2018年9月12日水曜日

雨が冷たくなりました…

今朝は、雨だったのですが、リハビリ散歩に出かけました。
冷たい雨でした。
鳥の顔にも見えるなぁ…

石榴哄笑す雌鶏しろき卵をだけば  富沢赤黄男
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
それにしても不思議なのはカルガモのオスです。
カモ類は普通、派手なほうがオスですが、カルガモは雌雄同色で、どちらも地味です。
彼らはなぜ、かくも地味なのか、さっぱりわかりません。
また、カルガモのメスたちはマガモやオナガガモの美しい繁殖羽に魅了されないのか、
そこも不思議でなりません。
もし魅了されるなら、カルガモのオスなんて絶対にメスに相手にされず、
一冬にして滅びさるのではないか、とも思うのですが……。
まあ、カルガモは日本で繁殖する一方、
他の美しい羽を持った「イケメン」たちは北に渡ってしまうので、
勝負する土俵が違うといえば違うわけですが。
しかし、求愛する時期はばっちり重なっているのです。
なんだか不思議です。
 カルガモは留鳥で、ペアで仲良くしている期間が長めです。
だから、毎年着飾ってメスを口説かなくてもよいのかもしれません。
ガンの仲間も雌雄で色が同じで、ペアが長続きしますから、
こういう場合、着飾ってメスにアピールしなくてもよい、ということはあるかも。
ですが、最初にペアを作るときはどうするのでしょう?
カルガモのメスは地味好きで、チャラ男は嫌いなんでしょうか?
 正直に、白状すると、この辺はいくら考えてもよくわかりません。
誰かいい仮説を思いついてください。
(『鳥類学者の目のツケドコロ』松原始 ベレ出版 2018年)
野の草を吹き分けるから「野分」
 初嵐は8月末から9月半ば頃までに吹く風で、
まもなく到来する野分(のわき)を予感させるようなやや強い風。
畑の唐黍(とうきび)などがこの風で吹きなびくので畑嵐(はたあらし)との別名もあります。
嵐は山の気で、アラキ風の意味。
秋になってやや荒い冷やかな風に初めて秋気を感ずる場合に使われます。
 秋の風(秋の大風)は、ふつうの秋風よりは強く吹く秋季の風ですが、
野分ほど激しくありません。
気象学的には、前線帯を西から東へ動いてくる温帯低気圧によるものが主で、
弱い熱帯性低気圧も含まれます。
 野分は「野分の風」の略で、野の草を吹き分けて吹く風の意味。
今日の台風のことです。
 中国では、風向きの旋回する強い風系(ふうけい つむじ風)を
昔から颶風(ぐふう)と呼んでいましたが、
このような風系を、アラブの航海者たちは tufanと呼び、
フランスやイギリスではそれぞれ typhon,typhoon と呼びました。
 台風は長年の統計からみると、特に来襲しやすい日というのがあり、
それが立春から数えて二百十日目(9月1日頃)になることから
二百十日を厄日と呼びました。
(『もっと知りたい 美しい季節のことば
   監修 宇多喜代子、文 浦川聡子、 NHK出版 2013年)
『台風』の語源はアラビア語?」(日本船主協会)
シジュウカラに出会いました。
山のエリアでは人が来なくなったから
気楽に野鳥が飛び回っているかも知れませんね(^。^)
でも、人からエサをもらっていた野良猫ちゃんはどうしているのかな?
毒茸見分けて縁先の齢の功
(『俳句で綴る変哲半生記』小沢昭一 岩波書店 2012年)
山のエリアを見ると…
公園内の通路も倒木で塞がれている場所があります。
大阪御堂筋などで倒木3600本
草に音あり吾に秋雨まだふれず
(『橋本多佳子全句集』角川ソフィア文庫 2018年)
  建暦(けんりやく)元年七月、洪水天に漫(はびこ)り、
  土民愁嘆(しうたん)せむことを思ひて、
  ひとり本尊に向ひたてまつり、
  いささか祈念を致して曰(いは)

時により 過ぐれば民の 嘆きなり 八大龍王(はちだいりゆうわう) 雨やめたまへ

時によっては、また、度を過しては、
かえって民衆に苦痛をもたらすことになってしまいます。
八大龍王よ、早く雨をやめて下さい。

建暦元年―西暦1211年。
洪水天に…―大水が天にまでみなぎり、住民が愁い嘆くであろうことを心配して。
本尊―信仰の対象として安置した仏像。
いささか…―少しばかり祈ったあとで、次の歌を口にした。

(…略…)
民(たみ)を思う為政者の立場から、八大龍王に対して事理を説き、
降雨を中止せよという堂々たる風格の歌。
ただし『吾妻鏡』にはこの洪水に関する記述がなく、詳細不明。
八大龍王 仏の教えを護る八体の蛇形の善神。密教などでは、
水神として雨乞いの祈りの本尊となる。
(『金槐和歌集(旧版)』源実朝著 樋口芳麻呂校注 新潮社 昭和56年)
  西国の畦曼珠沙華曼珠沙華  森 澄雄

 秋の彼岸のころに咲き、
彼岸が過ぎればいっせいに消えうせるのがマンジャシャゲの赤い花だ。
彼岸花のほか死人花、幽霊花など不吉な感じの別名もある。
掲出句は昭和50年姫路市郊外での作という。
そこはたしか作者の父祖の地のはず。
<西国>にはもちろんその意味だけでなく、
西方浄土へと連なる深い思いもあったろう。
<曼珠沙華(まんじゅしゃげ)>と繰り返し表現することで、
まざまざと見えてくる世界は単なる写生の風景ではない。
 俳句は最短のことばで最大の世界を表現できる詩だ。
あるのは<曼珠沙華>ばかりで、他に余計なものは一切ない。
リズムだけで構成された、まさに元型ともいうべき俳句である。
  1919~ 兵庫県生まれ。「杉」主宰。句集『鯉素』『四遠』など。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
  鳥とヒトの二足歩行
 多くの陸上脊椎動物が四本の脚で移動するが、鳥と私たちヒトは二足歩行を行う。
絶滅した恐竜の一部も二足歩行をしていたが、
現生動物で二足歩行を動物は、他にいない。
強いてあげれば、カンガルーの仲間は二本の後脚でピョンピョン飛び跳ねるが、
彼らも急がないときには四本脚で移動する。
サルやトカゲの仲間には、時々、後脚だけで歩いたり走ったりする種もあるが、
つねに二足歩行をする動物は鳥とヒトだけだ。
 もっとも同じ二足歩行といっても、鳥とヒトではかなり姿勢が違う。
私たちは股関節や膝をまっすぐ伸ばして立ち上がるのに対し、
鳥たちは股関節も膝も曲げている。
私たちが鳥の姿勢をまねると、爪先立ちで膝を曲げ、
お尻を後ろに突き出した姿勢になり、たいへん不格好だ。
これほど姿勢が異なると、体の動かし方もけっこう違ってくる。
 たとえば私たちヒトは、股関節を中心に脚全体を大きく動かして歩くのに対し、
鳥たちは膝から先を大きく動かす。
このような違いは、姿勢の違いによって体の重心位置が異なるためだ。
私たちが直立すると、体の重心は腰のあたりにあるので、
腰を中心に動かすとバランスがとりやすい。
一方、鳥たちの体つきでは、
翼を動かすための強大な胸筋が重量のかなりの比率を占めるため、
体の重心は胸のあたりになる。
すると、鳥の体の重心は膝の近くになり、
膝を主に動かすとバランスがとりやすいのである。
(『ハトはなぜ首を振って歩くのか』藤田祐樹 岩波科学ライブラリー 2015年)
ところで鳥の「膝」は普段、隠れているのですが、わかりますか?(^_-)
鳥の骨格について以下の記事などが参考になると思います。

我孫子市鳥の博物館企画展ガイド(展示パネル集)
第66回企画展「鳥の骨展-空飛ぶ鳥の骨組み-」(「鳥と人の骨組み比べ」12/64)

昼食を食べながら父が梅干しが届くのが遅いのは
台風の被害にあったのかなと心配していたら届きました。
届いたことを電話連絡したときに様子をお聞きすると
停電で二日間、工場が停止していたそうです。
台風・地震の影響による配送遅延の遅延・荷受け停止につきまして」(梅翁園)

梅干しの代金をコンビニで送金して、
先日「100分de石ノ森章太郎」を見て
欲しくなった本『石ノ森章太郎のマンガ家入門』が
届いたので書店に受け取りに行きました。
100分de石ノ森章太郎は今夜午前0時から再放送がありますよ(*^O^*)/

2 件のコメント:

  1. こんにちは~=^_^=
    雨の中お散歩に行かれたのですか?
    体調崩さないよう気をつけて下さいね。
    カルガモって雄雌同じ柄なんですか!
    カモって色鮮やかなのが雄とばかり思っていました
    見分けつきませんよね?
    お散歩 シジュウカラのも出会えて良かったですね=^_^=

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    1. 蘭☆☆さんこんばんは(*^O^*)/
      小雨だったので出かけました。
      もっと気温が低くなると散歩は諦めますが…
      蘭☆☆さんやご主人の調子が今ひとつのようですね…
      季節の変わり目は体調を崩しやすいので気をつけたいですね!
      カルガモの雌雄には少し違いがあるようですが
      私には同定できません(^^ゞ
      山のエリアに入れるようになるには1、2ヵ月かかりそうです
      それまではモデルが少ないです(^_^;

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