暑いけど蒸し暑さがないので助かります。
蓮の香の行(ゆき)わたりたる嵐(あらし)かな 稲津祇空(いねつぎくう)
前書「すみよしの蓮見に朝とくまかりしに、雨ははれても」。
すみよしは大阪の住吉神社。
◇夏の早朝、雨後の風の中にゆきわたる蓮(季題)の清香である。
(『近世俳句俳文集 日本古典文学大系92』
阿部喜三男・麻生磯次校注/岩波書店 昭和39年)
花石榴久しう咲いて忘られし 正岡子規
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
ノカンゾウ ワスレグサ科(←ユリ科)
湿ったところが好きなので、田の畦や池の畔などに生えています。
ヤブカンゾウのように人家周辺ならどこにでもたくさんある、というわけではなので、あまり見ることはできません。
全体にヤブカンゾウより一回り小型です。
ニッコウキスゲなどもこのカンゾウの仲間です。
このグループはみな、一日花といって1つ花は朝咲いて夕方にはしぼんでしまい、1日しか持ちません。
その代り、花のつけ根を見ると、次に咲く花のつぼみがいくつもスタンバイしています。
●分布:本州、四国、九州、沖縄
●花期:7月~8月
(『花のおもしろフィールド図鑑(夏)』)
コムラサキだと思うのですが…
地面でいろいろなものを吸う
山道の水がしみだしている場所や、河原の砂の上などに、チョウがとまっていることがある。
時には何匹も集団になっている。
よく見ると、湿った地面に口を伸ばしているのがわかるだろう。
アゲハチョウやシロチョウ、シジミチョウの仲間でよく観察される、しかも羽化直後のオスであることが多い。
アゲハチョウの仲間だったら、おしりにも注目しよう。
吸った水を、すぐにおしりから出している。
彼らは水を吸っているように見えるが、実際には水に溶けたナトリウムイオンを摂取しているらしいのだ。
羽化後のオスが、性的に成熟するために必要なのだと考えられているが、本当の意味はまだよくわかっていない。
(『虫のおもしろ私生活』)
文字摺の野にこけしまゝこけてをり
(『句集 猩々』岡井省二 角川書店 平成6年)
ネジバナは小さな花ですが
なんか愛敬があります(^。^)
会津・飯盛山
罌粟よりあらわ少年を死に強いた時期
(『語る 兜太―わが俳句人生』著者金子兜太 岩波書店 2014年)
紫陽花(あぢさゐ)のはなの盛りを待つといふ母はさ庭に向きて病み臥す 竹尾忠吉
(『昭和萬葉集 巻二 軍靴の響き――満州事変 6年~8年』講談社 昭和55年)
アカンサスの花紋うく扇をよぎりゆく唐招提寺のかげなき光 木田そのえ
(『昭和萬葉集 巻十四 東京オリンピック 昭和39年~42年』講談社 昭和55年)
ユリズイセン(ユリズイセン科)
山を歩いていた頃、シダ植物に出会っていながら区別する方法を知りませんでした。「いろいろなシダ-中学」(動画)
オオバコ(オオバコ科)
車前草(おほばこ)のさびしき草は羊歯の葉のしだりの前にひとかたまりぬ
(『宮柊二歌集』)
今朝の父の一枚です。
スズメが気持ちよさそうに羽づくろいをしていました。