2018年9月1日土曜日

久しぶりの雨ですが

朝、雷雨で無理かなと思ったけど小雨になったので出かけました。
今日は「防災の日
大気が不安定になっていますし、台風21号も心配です。
日本書紀に地震のことが出てきます。

巻第二十二 推古天皇
 七年の夏四月(うづき)の乙未(きのとひつじ)の朔辛酉かのととりのひ 27日)に、
地動
(なゐふ)りて舎屋(やかず)(ことごと)く破(こほ)たれぬ。
(すなは)ち四方(よも)に令(のりごと)して、地震(なゐ)の神を祭(いの)らしむ。

地動りて―ナは土地。ヰは居。ナヰで地盤のこと。フルは震動する意。
 ナヰフルで地震の意。
(『日本書紀(四)』坂本太郎他校注 校注 岩波文庫 1995年)
推古天皇
 七年夏四月二十七日、地震がおきて建物がすべて倒壊した。
それで全国に命じて地震の神をお祭りさせた。
(『日本書紀(下)』宇治谷孟訳 講談社学術文庫 1988年)
(なまず)をこの公園では見ることができないのですが

 掛軸や絵馬に描かれた鯰も、人々に恐れられかつ崇められている。
そのことを示しているのが(…略…)の版画である。
(…略…)の版画は地震除けにも用いられるもので、
大判小判で飾りつけられた台紙のの中に鯰の怪物を描き、そして次のような、
「地震歌」と言われるよく知られた歌が書かれている。

 揺ぐとも よもや抜けじの 要石 鹿島の神の あらん限りは
(『鯰絵 民俗的想像力の世界』C.アウエハント著、小松和彦他訳 岩波文庫 2013年)
その鯰絵が「万歳楽身の用心 」(国際文化研究センター「鯰絵コレクション」)
セグロセキレイは、
鳥には国境がないのが一般的だが、
 年間を通して日本を離れないセグロセキレイは、

 日本人よりも日本的な鳥と言われている。
広角レンズを持ってきていないので全体を撮せなかったけど
大きな松が倒れていました。
根元が害虫にやられていたみたいです。
与謝野晶子が関東大震災の時に詠った歌があります。

この都三日三夜(みかみよ)燃えてただわれのわななく土を今残すのみ
(『与謝野晶子歌集』与謝野晶子自選 岩波文庫 1985年)
  這ひ出でて見れば目の前は平らなり見ゆるかぎりの家は壊れつ  築地藤子

 横浜本牧における被災が歌われており、
赤彦の後記に<女性にして困難に遭遇したもの築地君を最とするやうである>と書かせている。
(『岩波現代短歌辞典(書籍版)』岡井隆監修 岩波書店 1999年)
関東大震災で、震災による被害とともに大きな被害に数えられるのが社会不安による暴動であり、
多くの朝鮮人が殺害されたことは、その後の両者の民族感情に大きな傷痕となった。
同時に、平素からアナーキストの言動への不安からであろうか、大杉栄殺害事件も起こる。
デマゴーグによる集団犯罪ともいうべきものであるが、
大正という短く、豊かなイメージの時代が、震災に象徴されて、根柢からの激震を受けたという感じがする。
(『岩波現代短歌辞典(書籍版)』岡井隆監修 岩波書店 1999年)

当時、朝鮮の人々だけでなく訛りがあるというので
東北や沖縄の人たちなども犠牲になっています。
たとえば四国の香川県の薬売りの行商人たちが
自警団に襲われて9名殺された事件が「福田村事件」と言われています。

沖縄の人たちも
関東大震災「検見川事件」 デマで県出身者犠牲 識者「今につながる差別」
ヤマトシジミが覗き込んでいるのはシダレエンジュの蜜を吸っているようです。
本当はカタツムリより進化しているそうなのですが、嫌われ者ですね…

なめくぢり嫌はれつつ嗤はれつつ死にき  三橋鷹女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)

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