2016年8月9日火曜日

一日一日を無事に過ごせることが一番の幸せだと思います。

今朝も揃って元気ですp(^-^)q

    たこあげ

お母ちゃん
たこあげきょうそうするから見に来てね
病身の母が羽織をはおって
野っ原に気軽に立つだけで
ほかのたこよりも
勢いよく高く舞上がった

(『母 河野進詩集』聖恵授産所 1975年)
蛾にしたら可愛い顔をしているなと思ったけど,
検索しても分からない…
顔つきはカメムシの仲間だなと思って検索すると

ベッコウハゴロモ(鼈甲羽衣)だと分かりました。
輝ける青葉は見るもなやましや命(いのち)の奥に啼きしきる蟬  
       岩谷莫哀(いわやばくあい)
(『日本の詩歌29 短歌集』中央公論社 昭和45年)




朝ご飯を探している顔つきは
しっかりしてきているなと思います(o^^o)
 夢深き女に猫が背伸びせり
(『山頭火句集』)
ニホンカナヘビにとって石の上は熱すぎるようです…
すぐに木陰に隠れました(*´∀`*)
シジュウカラは思案中のようでした
「大きすぎるかな?硬すぎるかな?」(*^▽^*)
向日葵(ひまはり)の金(きん)の雨だれ終りしよ  秋元不死男(あきもとふじお)
(『日本の詩歌30』)
   あいしてます

モンシロチョウやアゲハチョウは
羽ぱたぱたさせて風をつくり
その風にのせて 花たちに
   あいしてます
   あいしてます
と ささやいている

(『じぶんのための子守歌』)
火煙のまだ立ちのぼる家跡に六人(むたり)の子らの遺骸さがしぬ  溝口観二
(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 1979年)
みそはぎの花咲き散りぬ盆すぎてみ墓辺の道ひそかなるかも   村野次郎(むらのじろう)
(『日本の詩歌29 短歌集』中央公論社 昭和45年)
焼跡のどこにも生(お)ひて鴨頭草(つきくさ)の朝しばらくの花を咲くかも
       筏井嘉一(いかだい かいち)
(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 1979年)

    原子爆弾
廃墟すぎて蜻蛉の群を眺めやる
(『定本原民喜全集Ⅲ』青土社1978年)

  おれはかまきり
        かまきりりゅうじ

おう なつだぜ
おれは げんきだぜ
あまり ちかよるな
おれの こころも かまも
どきどきするほど
ひかってるぜ

おう あついぜ
おれは がんばるぜ
もえる ひをあびて
かまを ふりかざす すがた
わくわくするほど
きまってるぜ

(『のはらうた』工藤直子/童話屋

海の上の夕焼映(は)ゆる蓮田(はちすだ)に花の蕾が一つ見えをり  三島由紀夫
(『昭和萬葉集 巻六(昭和16年~20年)』講談社 1979年)