2018年6月7日木曜日

梅雨の中休み?

梅雨入りをしたけど今朝は晴れ間が見えました(^-^)

雨の日やまだきにくれてねむの花  蕪 村
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)

まだきに〔副〕
①早くから。まだ時期が早いのに。
②前以ての思いすごしで。早とちりで。
(『岩波古語辞典(旧版)』)
いつしかに澄みわたりたる昼の空紫陽花色の雲流れゆく
(『道浦母都子全歌集』)
南天の花うちこぼす夜雨哉  只 泊
(『俳諧歳時記(夏の部)』山本三生編 改造社 昭和8年)
モンキチョウ(シロチョウ科
すいれんの葉がやうやく拡りて日あたるところ目高集まる  隅田葉吉
(『昭和萬葉集 巻十四 東京オリンピック 昭和39年~42年』講談社 昭和55年)
バラならばバラの花つけ返り咲くこの忍従をわれはさげすむ
(『歌集 方代』)
けふの世に歩み入りける日の初めかすかに見ゆるひなげしの花
(『与謝野晶子歌集』)
ヒマラヤスギの球果が仲よく並んでいます(^-^)
飛んでばかりいるコシアキトンボが一休みしていました(^。^)
ヒメアカタテハ(タテハチョウ科)が休んでいるのは

雨上がりシロツメクサはぐんと伸びまるい頭を突き出して咲く
(『歌集 空を鳴らして』山本夏子)
ナヨクサフジ(マメ科)だと思いますが…
世の中や蝶々(てふてふ)とまれかくもあれ  西山宗因

○「蝶々とまれ」から「とまれかくもあれ」(とかくいろいろありうることだ)にかかる。
◇宗因は荘子を尊び、その寓言を俳諧に考えていた人だから、ここもその胡蝶の故事をふまえていよう。
(『近世俳句俳文集 日本古典文学大系92』
     阿部喜三男・麻生磯次校注/岩波書店 昭和39年)

胡蝶の故事は「荘子 胡蝶の夢」等で検索するとヒットします。
今朝の父の一枚です。
ムクゲ(アオイ科)が咲き出したのを見つけましたp(^-^)q
雨上がりは、草木の葉の香りや土の匂いなどがして好きです。
森下典子さんの『日日是好日』にも、そんな文章がありました。

まえがき」より

(…略…)
 二十歳のとき、私は「お茶」をただの行儀作法としか思っていなかった。
鋳型(いがた)にはめられるようで、いい気持ちがしなかった。
それに、やってもやっても、何をしているのかわからない。
一つのことがなかなか覚えられないのに、その日その時の気候や天気に合わせて、道具の組み合わせや手順が変化する。
季節が変われば、部屋全体の大胆な模様替えが起こる。
そういう茶室のサイクルを、何年も何年も、モヤモヤしながら体で繰り返した。
 すると、ある日突然、雨が生ぬるく匂い始めた。
「あ、夕立が来る」と、思った。
庭木を叩(たた)く雨粒が、今までとはちがう音に聞こえた。
その直後、あたりにムウッと土の匂いがたちこめた。
 それまでは、雨は「空から落ちてくる水」でしかなく、匂いなどなかった。
土の匂いもしなかった。
私は、ガラス瓶の中から外を眺めているようなものだった。
そのガラスの覆(おお)いが取れて、季節が「匂い」や「音」という五感にうったえ始めた。
自分は、生まれた水辺の匂いを嗅(か)ぎ分ける一匹のカエルのような季節の生きものだということを思い出した。
(…略…)
(『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―』)

○ ○ ○ ○

夕食は父がトンカツを食べたいと言うのでトンカツ屋さんに入りました。
まだお腹の調子は完全ではありませんが、少しずつよくなっています。
父と妹はおろしひれかつ
Kazeはサラダトンカツ(夏季限定)をいただきました(^_^)v
できるだけ野菜を多くとるようにしています。