昨日とうって変わってどんよりとした空。
ゴロゴロ雷の音が聞こえると思ったらザーッと通り雨が
青空が見えたと思ったらパラパラと、また雨が降り出した。
遠いけれど台風の影響かな?
「台風11号 あす沖縄や奄美地方に接近へ 暴風や高波に厳重警戒を」(NHK)たとえ台風が、遠く離れていても気圧が低いと体調が悪くなります。
昨夜から胃痛や胸痛があり、今朝は、頭がボーッとしています。
朝、起きていつもの血圧測定、133と83と少し高いです(いつもは上が110台)。
公園で出会った人と話していると、その方は、3度目の新型コロナワクチンを接種した後
上半身に発疹がでて、痛くて、痛み止めなどを飲んでいるそうです。
今朝のように天気が悪いと、いっそう辛いけど、歩かないと歩けなくなるから
これまでの半分くらい歩いている話していました(5000歩ほど)。
人によって副反応は様々です。
ワクチンは、有効だと思いますが、体調不良や場合によっては亡くなる方もいます。
私は、4回ともひどい副反応はなかったのですが、きつい副反応で辛い思いをした友達もいます。
『世界 2022年9月号』に「ルポ 副反応【第2回】――因果関係 遺体は語る」(山岡淳一郎)が掲載されています。
このように情報は公開されるべきです。
一方、ロシアや中国製のワクチンの副反応や死亡者などの情報は、公開されているのかな?
「オミクロン株に対応したワクチン接種 9月中に開始で調整 政府」(NHK)第7回 台風の不思議
パワーの正体を解明する
進路
台風は上空の風に流されるように動き、また、わずかながら地球の自転に影響されて北に向かう性質を持っています。
北緯10°~20°付近では、偏東風の影響で東から西へ流されながら北上します。
北緯20°~30°付近で向きを変え、日本付近では北上すると上空の強い偏西風によって速度を上げ、東に向かって進みます。
進路は季節によって多少異なります<図8 省略>。
太平洋高気圧の中や高気圧の間に入ると、台風を動かす上空の風が弱いため動きが鈍くて不規則になります。
また、2つ以上の台風が同時に現れると、お互い干渉し合いながら、複雑な動きをすることがあります。
(『あなたにもできる 天気予報入門』南利幸 日本放送出版協会 2002年) <台風の通り道>
春先→北緯10°付近で発生し、そのまま西へ進んでフィリピン方面に向かいます。
夏→発生する緯度が高くなります。そのため、方向転換して日本付近に向かう台風が多くなります。
秋が深まると→台風は再び北緯10°付近で発生するようになり、フィリピン方面に向かうか、日本南海上を北東に進むようになります。
(『あなたにもできる 天気予報入門』南利幸 日本放送出版協会 2002年)昨日に続いて『今昔物語集』より
一 男と女の因果な世界
浮気な男が神社に詣でて美人を口説く話
今は昔、二月の初午(はつうま)の日には、京の都に住む人々が貴賤を問わず、こぞって伏見の稲荷神社に詣でるという習わしがあった。
古くからこの習慣は続いてきたのだが、例年よりも参詣する人の数が多かった年のある日のことである。
この日、宮中の警護を司る近衛府の武官たちが参詣にやって来た。
尾張兼時(おわりのかねとき)、下野公助(しもつけのきんすけ)、茨田重方(まつたのしげかた)、秦武員(はだのたけかず)、茨田為国(まつたのためくに)、軽部公友(かるべのきんとも)といった、すぐれた才のある舎人(とねり)たちである。
彼らは、従者に食糧袋や白木(しらき)の弁当箱、それに酒を持たせ、連れだって参道の鳥居をくぐった。
(『今昔物語集』作者未詳 訳者大岡玲 光文社古典新訳文庫 2021年) 御社(みやしろ)は上・中・下とあって、その中の社(やしろ)近くまで来ると、これから詣でる人と帰る人でひどく混雑していた。
見ると、その行き交う人々の中にひとり、すばらしくきれいに飾りたてた女がいる。
濃い紫のつやつやした上着の上に、紅梅色や萌黄(もえぎ)色の着物を重ねて身にまとい、実になまめかしい姿で歩いている。
彼女は、舎人たちがやって来るのが目に入ると、参道の傍らにある木に小走り近づき、その陰に身を隠すようにした。
その様子を見とがめた舎人たちは、気恥ずかしくなるようなみだらな冗談を、通りすがりに言いかける。
中には、女に近づいて下から彼女の顔を覗きこむ者もいる。 さて、一行の中の茨田重方は、頭抜(ずぬ)けた色好(いろごの)みとして知られていた。
彼はいつも妻に焼きもちを焼かれ、「いやいや、絶対に浮気などしていない、そなた一筋」、などと調子のいい言い訳をしてごまかしているような男だった。
であるから、このあでやかな女に出会ったのをさいわい、他の舎人を押しのけるようにして相手に近づき、眼が吸い寄せられて離れないといった雰囲気で、さまざま甘いことを言って口説いた。
女はその口説きに、
「奥さまをお持ちの方が、行きずりの出来心でおっしゃることに耳を貸すなんて、馬鹿らしいわ」
と応ずるのだが、その声音(こわね)がまたなんとも可愛らしい。 そこで重方は、
「ねえ、あなた。それはね、おっしゃる通り、それがしにはつまらぬ女房がいるにはいます。ですが、そいつの面(つら)ときたら猿そっくりで、根性はがめつい物売り女同然。いっそ離縁しようかと思うのですが、着物のほころびを繕(つくろ)う者がいなくなるのも不便だと思い別れずにおります。しかし、もし気に入った人が見つかれば、すぐにも乗り替えたい、と日頃から深く思い詰めているので、こうしてお話し申し上げているのですよ」
と言った。
女は、
「それはまことのことですか? それとも、お口先のご冗談ですか?」
と訊く。
重方は、
「この御社の神様も御照覧(しょうらん)あれ。年来願ってきたことです。こうして参詣した甲斐あって、神様があなたとお引き合わせくださったかと思うと、もう、うれしい限りです。ところで、あなたは独り身でいらっしゃいますか? どこにお住まいです?」
と誓ったり質問したり忙しい。すると女は、
「わたしも、今はこれといって決まった相手はございません。以前は宮仕えをしておりましたが、夫にやめるように言われてやめてしまいました。その夫も、田舎勤めをしている間に亡くなってしまいました。この三年ほどは、どなたか頼りになるお方にお引き合わせていただけないものか、とこのお社にお参りしていたのでございます。ほんとうにわたしのことを想ってくださるのであれば、住まいもお教えいたしましょう。ああ、でも、行きずりのお方のご冗談を真に受けるなんて、とんだ馬鹿さ加減ですわね。さあ、もう早くお参りに行ってくださいまし、わたしも失礼して帰ります」
と突き放すように言い、その場から立ち去ろうとした。あわてた重方は、てのひらをすりあわせて額にくっつけ、かぶった烏帽子が女の胸元に触れるほどにも頭を下げ、
「ああ、神様、お助けください。情けないおっしゃりようです。今この場からあなたのお宅に参って、以後女房のところへなど二度と足を踏み入れません」
と拝む形でひたすらかきくどいた。
と、その瞬間、女は重方の髻(もとどり)を烏帽子越しにむんずとつかむや、その頬を稲荷神社全域に響きわたるくらいの激しさでひっぱたいた。
…つづく…
〇二月の初午 二月の最初の午の日。稲荷神社の祭神はこの日に降臨したという。
〇尾張兼時は村上天皇から一条天皇の時代の、下野公助は円融天皇から後一条天皇の時代の、茨田重方、軽部公友は一条天皇から後一条天皇の時代の高名な官人。秦武員、茨田為国は未詳。
(『今昔物語集』作者未詳 訳者大岡玲 光文社古典新訳文庫 2021年)今朝の父の一枚です(^^)/
この時期、スズメは害鳥扱いされるのですが
米農家にとってもっと怖いのが…
あとは風まかせよ稲の花ざかり 青柳志解樹(しげき)
一まいの田んぼから米を収穫するまでには並大抵の努力ではない。
といって<稲の花ざかり>までこぎつければ、あと一息だ。
が、この時期の大風はせっかくの実りを吹き飛ばす。
<あとは風まかせよ>とは少々投げやりに響く表現だが、背後には人事を尽くして天命を待つといった諦観(ていかん)がある。
それにしても折あしく台風に見舞われるのがこの時期である。
農家では「二百十日」を厄日として警戒する。
立春から数えて二百十日目で9月1日ごろである。
古来、台風襲来の時期で稲の開花期と重なるから心配が絶えないのだ。
けれどどうにもならないのが天災地変で、諦めるより仕方がない。
こうした災害に繰り返し見舞われることによって日本人の気質も形成されていったが、その特色の一つが<風まかせ>という気分かもしれない。
1929~長野県生まれ。「山暦」創刊主宰。
句集『松は松』『花顔』など。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)