(『俳句で綴る変哲半生記』)
赦(ゆる)せよと請うなかれ赦すとはひまわりの花の枯れるさびしさ 松実啓子
(略)
同じ作者に
「赦すとはついに言わざりいつまでもわれの憎悪を背負わせおく」という歌もある。
(略)
ゆるすよりもゆるさないほうが,愛をあきらめるよりも愛しつづけるほうが,
多くのエネルギーを必要とするだろう。
傷つくことや疲れることを恐れていては,恋愛は,できない。
(『あなたと読む恋の歌 百首』)
カワセミは,今朝も気付いた時にはすぐに飛んでいった。
この後,少し歩いた所で尾の長い鳥に出会いました。
はっきり確認できなかったので確かなことは言えませんが
サンコウチョウの可能性があります。
そのことを挨拶する方に話すと
最近,サンコウチョウやオオルリが出現しているそうです。
二,三度チャレンジして上がっていましたp(^-^)q
翼もかなり伸びてきました。
それでも母ガモに比べると…
Q.鳥の翼は飛ぶために,どのように適応していますか?
翼は軽くつくられています。
翼の骨は中空で,重さを増すことなく翼に強度を与えています。
表面は曲面で,下面が凹面となっています。
骨と羽毛が前縁を組立てていて,
翼の厚みは前縁から後縁へ向かってうすくなっています。
このことは翼が平板であることにくらべ,飛ぶための大きい効果を与えています。
顕微鏡的な構造,小羽枝が弁のような働きをして,
空気が翼を通って流れるのをさえぎったり,許したりしています。
このことによって空気抵抗を調節します。
(『鳥についての300の質問』A&H・クリュックシァンク著
青柳昌宏訳 講談社ブルバックス 昭和57年)
昨日,午後からかなりの雨が降ったそうです。
アリも小さいけど(^。^)
キツネノマゴ(キツネノマゴ科)
スベリヒユ園芸で好まれるマツバボタンやポーチュラカと近縁だが,
本種の黄色い花はそれらよりずっと小さいので,観賞用とされることはない。
反面,東南アジアでは野菜として扱われることがある。
果実は球形のカプセル状で熟すと上半分がすっぽり外れ,
中の細かな種子をあたりに散らばせる。
この構造は夏の花壇に植えるマツバボタンと全く同一。
葉も茎も多肉で夏のかんかん照りにも酷暑にも耐えるので,
隙間に生えて太陽を独り占めにするにはもってこいの植物だ。
スベリヒユ科.全国にふつう。
(『スキマの植物図鑑』)
河骨(こうほね)の水を出兼る莟(つぼみ)哉
(『子規句集』)
「天気がいい日もあれば,
雨が降る日もあります。
どちらもいい日だなぁと思えたらよかね。
雨収山岳青(あめおさまりてさんがくあおし),
雨が上がれば,
輝いて見えるものもたくさんありますよ。」
(『園長先生は108歳!』)
枯蓮のうごく時きてみなうごく
(『西東三鬼全句集』沖積舎 昭和58年)
知事と新聞少年
岡山地方では全く珍しい
雪やみぞれの日がつづいた
まだ明けきらぬ早朝
新聞の束をかかえた少年は
肌を刺す烈風の旭川土手を
知事公舎へ走った
赤い箱へ新聞を揃えて落とした時
あたたかい呼び声が聞こえた
「ごくろうさん つめたいだろう」
三木行治知事はにこにこ笑いながら
青色のスキー帽を少年の手に握らせた
とっさに言葉が出なかった
聖火をかかげたオリンピック選手のように
帽子をふりかざし
「お母さん」
大きい声で叫びながら
相生橋を一気に渡った
少年に父がいないのを
知事が知っているはずがなかった
(『続母 河野進詩集』聖恵授産所 1976年)
三木行治(「おかやま人物往来」)