2018年9月28日金曜日

爽やかな青空

青空が広がり爽やかな朝でした(^-^)
明日は台風24号の影響があるようで雨の予報…
オナガモのメスかな?
飛来するには早すぎるような気がするのだけど…
カモの識別は迷います(^^ゞ

 カモ類について言えば、彼らは鳥の中でも遺伝的に差が少ないことがわかっています。
というか、遺伝子だけでは種を識別できない場合さえあるという報告まであります。
 これはちょっと、驚くべきことです。
我々は「見た目にわからなくても、遺伝子は嘘をつかない」という例を見慣れています。
ですが、まさか逆があったとは。
もちろん遺伝子のどの部分を読むかにもよるので、
すべての配列を読み切れば、それは一応わかるでしょう。
ですが、普通なら識別できる程度の検査をやっても種が識別できない場合があるということは、
カモ類は見た目が違うだけで、中身は予想以上に近縁である、ということになります。
 これが、カモ類に野外でも雑種ができやすい理由の一つです。
雑種ができるがゆえにお互いの遺伝子が伝播(でんぱ)し、
それが余計に種間の遺伝的な距離を縮めている……
というのも理屈としてはあり得ますが、
これをやるにはものすごい勢いで雑種を作らなければいけないので、ちょっと違うでしょう。
他の鳥よりは多いとはいえ、カモ類でも雑種はやはり、稀です。
「遺伝的にごく近いので、交雑すれば簡単に雑種もできちゃう」というほうだけを考えればよいでしょう。
(『鳥類学者の目のツケドコロ』松原始 ベレ出版 2018年)
巻第十(秋の雑歌) 2134
葦辺(あしへ)なる荻(をぎ)の葉さやぎ秋風の吹き来るなへに雁(かり)鳴き渡る
     一に云ふ、「秋風に雁が音(ね)聞こゆ今来(く)らしも

葦辺に生えた荻の葉がそよいで秋風が吹くにつれて、雁が鳴いて行く
<一本に「秋風に雁の声が聞こえる。今こそ来るらしいな」と言う>。
(『万葉集(三)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2014年 )
稚子(をさなご)の寺なつかしむいてふ哉

寺にはよく大銀杏があった。
子供はその黄葉を拾って遊んだから、寺を懐かしむのである。
(『與謝蕪村集 新潮日本古典集成』清水孝之校注  新潮社 昭和54年)
シジュウカラ
 全国の低地から山地の林に留鳥としてふつうにすみ、
市街地の公園や庭など、木のある所でも繁殖している。
身軽に行動し、枝に先にぶら下がったり、幹にたてにとまったり、
地上で枯葉をのけたりしてえさを探し、昆虫、クモ、木の実等を食べる。
 樹洞にこけで巣を作るが、巣箱、ブロックべいの穴、
伏せてある植木鉢等も利用することがある。
 秋から冬には数羽から数十羽の群れを作って林の中を移動し、
他のカラ類やエナガと行動を共にしていることも多い。
チッ、ツッ、ツッチー、シーシーチー、チッチッチチュカラ、ジュクジュクジュク等、
いろいろな声を出し、
ツーピー、ツーピー、または、ツツピーツツピーとくり返してさえずる。
 その名が始終空(しじゅうから)に通じるところから、
庭に巣を作ると財産がなくなると言ってこの鳥をきらう地方がある。
(『自然観察シリーズ[20]<生態編>バードウォッチング』
         高野伸二 小学館 昭和58年)
動きがスズメと違うな…
サンタンカの仲間かな?
さっきの子だと思います。
区別が難しいのですがコサメビタキかな?
  ホッピング時に首を振るの?
 スズメが、ホッピングしているとき、スズメは首を振っているのだろうか。
 ご存じのとおり、スズメも地上で足もと近くの餌を探索してついばんでいる。
すると、スズメだった首を振ってよさそうな気がする。
ところが、彼らは首を振らない。なぜだろう。
 それはおそらく、ホッピングによる移動の速度が速いためだ。
ハトやニワトリも、走るときには首を振らない。
速く動けば動くほど、首振りの頻度も増加させなければならないが、
頭を頻繁に前後させてその位置を静止させるのは、速く動くほど難しくなる。
首を振る鳥たちも、移動速度が上がって首を振るのが困難になると、
首振りをしなくなるのである。
(『ハトはなぜ首を振って歩くのか』藤田祐樹 岩波科学ライブラリー 2015年)
 それでは、ホッピングをしながら、スズメはどのように餌を探しているのだろうか?
 立ち止まって探すのだ。
観察していればすぐにわかる。
チョンチョンチョンとホッピングしたあと、
首をキョロキョロと振ってから餌をついばむ。
周辺にたくさんの餌があるときには、
しばらく首を下に向けたまま、周囲をついばみ続ける。
このとき、1歩、2歩、歩くこともある。
(『ハトはなぜ首を振って歩くのか』藤田祐樹 岩波科学ライブラリー 2015年)
そして、1回だけピョンとジャンプするときには、彼らはちゃんと首を振る。
首を伸ばしてジャンプし、着地するときには首を縮めて頭を静止させるのである。
(『ハトはなぜ首を振って歩くのか』藤田祐樹 岩波科学ライブラリー 2015年)
  曼珠沙華のするどき象(かたち)夢にみしうちくだかれて秋ゆきぬべき
         坪野哲久(つぼのてつきゅう)『桜』(昭和15年、甲鳥書林)

(…略…)
夢にみた曼珠沙華の鋭い象(かたち)、その象もろともに「うちくだかれて」秋はゆく。
そこには打ち砕かれるものとして自らの存在も当然意識されていたはずである。
太平洋戦争直前の時代の暗さと、がんじがらめの逼迫感があろう。
事実、哲久は、昭和19年(1944)には治安維持法で逮捕されてもいるのである。
(…略…)
(『現代秀歌』永田和宏 岩波新書 2014年)
タムラソウかな?
  爽やかや何から話そ何聞かう  高木晴子

 秋のすがすがしく快いさまが<爽(さわ)やか>である。
とにかく気分がよいのだ。
それは天候だけでなく、久しぶりに親しい友だちに会ったからである。
話したいこと聞きたい話題は多い。
うれしくて胸が一杯の心持ちを、素直にそのまま表現しており明快である。
 作者は虚子の五女である。
私は彼女から高浜家の団欒(だんらん)の様子を聞いたことがある。
「娘たちはみんな俳句を作るようになりましたね。
 理数科向きの姉もいまして、
 一たす一が二にならないような俳句なんて大嫌いと言っておりましたが、
 みんな集まりますときは、すぐ上の姉もちゃんと俳句を作っておりました。
 父は娘たちみんなを呼び集めて、またその主人たちも一緒に呼び集めましてね。
 家庭だけの七夕祭りとか、俳句会もしたりしてくれましたね」
と語られたのを思い出す。
  1915~2000 神奈川県鎌倉市生まれ。
  「晴居(はるきょ)」創刊主宰。句集『晴子句集』『晴居』など。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)

2 件のコメント:

  1. kazeさん

    こんばんは
    また台風が来そうですね
    もうこれ以上被害が出るのは
    勘弁してほしいです、、、


    母のホームへ行く途中
    クリーム色の彼岸花を見つけました。
    赤だけじゃないんですね。

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    1. becoさんこんにちは(*^O^*)/

      >勘弁してほしいです、、、
      ですよね…
      でも、今回も台風の規模大きいですよね
      台風の目がクッキリとしていて大きい…
      無事通過してくれるのを祈るしかないですね。
      朝早くから冷たい雨が降っていたので散歩を諦めて家にいます。
      もし、停電したらしばらくブログの更新もできないなと思っています。

      赤花以外の彼岸花があることを公園で知りました。
      彼岸花に不吉な名前がついていたりするのは
      墓や土手をモグラなどの動物から守るだけでなく
      救荒植物として飢饉に備えるようにとの先人の教えだそうです。

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m