2018年9月8日土曜日

咲くやこの花館

今朝は、咲くやこの花館を訪ねました。
秋雨前線が停滞していて明日も雨の予報なので
小雨になったのを見てやってきました。
開館前だったのでスタッフの方に台風の強風によく耐えましたねと話しかけると
周りに建物がなかったので、瓦や看板などが飛んでこなかったのが
幸いしたと思いますと話しておられました。
それでも何ヵ所か被害があったようで迂回路が用意されていました。
すぐに開館できたのは裏方さんの努力のおかげだとも話されていました。
台風21号、その後」(館長の部屋)
現在「虫を食べる植物展」が開催されています。
なんか明日から始まる大相撲の土俵入りのような(^^ )
オンシディウム・ヘブンセント‘レドレンス’(ラン科)
シークレットポイント「甘いにおいがするよ」と書かれていました。
スタンホーペア属のようです。
分った範囲で花の名前などを記入しますが、
早とちりかも知れません…(o_ _)o
熱帯スイレン
シャンプージンジャー ショウガ科 インド~東南アジア原産
●ハワイでは、花や緑色の苞(ほう)をしぼって出た液体を
文字どおりシャンプーのように頭や体にぬっています。
爽やかな香りがする他、トリートメントや殺菌効果もあるそうです☆☆
●また、根っこは歯の痛み止めや、胃薬としても使われていました。
●今は緑色の苞は、成長と共に赤茶色に染まっていきます。
おサルさんの顔のように見えるのは
ヘリコニア・プシッタコルム  オウムバナ科 西インド諸島~南アメリカ
伝説の鳥の名をもつ
ホウオウボク 原産地:マダガスカル マメ科
 美しい花を中国の伝説の鳥、鳳凰に見たて名付けられました。
ジャカランダ、カエンボクとともに世界三大熱帯花木に挙げられるマメ科の植物。
熱帯、亜熱帯地域の街角や公園、庭園に植えられますが、
原産地のマダガスカルでは絶滅状態。
 乾期と雨期がある地域では、雨期の前に樹冠全体が紅花で覆われ、
見る者を圧倒します。
 花の後には長さ70センチほどの剣のような豆果がぶら下がり、
乾くと中の種子がカサカサという音をたてます。
また、南太平洋の島々では種子をネックレスやレイの材料にします。
パラボラッチョ(和名:アケボノキワタ)
こちらの巨木は寄付を受けて2018.4.23に植えられました。
『パラボラッチョ』というのはスペイン語で「酔っぱらいの木」という意味で、
この太った幹をお酒を飲みすぎた人のおなかに見たてています!
当館にも、花博当時から植えられているものがありますが、
もっとスリムなものとなっています。
近縁種どうしでも育つ場所によって全く違った姿になるのは不思議ですね!!
ボーフォネ・ディスティカ ヒガンバナ科 熱帯アフリカ

ハンニャ 般若 サボテン科 北アメリカ(テキサス~メキシコ北部)
クロユリ ユリ科 日本、サハリン、カムチャッカ、北アメリカ
メコノプシス(青いケシの仲間
ケシ科 主にヒマラヤ、チベット、雲南、四川
一年中咲かせる青いケシ
現在78種にメコノプシスがリスト化されていますが、
よく栽培されているのはベトニキフォリアやグランディスの系統や交配品種です。
当館ではその他にも新種や名前が発表されていない雲南産などを種子から栽培しています。
また冷凍庫、ファイトトロンを使用して一年中花を咲かすようにしています。
アリとともに生きる植物
 アリと被子植物はちょうど同じくらいの時期に地球上にあらわれています。
約1億年の進化の歴史をもち、ともに地球上で繁栄してきました。
アリはあらゆる昆虫のなかでもいちばん数が多く、
約1京(1兆の1万倍)匹が存在しています。
地球上のアリと人間は同じ重さともいわれています!
かれらは植物の大事なパートナーでもあり、その関係もさまざまです。
ここからは、アリと関係が深い植物を大きく3つのタイプに分けて紹介します。
・アリに種子を運んでもらう植物
・アリをボディーガードにする植物
・アリの御殿になる植物

アリに種子を運んでもらう植物
アリに種子を運んでもらっている植物はかなり多く、
世界で2800種ほどが知られています。

アリのエサとして種子をさし出す植物
このタイプの植物は、種子そのものをアリが収穫し、巣に持ち帰ります。
大部分は食べられてしまいますが、食べのこしたものが芽を出します。
乾燥した地域に多く、イネのなかまなどがこの作戦をとっています。

種にアリの好物をくっつけておく植物
このタイプの植物は、種子に“エライオソーム”とよばれる
栄養(脂肪酸、アミノ酸、糖など)のかたまりをつけています。
アリはこれが大好きで、種子ごと巣に運びこみ、“エライオソーム”だけを食べます。
その後捨てられた種子は、無傷で芽を出すことができます。
日本でも、カタクリやスミレなどがこの作戦をとっています。
(スミレの種子、白いものがエライオソーム)
アリをボディーガードにする植物にする植物
植物は、敵におそわれても逃げることができません。
そのため、身をまもれる機能をもったタイプのものが生きのこり、進化してきました。
アリアカシアという植物は、アリにボディーガードをしてもらっているのです!
この植物の中は空洞になっていて、そこにアリを住まわせています。
アリにとっては、住む場所があるだけでもラッキーです。
しかし、それに加えて、栄養たっぷりの樹液をアリにあげるのです。
アリは住みかと食べ物をもらったお返しに、
アリアカシアにからみつく蔓を取ってあげたり、葉を食べにきた敵をやっつけます。
昆虫だけでなく、哺乳類や鳥にも勇敢に立ち向かいます。
哺乳類や鳥にとって、小さなアリの攻撃など平気と思うかもしれません。
しかし、アリはかれらにかみつき、
お尻から蟻酸(ぎさん)と呼ばれる酸性の液体を出し、
かんだところに塗りつけるのです。
これでは傷が痛みだし、かれらも逃げ出すでしょう。
アリの御殿になる植物
「アリ植物」とは、植物がアリに住みかとえさを提供し、
アリはそこに住むことによってその植物をまもる、という関係のことをいいます。
植物のなかの空洞にアリが住み、植物が出すみつをえさとして生活します。
いっぽう、植物は巣へもちこまれたアリの食べかすやふんを栄養分としてもらっています。
なんと、アリの出す二酸化炭素まで吸収して、栄養にしているのです。

住まわせてもらうアリは、その植物の上をパトロールして、
植物を食べたり傷つけたりする敵がやってくると、かみついて植物をまもります。
植物は、外敵(昆虫や鳥など)から身を守るために敵がいやがる化学物質を作ることがありますが、
アリ植物となっている植物は、あまりそのような化学物質を作っていないそうです。
アリ植物は、約420種が知られているとのこと。
いろいろな生き方があるのですね。

2 件のコメント:

  1. こんばんは~

    >今朝は、咲くやこの花館を訪ねました。
    今朝は涼しかったので、この花館もいいですね。
    この花館は、ガラス面が多いので被害はどうだったかな?
    と、思いましたが、
    周りに建物が少なくて、被害が少なかったようで良かったです。
    何が幸いするかわかりませんね。(^-^;
    今回の台風で、暴風による飛来物がどんなに怖いかを改めて思い知りました。

    >アリとともに生きる植物
    関心をもって拝見しました。
    とくに、アリをボディーガードにする植物ってすごいです。
    植物の共存して生きる力、りっぱです。(^^)/

    ※※
    今回、コメントが2度も消えてしまいました。(-_-;)
    くじけずに。。。(^-^;

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    1. カイさんこんばんは(*^O^*)/
      >今回、コメントが2度も消えてしまいました。(-_-;)
      コメントを書いていただきありがとうございますm(_ _)m

      >今回の台風で、暴風による飛来物がどんなに怖いかを改めて思い知りました。
      咲くやこの花館は、自然光を取り入れるような構造になっているので
      大丈夫かなと思っていました。
      被害はありましたが、開館できていてすごいなと思いました。
      台風は、雨と風がいっきに襲ってくるので恐いですよね!
      窓から外を見ていると色んなものが風で飛ばされていました。
      台風の時は、安全な場所で通り過ぎるのを待つしかないですよね。
      地震と違って台風の進路が分るので最新の情報を見て行動したいです。

      >植物の共存して生きる力、りっぱです。(^^)/
      「虫を食べる植物展」でしたが、アリとの共存は面白いなと転記しました。
      アリはアブラムシとも共存していますが、こちらはテントウムシを応援してあげたいです(^_-)

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