2018年9月30日日曜日

嵐の前の静けさ

曇り空でしたが雨が降っていなかったので出かけました。

コスモス】秋桜(あきざくら)
 今西佑之の絵本『一つの花』にも登場する、メキシコ原産のキクの仲間です。
日本には幕末に伝わりましたが、
本格的に栽培されるようになったのは明治時代になってからです。
(ひ)あたりと水はけのよい場所ならどこにでも咲き、
景観植物としてなじんでいます。
花の少なくなる秋に、あざやかな花を咲かせることから「秋桜」の字があてられました。

景観植物 作物をつくらない農地などに植えられる花のこと。
     コスモスや菜の花、ひまわりなどを植えることが多い。
(『いきもの歳時記<秋>』古舘綾子 文、
    小林絵里子 絵、舘あきら他 写真 童心社 2011年)
Qハリケーンとサイクロンと台風の違いを知っていますか?

(…略…)
海外からは「アメリカに史上最大のハリケーンが襲来し、非常事態宣言」とか
「インドにサイクロンが襲来し、記録的な大雨に」というニュースが伝えられます。
このハリケーンやサイクロンが日本にやってくることはないのか、
不安に思う方もいるかもしれません。
答えは「ハリケーンやサイクロンは、日本にやってこない」です。
しかし、安心してはいけません。
「台風はやってきます」という続きがあるのです。
(『仕事で得する天気の雑学』片平敦 いろは出版 2015年)
ゴードニア(タイワンツバキ

 実は、ハリケーンとサイクロンと台風は、どれも同じもの。
「発達した熱帯低気圧」を指す言葉です。
生れた場所が違うために呼び名が違うだけで、
まったく同じものだと思ってもらって大丈夫です。
つまり、ハリケーンが台風と呼び名を変えて日本に襲いかかってくることがあるのです。
発達した熱帯低気圧のうち、それぞれの呼び名は地域によって、

・台風……北西太平洋と南シナ海。
・ハリケーン……北東太平洋と大西洋(カリブ海などを含む)。
・サイクロン……北インド洋など。

と分けられます。
(『仕事で得する天気の雑学』片平敦 いろは出版 2015年)
またこの3つの中で、「台風」を国際的に責任をもって監視しているのは、
日本の気象庁です。
責任領域と呼ばれる東経100度から180度までのエリアで、
条件を満たす「発達した熱帯低気圧」が現れると気象庁が台風と認定します。
アジア各国の気象機関もそれぞれに台風の進路予報を行っていますが、
「台風が発生した」と国際的に認定するのは、実は日本の気象庁だけ。
なかなか責任重大な役割を任されています。
(『仕事で得する天気の雑学』片平敦 いろは出版 2015年)
東経180度より東のエリア、
アメリカに近い海域では「ハリケーン」となるわけですが、
こんな疑問を持たれた方はいませんか?
海の上に壁はないのだから、東経180度を越えてしまったらどうなるのか、と。
その場合は、なんと呼び名が変わるのです。
ハリケーンが日本側の海域に入ってきたら、
その途端に「台風○号」と呼ぶ、ということです。
いわばハリケーンの「国籍変更」ですね。
(『仕事で得する天気の雑学』片平敦 いろは出版 2015年)
[台風の風と雨]
 航海中に嵐に出遭うほど危険なことはない。
そこで船乗りたちは、風の方向から嵐の中心方向を知る方法を見つけ出した。
「風に背を向けて立つと、左手斜め前方に嵐の中心がある」というもので、
これを紹介したオランダの気象学者の名を冠して、ボイス・バロットの法則と呼ばれる。
低気圧に向かって反時計回りに風が吹き込んでいるのを経験的に知っていたのである。
 台風が通過すると風速が急激に変化するのを体験したことがある人もいるだろう。
同じ台風でも風の強さは一様ではない。
台風の進行方向に向かって右側では、
台風に吹き込む風と台風自体が移動する向きが一致して、風を強めあう。
そこで台風の進行方向に対して右半分を「危険半円」と呼ぶ。
反対に、左側では吹き込む風と台風の移動する向きが逆のなので、
互いに打ち消しあうため風が弱まり、
船が通ることができるという意味で「可航半円」と呼ばれる。
ただし、可航とはいっても台風近辺が危険なことは変わりない。
(『新しい高校地学の教科書』杵島正洋他 講談社ブルーバックス 2006年)
雨に関しては台風の進行方向の右半円と左半円で特に傾向が変わるわけではなく、
むしろ台風の勢力や移動速度、前線との位置関係、周辺の地形などがからみあって、
その場所の雨量が決まるといえる。
特に強風が山地に衝突するところでは激しい降雨をもたらし、
洪水や土砂災害を引き起こすこともある。
気象庁では暴風・大雨・洪水・波浪・高潮といった
各警報を発令することになっているので、
台風が接近した際はこれらの情報に注意したい。
(『新しい高校地学の教科書』杵島正洋他 講談社ブルーバックス 2006年)
台風にともなう雨は、中心近くで降る台風自身の渦動性によるものと、
台風から離れた前線や、
山脈に湿った気流を吹き付けて降らせる雨とに分けて考えることができる。
ざあーっと降っては急にやむ驟雨性の降り方が特徴である。
台風の来襲は年によって違いがあるが、
来襲時期は古くからよく観察されていたようで、
立春から数えて「二百十日」「二百二十日」などのことばも生まれている。
実際には、強い台風は9月の半ばごろや下旬によくくる。
台風の数の多少はあっても必ずやって来て、被害ばかりでなく、
日本列島に貴重な水資源を与える。
(『雨のことば辞典』倉嶋厚・原田稔編著 講談社学術文庫 2014年)
倉嶋厚『日和見の事典』は
「台風や梅雨は災害を起こすので、人はとかくこれらを悪者と見がちである。
 しかし、台風の来襲が少なかったり、また梅雨前線があまり活発でないと、
 秋から冬にかけては深刻な水不足に悩むことになる。
 日本人にとって、台風は給水車、梅雨前線は空の水道なのである」
といっている。
台風にともなう現象で珍しいものに「光り物」がある。
台風の来襲時に光り物が飛んだという。
火山の噴火物を思わせるが、このような現象がなぜ起きたのかはっきりしない。

  台風に柳最も荒れ狂ふ  原夏子
(『雨のことば辞典』倉嶋厚・原田稔編著 講談社学術文庫 2014年)
いまごろツツジが咲いている…(°°)
ニラ(ヒガンバナ科←ユリ科)
コースを違える」より


ドバト ハト目ハト科 全長33センチほど ほとんど世界中で広く見られる。
特に都市近郊の公園など。
ロンドンのトラファルガー・スクエア等、観光地の集合状況は特にひどい。
ヒトの開放的な気分がハトに餌をやりたくなるせいか。
通信用の伝書鳩として使われていたのは、
その帰巣(きそう)能力の高さを利用してのこと。
地球の磁場を感知する器官が優秀に出来ているらしい。
もともとの野生種はカワラバトと呼ばれるもので、
ヨーロッパ南部などの乾いた地方に生息していた。
トルコ・カッパドキアの乾燥した岩壁に巨大な営巣群を見たことがある。
もともとは家禽(かきん)として(肉などを利用)飼われていたらしい。
それが再野生化し、ドバトと呼ばれる。
(『渡りの足跡』梨木香歩 新潮文庫 2013年)

昔、京都の家の(裏が山だった)小さな裏庭に、
毎日午後二時になると小柄な雌と恰幅(かっぷく)の良い雄のドバトのペアが来ていた。
雌はとても魅力的で、スマートなのだがどこかコケティッシュな風情(ふぜい)があり、
それはハトも同じように感じるのか、よく他の雄もやってきたが、
必ず恰幅の良い雄に撃退される。
そのときの雄の攻撃方法は、頭を低くしながら、ポッペンポッペン、
とあの長崎のおもちゃ「ポッペン」と全く同じ、
金属的とも言える音を出しながら威嚇(いかく)するというものだった。
ほとんど毎日その音が裏庭で響いた。
けれどドバトがこのように相手を攻撃威嚇するという資料を見たことはないし
私も他のハトでは観察したことがないので、もしかしたらあれは、
あの個体が独自に発明開発した方法だったのかも知れない。
(『渡りの足跡』梨木香歩 新潮文庫 2013年)
リハビリ散歩中は、嵐の前の静けさという感じでした。
でも、台風21号の時も一気に悪天になったように無理をしないことだと思います。
1991年の台風第19号の時、立山高原バスで室堂に向かっていたときに
バスガイドさんが「こんな青空は、初めて見ました」と話すほどいい天気でした。
でも、雄山を目指して登っていたときに富山湾側になると強風が吹き始めていて
頑丈な山小屋でないと大変だなと思って「みくりが池温泉」に泊まりました。
夜中、台風が富山湾を通過しているときに暴風で
山小屋が持ち上げられるような感じになるほどでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m