日が続きます…」
    「残暑とはいえない暑さですよね」
    などと、もう参りましたと言いたいくらいです。(笑)

    >片陰(かたかげ)を歩き片陰なくなれり 
    実感中です。(^-^;
    いつもお使いで歩く時には片陰を探して歩きます。
    そして、大通りなどで片陰がなくなった時に、照り付ける太陽に溶けそうになってしまいます。(-_-;)

    片陰は、晩夏の季語だったんですね。
    そういえば、セミもツクツクボウシにかわり、夜は虫の音が大きくなっています。
    そろそろ、夏も終わりに近づいていますかね?。(^^)/



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    1. カイさんこんばんは(*^O^*)/
      涼しげな題にしたいなと思いながらもこの酷暑に歩くだけで精一杯です(゜o゜;)

      公園を歩くときに木影を探し探しして歩いてます。
      木影が途切れるところは、一気に気温が上がりますよね(@@;)

      片陰が晩夏の季語と言うよりも盛夏の方があうような(^_-)
      今の日本では、夏中、「片陰」を探さないと熱中症になりますよね…
      たとえ部屋の中でも熱中症で亡くなる方がいるのですから…

      クマゼミの声があまり聞けなくなりました
      クマゼミも夏バテかなと思ったけどそろそろ主役交代かな?
      暑さ寒さも彼岸までといいますから
      あと少しの辛抱かな(^。^)

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m