2016年8月26日金曜日

猛暑が続いています(~_~;)

ウスバキトンボが止まってくれた。
 湧(わ)く雲に夾竹桃の一路(いちろ)かな
(『花句集』中村汀女 求龍堂 昭和58年)
盛りあがる雲盛あがる暑さかな
(『俳句で綴る変哲半生記』)
 今朝は,カナヘビには会えたけどカルガモの親子には会えませんでした。
どこかに移動したのかな(・・?
クマゼミの歌も聞こえなくなりました。
出会うのもアブラゼミ(ヨコバイ亜目セミ科)が多いです。
 産卵場所になわばりを作るトンボでは,交尾はなわばりの中でおこなう。
交尾にかかる時間は,飛びながら数秒で済んでしまう種類から,

数時間もかかる種類までいる。
 なぜトンボの交尾時間には,こんなにも大きな変化があるのだろうか。
実はトンボのオスが交尾の間におこなっているとんでもないことが,

交尾の時間を決定していた。
昆虫のメスの体は,交尾で受け取った精子を体内にためて,

産卵のときに卵を受精させるようになっている。
そしてトンボのメスは,一生の間に何度も交尾・産卵を繰り返すため,
オスがメスと交尾するときには,

体内に前に交尾した他のオスの精子をためているかもしれないのだ。
これでは交尾しても,時間がたつと自分の精子と前のオスの精子が混ざってしまい,
自分の精子で受精される卵は少ないかもしれない。
そこでオスは交尾の手始めに,まず前のオスの精子をかき出したり奥に押し込んだりして,
自分の精子を受精に有利な場所に置いていたのである。
このような精子の場所を置き換える行動を「精子置換」と呼び,
現在ではキボシカミキリやアオマツムシなど,トンボ以外の昆虫でも知られている。
つまりトンボのオスは,交尾時間を長くすればそれだけ多く精子を入れ換えることができるが,
そのかわり1日に相手にできるメスの数は限られてしまうわけだ。

(『虫のおもしろ私生活』)
今朝も暑かったです(~_~;)
ウスバキトンボも日影がいいのかな(*^▽^*)
不忍(しのばず)の池の大方(おほかた)田と変り出で穂の上に蜻蛉とまりをり  杉本寛一
(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 昭和54年)

まいにちはだかでてふちよやとんぼや
(『山頭火句集』)
走つてぬれてきて好い雨だという  萩原井泉水
(『日本の詩歌19』)
なんか泡がプクプク出て,水が減っていく…
 ハスの通気組織
蓮は抽水植物で泥の中に地下茎がある。
これが蓮根で,中の穴は空気の通りやすい構造である。
長い葉柄を立てて葉をつけるが,この中にも通気構造があり,

先を水に入れて吹くと気泡が出る。
(『写真で見る植物用語』)
 蓮葉(はちすば)や水のかゞみの蓋(おほひ)なる

・蓮葉(夏)
▼円い池一面に茂った蓮葉は、水を鏡にたとえればその覆いともいえようか。
→伊勢「年を経て花の鏡となる水は散りかかるをや曇るといふらん」(古今集)。
(『蕪村全集 第一巻 発句』尾形 ・森田蘭/講談社 1992年)
二三日再た沸きかへし油蟬 阿波野青畝
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)