2018年8月23日木曜日

処暑ですが…

今日は「処暑」なんですが、涼しい風でなく
台風から送られてくる湿った風で蒸し暑さが厳しかったです(^0^;)

   寄スル雲ニ恋(雲に寄する恋)
みねつゞき嵐(あらし)にうきてゆく雲のうつりやすくぞ思ひかけてし

峰つづきに嵐にのって浮かれゆく雲のように、移りやすい心で人に懸想したことだ。
(『中世和歌集 室町編 新日本古典文学大系47
   「兼好法師集」伊藤敬他校注 岩波書店 1990年)
梁塵秘抄 巻第二
蓮華(れんげ)陸地(りくぢ)に生(お)ひずとも しばらく弾呵(たんか)の詞(ことば)なり 
泥水(でいすい)掘り得て後(のち)よりぞ 妙法蓮華(めうほふれんげ)は開けたる

「蓮華は陸地に生育しない、そのように小乗(しょうじょう)の教えでは成仏(じょうぶつ)しがたい」とは
ひとまず小乗の教えを排し叱(しか)ることばである。
泥水を掘りえてのちに妙法蓮華が開けるので、
つまりは煩悩の身が『法華経』お受持してこそ成仏しうるのだ。
(『神楽歌 催馬楽 梁塵秘抄 閑吟集 日本古典文学全集25』
   臼田甚五郎・新間進一 校注・訳者 小学館 昭和51年)
みめがよければ、こゝろもふかし、花に匂ひの、あるもことはり。

みめ 容貌。容姿。
花に匂ひの… 花に何となく気韻のあるものもっともだ。
花はみめ(見目)、匂ひは奥深い心の譬。
(『中世近世歌謠集 日本古典文学大系44』
   「隆達唱歌」新間進一他校注 岩波書店 昭和34年)
宗安小歌集
ただ今日(けふ)よなう
明日(あす)をも知らぬ身なれば

ひたすら今日(きょう)を生きることが第一。
明日(あす)のことは知れぬ身なんだから。
(『閑吟集 宗安小歌集(旧版)』北川忠彦校注 新潮社 1982年)
カメラをぶら下げているので、
ある方にセミは卵をどこに産むのかと聞かれました。

幼虫は何年も地中で生活
メスは主に枯れ枝の中に卵を産む。
卵は、ニイニイゼミやヒグラシでは1~2ヵ月後の秋の長雨の時期に、
アブラゼミやミンミンゼミ、ツクツクボウシなどでは翌年の梅雨の時期にふ化する。
ふ化した幼虫は自分から地面に落下して、雨でやわらかくなった土のすき間から地中に潜る。
そして木の根から汁を吸って生活する。
 セミの幼虫期間は長いことで有名だ。
アブラゼミやミンミンゼミでは、大きなコンクリートの箱に木を植えて、
網で囲った中で産卵させた実験から、幼虫期間は5年間と言われてきた。
しかし最近の、水槽に植えたアロエやサトウキビを使った飼育実験により、
最短で2年から長くて5年で成虫になることがわかった。
またサトウキビの害虫として最もよく調べられているイワサキクサゼミは、1年から5年で成虫になる。
野生のアブラゼミがアロエで育つことはあまりないと思われるが、
栄養状態の違いによって、幼虫期間が変わるのは確かなようだ。
(『虫のおもしろ私生活』ピッキオ編著 主婦と生活社 1998年)

元気な木に卵を産むと木が樹液で傷口を防ぎ、幼虫が出られなくなります。
樹液は何の役に立つの?」(ののちゃんのDO科学)
ナツズイセン(ヒガンバナ科
せきれいの事は知りゐる女かな
(『松瀬靑々全句集 下巻』松瀬靑々全句集編集委員会 邑書林 平成18年)
(わか)れ路(ぢ)は恋(こひ)しき人の文(ふみ)なれややらでのみこそ見まくほしけれ
                       よみ人知らず 

別れというのものは、恋しい人の手紙なのだろうか。
手紙ならいつまでも破ることなく見ていたいが、
あの人もいつまでも遠くに遣ることなく逢い見ていたいものだ。
○別れ路 ここは、別離の意。
○やらで 「破らで」に「遣らで」を掛ける。
▽離別を、恋人の手紙と見て、その理由を謎解きするという趣向。
これも恋歌的である。
(『拾遺和歌集 新日本古典文学大系7』小町谷照彦校注 岩波書店 1990年)
 
アズチグモ(カニグモ科)
花言葉は「崇高

思想たがふ環境にも耐へて生きたしとある夜(よ)三十歳を過ぎし弟(おと)言ふ
(『宮柊二歌集』宮 英子、高野公彦 編 岩波文庫 1992年)
今朝の父の一枚です。
風車広場はヒマワリから次の花の準備が進んでいました。
雲の動きが速くて、黒い雲が覆ったり次々と変化しました。
台風の被害が出ませんように!
台風20号 四国の一部が暴風域に 今夜遅く上陸へ

2 件のコメント:

  1. おはようございます=^_^=
    風車広場いいですね ヒマワリの後は何が咲くんでしょうね
    四季折々の花が咲くのは楽しみですね

    台風は四国が被害が多かったようです
    台風は嫌ですね 多くの方々が被害に遭われると悲しくなります

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    1. 蘭☆☆さんこんばんは(*^O^*)/
      季節ごとに花が変わるので楽しみにしています。

      こちらの方は、台風の被害がありませんでしたが
      各地で被害が出ています。
      日本は、台風や地震など自然災害からは逃げることができません。
      先人は、そこから立ち直ってきました。
      その知恵を学ばないから「想定外」などという言葉を使って言い逃れをしますね。

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m