カワラヒワの朝ご飯は…
向日葵や炎夏死おもふいさぎよし 飯田蛇笏
(『図説俳句大歳時記 夏』角川書店 昭和39年)
黒いシミのようなものはアリ
昨夜、放送されていた
又吉直樹のヘウレーカ!「“ヒアリ”のホントの怖さって?」
を見ていて、ヒアリのことが不安になり殺虫剤を散布することは
部屋をリーホームしてヒアリに明け渡すようなものなどと
又吉さんが言っていたけどなかなかの名言だなと思いました。
今夜Eテレで深夜0時30分から再放送がありますよ。
アリはどのように敵と戦うのか
アリの敵はいろいろといるが、もっとも戦う機会が多い敵というと、
ほかならぬアリだといえる。
アリは種類が多く、またコロニーを構成する個体数も多いため、
営巣地をめぐって争いが意外に多い。
この争いは、別種のアリの間だけでなく、隣接する同種のアリの間でも行われる。
また、アリを補食する動物への防御や、
えさにする獲物を狩る場合にも、戦う必要が生じる。
このような敵に対して、アリは発達した大あごと、
毒針や尾端(びたん)から放出される蟻酸(ぎさん)などの化学物質を使って戦いをする。
(『大自然のふしぎ 増補改訂 昆虫の生態図鑑』
岡島秀治監修 学研教育出版 2010年)
巻第十五 3724
□中臣ノ宅守(やかもり)と、狭野(さぬ)ノ茅上(ちがみ)ノ処女(おとめ)とが贈答した歌
君が行く道の長道(ながて)を繰(く)りたたね、焼きほろぼさむ天(あめ)の火もがも
右、処女が別れ際に作った歌。
これから、いとしい方がいらっしゃる、道の遠い距離を手繰り寄せ畳み重ねて、
焼いてなくして終うことの出来る、天の火が欲しいものだ。
(そうしたら、越前と都と、遠い距離もなくなるだろう。
激しい情熱で、かよわい女の身に、神懸(がか)りしたような歌である。
傑作。)
(『口訳万葉集(下)』折口信夫 岩波現代文庫 2017年)
中臣宅守と狭野弟上娘子については、8月26日の記事を参照してください。
ウスバキトンボは日本では九州以北では越冬できないと考えられているそうです。
でも、次第に越冬できる地域が広がってくるような異常気象ですよね。
猫ちゃんは心地よい場所をよく知っています(^^ )
酷暑でも公園を歩けるのは、木影が多いことですp(^-^)q
日帰りの兀山(はげやま)越るあつさ哉
[訳]日帰りの道中、兀山を越えて行く、格別の暑さ。
[季]「暑さ」夏。
[語]兀山―木一本生えていない山。
[解]朱廸「大名の日中通るあつさかな」(藁人形)の例があるが、
何者の日帰りか不明にして、耐えがたい暑さを兀山で象徴した。
(『蕪村句集 現代語訳付き』玉城 司訳注 角川ソフィア文庫 2011年)
北や東に分布を広げている昆虫にはどんなものがいるか
日本各地で自然が少なくなっている今、逆に数が増えている昆虫がいる。
昆虫が増えるためには、その昆虫に適した気候や幼虫の食べ物となる植物が必要であるが、
ここにあげたクロコマノチョウは、40年以上前から北上を続けている。
またナガサキアゲハは、ここ20年の間で近畿地方から関東地方まで分布を広げた。
▲クロコマノチョウ
もともとは本州南西部の暖地から、四国、九州に分布していたが、本州中部まで分布を広げてきた。
また、南西諸島でも見られるようになっている。
(『大自然のふしぎ 増補改訂 昆虫の生態図鑑』
岡島秀治監修 学研教育出版 2010年)
ナツズイセンの鱗茎は民間薬として利用されてきました。
ヒメガマに抱きついているのはチョウセンカマキリ(・・?
人間のくらしの変化で分布が広がる
最近、ガーデニングがさかんになり、
自宅の庭にパンジーなどを植える家庭が増えてきた。
ツマグロヒョウモンは温暖化により分布を北に広げたうえに、
この増えたパンジーを食べるので、個体数が大幅に増えている。
もともとこのチョウは西南日本に分布していたが、
東京近郊でも多く見かけるようになった。
また、関東地方では最近ムラサキツバメが見られるようになったが、
このチョウは公園に植えられているマテバシを食草として利用している。
このマテバシは関東地方にはもともと生えていなかったので、
マテバシを植栽するようになって初めて分布を北に広げることができたのである。
(『大自然のふしぎ 増補改訂 昆虫の生態図鑑』
岡島秀治監修 学研教育出版 2010年)
エナガに出会えました♪
ダーウィンが来た!第541回「匠の技で生きる!里山のもふもふ鳥エナガ」で
都会の公園にエナガが増えたのは、
ドバトなどを狙うオオタカが増えたことも要因だ言っていました。
と言うのは餌食になったハトの羽毛を巣作りに利用しているそうです。
(2016年8月23日、食事中のオオタカに出合いました)
遠山が目玉にうつるとんぼ哉 八番日記
[訳]遠くの山が目玉に映っている、とんぼの姿よ。
[年]文政3年。
[解]とんぼの目は複眼で大きい。
そこの遠くの山が映っているから、遠山も身近に迫ってくる。
ちっぽけな命のとんぼの持つ不思議さに心を動かされたのだろう。
とんぼの目玉をじっくり見る観察眼から生れた作。
(『一茶句集 現代語訳付き』玉城司訳注 角川ソフィア文庫 2013年)
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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m