まだしばらくは警戒が必要です。
なんか上がちょん切れたかな？
思わぬ所にネジバナが咲いていました。
クスダマツメクサ
（『道浦母都子全歌集』河出書房新社 2005年）
観賞用、食用として沼や池などで栽培される。
仏教では神聖な花として、仏はこの花の上に座す。
早朝に泥の中から香りのある紅色や白色の花が開く。
遠き世の如く遠くに蓮の華 山口誓子
（『季語辞典』文 関屋淳子 パインインタナショナル 2012年）
蛇苺はバラ科の多年草、野原・畦・道ばたなどに生え、茎は地上に這いながら伸びる。
3、4月ごろ葉の腋から長い花茎を出し、黄色五弁の花をひらく。
夏に緑色の大きな花托をもった真っ赤な小粒の実を結ぶ。
栽培の苺の小さい形に似ており、ぶつぶつがある。
蛇苺という名前が気味悪く、たいていの人が毒があるように思うが、有毒ではない。
食べる人はいないが、試みに食べてみると、しぶいがやや甘みがあった。
川岸の草むらに蛇苺の赤い実がのぞいており、細かい雨に川全体がぼーっとかすんでいる情景。
川明りをとらえたところが秀逸。
作者は風生門の女流、「若葉」「春嶺」同人。
（『日々の俳句』沢木欣一 求龍堂 昭和58年）
（『岸上大作全集』思潮社 1980年）
（『講談社版 カラー図説日本大歳時記［座右版］』 昭和58年）
白秋に明治44年刊の叙情小曲集『思ひ出』の中で、クチナシを歌った詩がある。
「いと甘き梔子の映えあかるにほひのなか」と夏の夕べの点景が甘美に描き出されている。
身近かで芳香のある花と言えば、春はジンチョウゲ、秋はキンモクセイだが、初夏はクチナシである。
花から精油が採取され、香料として広く用いられる。
ヨーロッパはアメリカでガールフレンドに贈る最初の花が、園芸種のオオヤエクチナシ（ガーデニア）である。
（『あめつちの詩』草川 俊 日本経済評論社 昭和58年）
ユリズイセン
（『昭和萬葉集 巻三 二・二六事件―軍国主義の台頭 9年～11年』講談社 昭和54年）
（6月14日）
行（い）き帰り上着（うわぎ）を肩に桜桃忌（おうとうき） 森田公司（こうじ）
「子供たちは桜桃を見たこともないかも知れない。食べさせたら喜ぶだろう。つる糸でつないで首にかけると珊瑚のように見えるだろう。」
これは、太宰治の小説『桜桃』の一節。
太宰治は、青森県生まれ、戦後文学の代表的作家。
破滅的な生活をつづけるうちに、昭和23年6月14日のきょう、東京三鷹の上水に愛人と投身自殺し、一週間後に発見された。
毎年のきょう、三鷹の禅林寺桜桃忌が修せられ、多くの愛読者が参会する。
晩年の短篇『桜桃』から忌日の名がつけられたが、死んだ季節も、ちょうどこのごのように、サクランボの熟れるころである。
季語は「桜桃忌」。
この句は、むしろ桜桃忌をさらりと詠んでいるのがいい。
むし暑い日だったのだろう、行きも帰りも、上着をつけずに肩に置いて歩いたのである。
ふと見上げるとサクランボがいっぱい。
ああ、きょうは桜桃忌であったなあ、と作者も感慨にふかったのだ。
平易に詠みながら、太宰への愛情がにじみ出ている句である。
森田公司は、大正15年8月31日、埼玉生まれ。
昭和32年、「寒雷」参加。47年、「寒雷」同人。
45年「杉」創刊に同人参加。
（『俳句日暦・一人一句366』石 寒太 右文書院 昭和56年）
上記の本では6月14日なっていますが、
6月19日に桜桃忌は営まれているようです。
次の日の3日に大雪の中を三鷹の禅林寺に太宰治のお墓をお参りしたことがあります。
富栄さんのお墓には花がなかったな…
今夜10時からEテレで“先人たちの底力 知恵泉「太宰治 その絶望を超えてゆけ」”が放送されます。
午後から心臓リハビリでした。
担当していただいている理学療法士のNさんと昨日の地震のことを話していました。
小学校3年生と保育園に通っている次男と二人の男の子のお母さんなので
長男と一学年しか違わない女の子が亡くなったことが悲しかったと仰っていました。
下肢のストレッチの後、30分間のトレッドミルで
歩行距離は2.11km、消費カロリーは126kcalでしたp(^-^)q
