終わりの方で空が暗くなり、小雨も降り出したので帰りを急ぎました。
『日本書紀』には吉野に幸(みゆき)した応神天皇に、
菌(きのこ)、年魚(あゆ)と共に栗を献じたことが書かれており、
これがわが国の歴史上にクリが現れた最初だという。
その後たぶん里近くに生える木を保護管理する形から、
積極的に苗木を植えて栽培することが始まったらしい。
持統天皇が天下に詔してクリを植えさせたと記録があるから、
日本の栽培グリが誕生したのは7世紀ころのことと思われる。
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編/朝日文庫1988年)
ムシヒキアブ(シオヤアブ?)がカメムシ(ナシカメムシ?)を捕まえていました。
咲き出しました♪
葛圃(かつぽ)が魂(たま)をまねく
河床(かはゆか)や蓮(はす)からまたぐ便(たより)にも
この河床は極楽の蓮の台(うてな)から娑婆(しゃば)へ一またぎするのにちょうどよい踏み台ですよ。
葛圃―伝不詳。初盆か一周忌の追善句。
作者は豪快な故人葛圃に招かれて河床に遊んだことがあったのだろう。
ユーモラスだが哀情こもる招魂句。
◇河床 床・床涼み・納涼床(すずみゆか)。
京では四条河原の川床が名高い。
川に張り出した桟敷(さじき)または床几(しょうぎ)をいう。
祇園会(ぎおんえ)の六月七日から十八日まで設置を許可された。
(『與謝蕪村集』)
ねむの木がそっと開いたプロポーズ 竹山逸郎
(『川柳歳時記』奥田白虎編 創元社 昭和58年)
シジュウカラが小首をかしげている(^-^)
深追いをしなくなりたる四十(しじゆう)代 疲れ果てたか あきらめたのか
(『道浦母都子全歌集』)
桃の木の太い枝が…
外見では分らないのですが、コスカシバなどの害虫が入り込んでいたようです。
なんか困ったような悲しみにくれているよう顔をしていますが、
花言葉は「悲しみは続かない」だそうですよ(^。^)
幼き日紫陽花の家と場所知らず
1992(平成4)年 64歳
(『風天 渥美清のうた』森英介 文春文庫 2010年)
まるで白いネムノキのような花だな…ギンバイカ(フトモモ科)
カナヘビが「なんかようかな?」という目つきでにらんでいました(^^ )
ベニシジミに睨まれても分らない(^^ゞ
泰山木茂みのいづこに咲きにしか根本に花びら一ひら二ひら 藤森茂吉
(『昭和萬葉集 巻十三 60年安保の嵐 昭和35年~38年』講談社 昭和55年)
夾竹桃
インド原産の常緑低木で、江戸時代に渡来。
乾燥や排気ガスなどに強いことから高速道路の分離帯などに植えられる。
花は紅色のほか、白や黄色などの種類がある。
病人に夾竹桃の赤きこと 高浜虚子
(『季語辞典』文 関淳 パイインターナショナル 2012年)
今朝の父の一枚です。
父も蓮の花が咲いているのを見つけましたp(^-^)q
今朝は、ほとんど無風状態で蒸し暑さに汗がいっぱい出ました。
ドクダミの葉などを見ると…
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植物も汗をかく
植物にも、体温がある。
植物の体温は葉の温度である「葉温」で表すことが多い。
葉温は太陽光が葉にどれだけあたるかで決まる。
だから、葉温は気温より光の強さと対応する。
昼間、太陽光が強いとき、植物は、光合成のために多くの光を吸収しようとして、葉を広げている。
そのため、葉はかなりの熱を吸収する。
その結果、昼間の葉温は気温を越えることが多い。
葉では光合成が営まれており、そのために多くの酵素がはたらいている。
酵素はタンパク質だから、温度が高くなりすぎると変性してはたらきを失う。
そのため、葉温が高くなりそうな場合、植物は必死になって葉温を下げようとする。
その方法は、葉にある穴(気孔)から水を蒸発させ、気化熱で葉温が下げることである。
植物のからだの中の水が、水蒸気となって、葉から蒸発することを「蒸散」という。
夏の炎天下、植物は根から懸命に水を吸収し、葉から水を蒸散させて、葉温の高まりを抑えている。
人間が汗をかくのと同じ原理だ。
「葉は穴だらけ」である。
その膨大な数の気孔から、膨大な量の汗をかいているのだ。
そのため、自然の中の植物は、昼間、水不足に悩んでいることが多い。
(『クイズ 植物入門』田中修 2005年)