2018年8月27日月曜日

残暑とはいえない暑さですよね(゜o゜;)

今朝も暑かったです(゜o゜;)
今は、残暑見舞いですが…猛暑見舞いですよね!
各地で猛暑日 関東甲信中心に局地的に激しい雨のおそれ

  病(やん)で死ぬ人を感ずる暑(あつさ)  炭太祇(たん・たいぎ)

 毎年、真夏になると、私はこの太祇の句を思いだし、
そしてひときわ、暑さの実感に身体を包まれるのをおぼえる。
 実際、冷房装置もない、昔風の日本家屋に住んで、
西陽に照りつけられた畳のうえに、半裸で横になって、
息も絶えだえになりながら、夕風の起きるのを待っている時間には、
本当にもう、自分は死んでしまいたくなるくらい厭世的になったものだ。
 そうした時、どこかで、この暑さに耐えきれずに息を引きとって行く人の気配を、
ありありと感じる、というこの句は、まことに迫真性がある。
 たしかに、そうした猛暑の続いたある日、
自ら生命を絶った芥川龍之介の死を評して、同じ漱石門下の内田百閒は、
「芥川はあんまり暑いので、うんざりして死んだんだろう」と感想を述べていた。
(『俳句のたのしみ』中村真一郎 新潮社 平成2年)
(こひ)にもそ 
人は死(し)にする 
水無瀬川(みなせがは) 
(した)ゆ我瘦(あれや) 
月に日に異(け) 
   巻四・598 笠女郎(かさのいらつめ)

恋のために
人は死にもするようです
水無瀬川の
見えない水のように
人知れず私は
痩せ衰えてゆきます
月日を追うごとに
(『NHK日めくり万葉集vol.7』中村勝行編 講談社 2009年)
〔笠女郎が贈った二十四首に対し、大伴家持からの返歌はわずか二首。
そのうちの一首
なかなかに 黙(もだ)もあらましを なにすとか 相見(あひみ)そめけむ 遂(と)げざらまくに」(巻四・612)
からは、最初は家持から近づいておきながら、いまでは後悔している様がうかがえる。〕

[選者 田辺聖子(たなべ・せいこ)作家]
 いろんな時代に恋歌がありますが、万葉の恋歌は一途ですね。
掛詞(かけことば)や美辞麗句で飾ることなく、
シンプルな強い言葉を選んで、純粋な気持ちを詠っているところが素敵ねえ。
(『NHK日めくり万葉集vol.7』中村勝行編 講談社 2009年)
――作者、笠女郎は、大伴家持に思いを寄せました。
しかし、家持は自分の気持ちに応えてくれません。
笠女郎は、そんな家持に次々と二十四首もの歌を贈ります。
その一首です。

[田辺]
 この恋が実ればいいけれど、何か心細い前ぶれがあり、
「恋のために人は死ぬんだわ、私もそう」という気持ちになっている。
「下ゆ我瘦す 月に日に異に」とは、あなたを思って幸せなはずなのに、
なぜか月に日に、私は衰えていく気がする、ということ。
詳しい事情はわかりませんが、まだ自分の愛情は、水無瀬川みたいには枯れていない、
いつもあなたを思っているという気持ちが裏側にありますね。
いかにも若い女の子の歌みたい。
(『NHK日めくり万葉集vol.7』中村勝行編 講談社 2009年)
――田辺さんが万葉集の恋の歌を初めて読んだのは、戦争が終わった17歳のときでした。

[田辺]
 私が子どもから女学生の頃までは、万葉集は万葉集でも戦いの歌ばっかりで、
恋歌なんか全然教えてくれなかった。
終戦後、初めて全体を通して読んでみて、
内奥の本当の気持ちを詠い上げているところに強く惹かれました。
私のように、戦後になって万葉集の全貌に、
なかでも特に恋歌に接したとき、若者たちはどんなに感嘆したことでしょう。
(『NHK日めくり万葉集vol.7』中村勝行編 講談社 2009年)
――女学生だった田辺さんも、万葉の女性たちの積極的な恋に歌に驚かされたと言います。

[田辺]
 おもしろいことに、万葉時代は後の平安時代などと違って、
女の子も男の子に言いかけたりしてるんです。
女だから、声をかけられるのを待っているだけではなくて。
万葉の恋歌は真っ直ぐで、いろんな技巧を凝らしていませんから、
心の底からの叫びのようなものが伝わってきて、心を打つんですね。
(『NHK日めくり万葉集vol.7』中村勝行編 講談社 2009年)
今朝も90mmマクロレンズなので遠かったけど
シジュウカラに出会いました(^-^)
珍しくギンヤンマが休憩していると思ったら翅がボロボロでした。
それでもこの後、元気に飛び立ちました。
オンブバッタが誰かを待っている様子です(^。^)

抱きついてメスをガード
 オスはメスの背中に抱きつくと、体の向きをメスにそろえ、交尾を始める。
オンブバッタやコバネイナゴでは、交尾が終わってた後もしばらくオスが抱きついたままでいる。
オンブバッタではその様子が名前の由来になったほどだ。
このペアに他のオスが飛び乗ろうとすると、
前からいたオスは新しいオスを追い払おうとするので、
この行動はオスによるメスのガードだと考えられる。
種類によっては、メスが産卵を終えるまでオスが背中に乗り続け、
自分の子どもが確かに産み落とされるのを見届ける。
しかしオンブバッタのオスは、産卵を待たずにメスの背中から降りてしまうという。
ちなみに多くのバッタのメスは、腹の先で地面に穴を掘り、土の中にまとめて産卵する。
(『虫のおもしろ私生活』ピッキオ編著 主婦と生活社 1998年)
檜扇の花の斑すずし座禅堂
(『句集 遍歴』 沢木欣一 立風書房 昭和58年)
おのづから生命のいろに花さけりわが咲く色をわれは知らぬに  岡本かの子
(『現代の短歌』高野公彦編 講談社学術文庫 1991年)
今朝の父の一枚です。
古代米の花が咲き出しました。
佐賀県江北町 古代米のまち」(動画)

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