2018年6月2日土曜日

雲一つない青空

青空が広がっていました(^-^)
ネムノキの花
ネムノキはマメ科であるが、蝶形花冠(ちょうけいかかん)ではない。
がくも花冠も小さく赤い雄しべが目立つ。
ネムノキの赤い花は雄しべの色である。
(『写真で見る植物用語』岩瀬徹、大野啓 全国農村教育研究会 2004年)
巻第八(春の相聞) 1463
  大伴家持(おほうともやかもち)の贈り和(こた)へたる歌
吾妹子(わぎもこ)が形見の合歓木(ねぶ)は花のみに咲きてけだしく実(み)にならじかも

あなたの形見の合歓木は花ばかり咲いて、おそらく実にはならないでしょうよ。
吾妹子 紀女郎(きのいらつめ)をさす。
   「わが君」から「吾妹子」への態度に変化の妙がある。
形見 姿をしのぶ料(しろ)
実にならじ 花やかさだけで、実のらない意。
(『万葉集(二)』中西進 講談社文庫 1980年)
蓮の葉や心もとなき水離れ  白 雪
(『芭蕉七部集』中村俊定 校注 岩波文庫 1966年)
ツバメの成鳥は飛び続けるのですが、
巣立ったばかりの子どもはしばし休憩をしています(^-^)
スズメが枇杷の実を美味しそうに食べていました(^。^)
雲一つない空に白いタイサンボク

  くも

空が青いから白をえらんだのです

(『空が青いから白をえらんだのです』寮美千子編 新潮文庫 2011年)
「立ち読みする」の8頁と9頁を読んでください。
鷺一羽刈田の上を飛びゆくとわれひとり見て独りは寂し  今川文雄
(『昭和萬葉集 巻二十 昭和五十年の回顧 昭和50年』講談社 昭和55年)
ベニシジミが休んでいるのは花ではなくて萼(装飾花)
そして小さいのが花(通常花)
ノウゼンカズラが咲き出すと夏だなと思います。

寝不足のひとみに写れのうぜん花  三橋鷹女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)
リュウキュウフジウツギを訪れているのはナミアゲハ
チョウの口器」(走査型電子顕微鏡画像資料集)
カシワバアジサイに覆い被されても
ヒョロヒョロと隙間からヘラオオバコ
今朝の父の一枚です。
影が面白いから撮したと話していました(^_^)v

(66段より)
 蓮(はちす)葉、よろづの草よりもすぐれてめでたし。
妙法蓮華のたとひにも、花は佛にたてまつり、實(み)は數珠(ずず)につらぬき、
念佛して往生極樂(わうじやうごくらく)の緣とすればよ。
また、花なき頃、みどりなる池の水に紅(くれなゐ)に咲(さ)きたるも、いとをかし。
翠翁紅(すゐをうこう)とも詩に作りたるにこそ。

翠翁紅云々―出典未詳。
(『枕草子』清少納言 池田亀鑑 校訂 岩波文庫 1962年)