2018年8月4日土曜日

青空は嬉しいけど…

今朝も肌を刺すような日ざしが降り注いでいました(゜o゜;)
木影を探しながら歩いていました。
この酷暑は日本だけでない「欧州も猛暑 ポルトガルで45度超

嚙んでゐて棗は甘くなりにけり
(『句集 猩々』岡井省二 角川書店 平成6年)
公園に着くとクマゼミの蟬時雨で騒然としていますが
「進撃のやぎ」 静かな住宅街は騒然 米アイダホ州
ヤギの草刈り、日本なら2、3頭だけど、スケールが大きいですね(°0°)
   (はす)の露、玉に似たり
小夜(さよ)ふけて 蓮(はす)の浮葉(うきは)の 露のうへに 玉と見るまで やどる月影

夜も更けたころ、蓮の浮葉の露の上に、玉と見紛うばかりに宿っている月光の美しさ。
◇浮葉 水に浮いている葉。
(『金槐和歌集(旧版)』源実朝 樋口芳麻呂校注 新潮社 昭和56年)
異臭の葉と芳香の花
 明るい野山のあちこちに、クサギは大きな葉を繁らせています。
葉をちぎってもむと、ゴマに似た強い異臭。
それで「臭木」の名がつきました。
鳥が種子を運んでくるので、都会の公園の片隅や線路際などでも見かけます。
 欧米では日本生まれの美し園芸植物として Harlequin glorybower の名で親しまれています。
一方、その日本ではクサギは雑木扱いで、仲間で中国原産のボタンクサギや
西アフリカ原産のゲンペイクサギが園芸用に人気があります。
 古くは有用植物として使われました。
クサギの若葉はうぶ毛が密生して柔らかく、ゆでてさらして苦みを抜けば食べられます。
茎葉や根は薬用に藍色の実は「常山(じょうざん)の実」とも呼ばれて染料になり、
布を美しい水色に染め上げます。
(『身近な植物に発見! 種子(タネ)たちの知恵』多田多恵子 NHK出版 2008年)
  病中
蜻蛉や日毎寝て見る屋根の空
(『決定版富田木歩全集 全壱巻』新井声風編著 世界文庫 昭和39年)
この暑さで山に避暑に出かけているのかなと思ったけど…
エナガに久しぶりに会えました♪
トンボには2しゅるいがあります」(神戸のトンボ キッズ・ワールド)
オオシオカラトンボのメスかな(オスの未成熟かも)?
万葉歌の発想と海彼(かいひ)の文学
 万葉歌の編まれた8世紀は、アラビアの詩選集『ムアッラカート』が成立した時代である。
有名なオマル・ハイヤームが四行詩『ルバイヤート』を著したのは、それより後、12世紀初頭のことである。
その第78、

 死んだらおれの屍(しかばね)は野辺(のべ)にすてて、
 美酒(うまざけ)を墓場の土に振りそそいで。
 白骨が土と化したらその土から
 瓦(かわら)を焼いて、あの酒甕(さかがめ)の蓋(ふた)にして。
   小川亮作訳『ルバイヤート』

が大伴旅人の「讃酒歌十三首」の、

 なかなかに人とあらずは酒壺になりてしかも酒に染みなむ (巻三・343)

に類似することは夙(つと)に知られているところである。
洋の東西を問わず、酒飲みの考えることは一緒といえるが、
旅人歌は『呉志』に伝える鄭泉(ていせん)が死に臨んで
「必ズ我ヲ陶家ノ側ニ葬レ。……化(か)シテ土ト成(な)リ、幸(さきはひ)ニ取ラレテ酒壺ト為(な)ラバ、実ニ我ガ心願ヲ獲(え)ム」
と言ったという故事に拠る。
(『NHK日めくり万葉集vol.7』中村勝行編 講談社 2009年)
 高橋虫麻呂の「霍公鳥(ほととぎす)を詠む一首」には、

うぐひすの卵(かひご)の中に ほととぎすひとり生まれて 己(な)が父に似ては鳴かず 己が母に似ては鳴かず」(巻九・1755)

と、ホトトギスの托卵のことが歌われている。
動物学者川村多實二は「ホトトギス類の托卵生について」(『朝日新聞』大阪本社版昭和35年8月2日付)において、
日本では万葉集の中にホトトギスのこの托卵本能を詠んだ長歌があるのに対して、
ヨーロッパではゲーテの時代にカッコウのそれを知ってひどく面白がったという話が伝わっているくらいで、
日本のほうが千年ほど早いことを指摘し、「われわれの祖先の自然観察力の優れていたことに敬服する」と述べている。
   (坂本信幸)
(『NHK日めくり万葉集vol.7』中村勝行編 講談社 2009年)
松が倒れていました(赤い↓が下の画像)
ちょうど二股に分かれているところに倒れたので道をふさがなかった。
健康そうな感じだけど、上のほうを見ると害虫が侵入したように変色しています。
向日葵(ひまはり)のほしいままなるそり返り炎天にバラックの屋根より高し  相馬信子
  ほしいままなる=何もさまたげられない。
(『昭和萬葉集 巻九 冷戦の谷間で―朝鮮戦争 昭和25年~26年』講談社 昭和54年)

 毎朝、ニュースを見ていると酷暑が気になるけど
気管カニューレ 看護師の再挿入を制限する教育委員会が複数
看護師がいながら再挿入できないのはあまりにも理不尽な通知だと思うのですが…
特別支援学校等における医療的ケアへの今後の対応について」(平成23年12月9日 文科省)
 最近のニュースを見ていると、教育行政は松の木のように国も地方もなにか蝕まれているように思ってしまいます。

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