周りは少しずつ片付けられてきましたが、道を塞いでいる倒木が多いので
山のエリアに入れるのはまだまだ先だろうな…
浮き世の月、見過(みす)ごしにけり。末(すえ)二年 西鶴(さいかく)
憂(う)いもつらいも五十年。
浮いた浮いたとうかれて五十二年。
二年ほど、よけいに見すぎてしまった、浮き世の月。
(『俳句・俳人物語 古典文学全集25』池田彌三郎 ポプラ社 1996年)
うき世は、憂(う)き世(よ)からおこった語で、
つらい世という仏教の無常感にささえられた語でしたが、
西鶴などの浮き世は、もっとあけっぴろげな、どうせ虚構の夢の世さという、
現世に対する気分をもったもので、
しまいには遊里(ゆうり 遊び女(め)のいる色里)のことをさす語にもなっています。
この句は、西鶴五十二歳の辞世(死にぎわにのこすことばや詩歌)の句であると伝えられていますが、
西鶴の作か、あるいは弟子などがふさわしい句をつくったものかはきめられません。
しかし内容が西鶴らしいのであげました。
人生は五十年というが、自分はその五十年より二年も余分に、
おもしろいこの世の月を見すごしたことです、という意味です。
人生五十年の末(すえ)にさらに二年というのが、末二年といういい方でしょう。
月は時間の経過の尺度としての月と、秋の季題である天空の月とをかねています。
それに、西鶴は、浮世草子といわれた当時の小説の高名な作家です。
その作品は、『好色一代男』『好色五人女』『世間胸算用』『日本永代蔵』など、
多数の名作をのこし、松尾芭蕉の俳諧、近松門左衛門の浄瑠璃台本とならび、
元禄という時代を日本の文学史上かがやかしい時代にした人物です。
西鶴といえば浮世草子ですから、<浮き世の月>の句は、
いかにも西鶴の辞世にふさわしい句という感じがします。
井原西鶴(1642―93年)の伝記はあまりはっきりしません。
はじめて世に名をあらわしたのは、宗因門(そういんもん)の談林(だんりん)の急先鋒としてです。
談林の俳諧のなかでは、西鶴の作品がいちばん光っています。
西鶴は、ありあまる才能を、口から出ほうだいに、
一昼夜に2万3500句の独吟(どくぎん)という記録を作りました。
これを大矢数(おおやかず)といいます。
京都の三十三間堂で、武士が通し矢をきそった競技にならってのことばです。
しかしそうした才能の使い方は、談林の文学主張を純化するものではありません。
(『俳句・俳人物語 古典文学全集25』池田彌三郎 ポプラ社 1996年)
多方面にわたる主張や傾向が、
貞門(ていもん)の意気のあがらないところからぬけだそうという点で集合した談林の俳諧も、
はじめの短期間のさかりをすぎると、動きがまちまちになり、
同派同志(どうはどうし)の勢力争いなどというみにくい面もでるようになりました。
この危機になると、意外にも宗因は、
俳諧をあきらめて連歌(れんが)にもどる意味のことをいいだしますし、
西鶴は、もっと自由な散文の世界に去ってしまいました。
結局、談林の俳諧は、芭蕉がでるまでの短期間に咲いた花でした。
のちに芭蕉は、もし宗因が出なかったら、
われわれはいまだに貞徳老人のよだれをなめていただろうといっています。
談林は世の中がかわっていく時期に、
通らなければならなかった解放運動のひとつだったといえましょう。
軽口(かるくち)に、まかせて鳴けよ。ほととぎす――西鶴
もったいぶらないで、思うにまかせて鳴きなさい。ほととぎす(季題 夏)よ。
(『俳句・俳人物語 古典文学全集25』池田彌三郎 ポプラ社 1996年)
久しぶりのおだやかな天気に羽(は)づくろい(整羽)をしていました。
スズメは害虫を食べる益鳥と言われることもあります。
このあたりは「益鳥/害鳥」という二分法で考えるのがそもそも間違いです。
春から夏にかけて、特に子育て中のスズメは昆虫を食べますから、
当然その中には「害虫」も混じっています。
一方、夏から秋には種子を食べることも多く、
当然その中には農作物も含まれる、ということです。
益と害のどちらが大きいかを必死に考えて一方に分類する必要はありません。
(『鳥類学者の目のツケドコロ』松原始 ベレ出版 2018年)
何回も雨来て秋をぬらすなり 金田咲子
秋天といえば、どこまでも澄みわたる青空を思い浮かべる。
だけど九月十日ごろから約一カ月は雨期である。
秋霖(しゅうりん)または台風期といい、これが過ぎてようやく本格的な秋となる。
いわゆる本格的な秋晴れとなる前の時節を詠んだ一句で、
おもしろいのは<秋をぬらす>の措字(そじ)であろう。
秋の雨がぬらすのは草木であり野山であり村や町である。
一雨ごとに秋色は深まっていくが、転倒させてぬれる秋とは奇抜な詩的世界だ。
犬が人に嚙(か)みついたのはニュースにならないが、
人が犬に噛みついたのはニュースになる。
駆出しの新聞記者はベテランからそう教わったという。
古いギャグだが、俳句も目前を変えなければ月並みに堕する。
もちろん根底にあるのは美の追究で、
掲出句は<秋をぬらす>と艶(えん)なる叙情を詠んで新鮮である。
1984~長野県生まれ。「白露」同人。句集『全身』。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
又吉直樹のヘウレーカ!「ホントに鳥は飛びたいのか?」で、
人間と鳥の共通点が話されていました。
人間と鳥の共通点
①昼行性
②二足歩行
③声でコミュニケーションをとる
④目でコミュニケーションをとる
「鳥はどのくらい空を飛んでいる?」のかという疑問に
30分間で飛んだ時間を個体ごとに計測(複数の個体で観察して平均時間を算出)
その結果が、①ハト…約24秒、②カラス…約35秒、③スズメ…約1分15秒
鳥にとっても飛ぶのは大変なエネルギーを使うので
飛ばないですむのなら飛びたくないのかも知れませんね(^▽^)
帰りにいつも寄っているガソリンスタンドを見るとまだ再開していなかった…
帰宅後、電話をかけるとまだ開店のめどがたたないみたい
○ ○ ○ ○
午後から心臓リハビリでした。
30分間のトレッドミルで歩行距離は2.17km。消費カロリーは128kcalでした。
理学療法士さんに話していたのは台風は、反時計回りに回転しながらやってくるので
台風の目の右側か左側を通過するかで風台風になるか雨台風になるか違ってくる。
立山で台風19号(りんご台風 1991年)に会ったことを話していると
山口県出身のNさんも今まで経験した中で、一番ひどい台風だったと話しておられました。
大阪は、運がよくてしばらく猛烈な台風が来襲してこなかったけど
Nさんは、故郷では瞬間最大風速が60m/hもあったと話していました。
テニスの大坂なおみさんのことを日本人とばかり報道しているけど
父は、ハイチ系アメリカ人で現在、彼女は二重国籍ですし、
インタビューも日本語で聞くよりも英語で聞いた方が楽に話せている。
国内でも国際結婚で生れたダブルの優秀な選手が活躍している。
大坂さんの素晴らしところは
「日本を代表しているだけでなく、ハイチも代表している」と語っていること。
「大坂なおみの快挙、ハイチでも大きく報道 父親の出身地」
以前、国会議員が二重国籍だと騒がれたことがありますが、
「大坂なおみ選手の快挙を機に二重国籍制度改正の議論を」
もし、大坂なおみさんが、アメラグや体操で問題になっている指導者のもとで
選手生活を送っていたら潰れていただろうと思う。
〝テニス全米オープン制覇 大坂の快挙支えた「チームナオミ」〟
アメリカと言えば、今日は「9.11」(2001年)ですね。
当時、大統領の言葉を鵜呑みにしていた苦い思いがあります。
よく訪問させてもらっているTwitterに「大和猫」さんがあります。
今日は「公衆電話の日」だそうです(^-^)
北海道の地震を見ていると、公衆電話の場所を確認しておきたいです。
追記)
セリーナ・ウィリアムズについては、いろいろニュースが流れていますが
すごいなと思うのは出産をして決勝に進んできたことです。
日本で、出産後、現役の選手として活躍している人がどれだけいるのだろうか?
セリーナは難産で非常に危険な状態になったそうです。
「セリーナ・ウィリアムズの出産ドキュメントが完成。難産に苦しむ様子が明らかに」
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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m