2020年5月7日木曜日

ひんやりした風が吹いて…

久しぶりに駐車場に入れたので、いつもの道を歩くと
ボタンの花びらがすっかり落ちていました。
なんか十一面観音のように見える(*´▽`*)
COVID-19 が落ち着いたら
発病以来、訪ねていない奈良で観音様にお会いしたいなぁ…

十一面観音菩薩立像」(法華寺本尊)
暖冬で梅の実の数減少か」(関西 NHK)
確かに、梅の花の開化は早かったですね。

町工場の技術で感染防止グッズ」(NHK 関西)
ただ堪えるのだけでなく、知恵を働かせているp(^^)q
バンクシー新作 新型コロナの治療にあたる看護師たたえる」(NHK)

医療従事者のみなさんや、困難な状況の下でも働かなくてはいけない人たちが、無事に過ごせますように!
日本の全自動PCR検査機器メーカーがフランスより感謝状」(中央動物病院 4月24日)に

ローラン・ピック駐日フランス大使より PSS と田島代表取締役社長宛に礼状を受け取りました。 

とあるのですが、このPSS社の検査機器が日本で使われていないそうです。
これまで検査数が諸外国と比べて少ないことを嘆いていますが、
このような感謝状がフランスから贈られるほどなのに…

ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)の
4月15日配信済:バイオテクノロジーで新型コロナ肺炎に対抗する-PCR検査の観点から」(YouTube)
昨日の記事でペストは元来ネズミの伝染性疾患で、ペストの被害者なんですよね…
でも、ペストの運び屋として駆除の対象となってしまった。
今年は子年なので、ネズミが登場する昔話を紹介したいと思います。
また、害獣として日本では絶滅したオオカミの話を続けて転記しますφ(..)
  ねずみ経 ――熊本県天草郡―

 むかし、ある田舎(いなか)に爺さんと婆さんがいました。
そのうちに爺さんがふと死んだので、婆さんは悲しゅうなって、仏(ほとけ)さまに詣(まい)ってばかりいました。
(『一寸法師・さるかに合戦・浦島太郎』関敬吾編 岩波文庫 1957年)
 あるとき、坊さんが一人「道に迷うたけん泊めてくれろ」というて来ました。
婆さんは喜んで、お経上げてもらおうと思うて、上げてたいそうご馳走をしました。
それから「お経ば上げてくれろ」と頼ましたばってん、その坊さんは坊さんでも名ばかりの坊さんで、お経は知らないで困っていましたが、どうなってもよかと思って、仏さまの前に坐りました。

(「」「ばってん」「よか」に脇点「」「、、、、」「、、」。以下同じ)
そこにねずみが一匹出て来たので、すぐ「おんちょろちょろ出て来られ候(そうろう)」といいました。
するとこんどはそのねずみが穴をのぞいて見ました。
坊さんは「おんちょろちょろ穴のぞき」といいました。
それからちゅうちゅうとねずみがおめた(鳴く)ので、「おんちょろちょろ何やらささやき申され候」といいました。
やがてごそごそとねずみが逃げるので、「おんちょろちょろ出て行かれ候」と、お経のような節(ふし)でいいました。
なにも知らない婆さんは、それをありがたがって聞いて、坊さんをたいそうていねいにもてなして帰しました。
 それからまい日まい晩、婆さんは「おんちょろちょろ」のお経をよんでいました。
そのうちに、ある晩盗人(ぬすと)が婆さんの家に入りました。
いつものように婆さんは「おんちょろちょろ出て来られ候」といいました。
そしたら盗人はびっくりして、そろっと穴からのぞいて見ました。
すると「おんちょろちょろの穴のぞき」と、婆さんがいったので、盗人はいよいよたまがって(おどろいて)、「俺が穴からのぞいたことまで知っとるばい」と、ひとりごとをいいました。
こんどは婆さんの方で、「おんちょろちょろなにやらささやき申され候」というたもんで、盗人はいよいよびっくりして、「こんな家に入ろうものなら、こちらの命(いのち)があぶない」と思うて、そろそろ帰ろうとすると、「おんちょろちょろ出て行かれ候」というもんで、盗人はおおあわてにあわてて逃げ帰ったというこったい
  狼の報恩 ――長野県下伊那郡――

 むかし、あるところに一人の男がありました。
ある夜、急な用ができて峠のむこうの村に行くことになりました。
たいそう暗い夜であった。
峠には大きな木のしげった昼でもこわいようなところがあった。
一人でそこをのぼって行くと、むこうの方から変な音が聞えて来ました。
またいつもの狸(たぬき)のいたずらだろうと思いながらのぼって行くと、いつもの狸とようすがかわり、いびきをかくようなうなり声が聞えて来ました。
何だろうと思って、声のする方を提灯(ちょうちん)の火ですかして見ると、狼(おおかみ)が大きな口をあけて、首をのばしたりちぢめたりしていて、べつに飛びかかって来るようにも見えなかった。
ふしぎに思って、その男は狼のそばに近づいて行きました。
すると、狼はいままで立てていた前脚(まえあし)を折っておじぎをするようで、どこか悪いとこがあって、助けてくれと頼んでいるように見えました。
よく見ると、何かのどにからんでいました。
その男は「いま取ってやるぞ」といって、片肌(かたはだ)をぬいで手を狼の口のなかに差しこんで、からんでいるのを取って見るとふと骨であった。
「こんなふとい骨だ、これから気をつけんといかんぞ」というと、狼はうれしそうに鼻をくんくんならしながら、かさかさと山の中に入って行きました。
 それからいく日かたちました。
その男は近所の家に骨休(ほねやす)みの祝(いわい)によばれてご馳走になっていると、表(おもて)で狼の大きなうなり声がしました。
みんなの衆(しゅう)は色は青くなって、ぶるぶるふるえ出しました。


するとその男が、「おれがいって見て来る」といって表に出て見ると、いつか峠で助けてやった狼でした。
狼はその男の顔を見ると、きゅうに猫のようにおとなしくなって、足もとへよって来ました。
頭をなでてやると、狼はよろこんでねぶり返しました。
「このあいだはそんなに嬉しかったのか」というと、狼はそばにあった何か黒いものをどさりと戸口の方にほって、山の方へごそごそと帰って行きました。
よくみると、一羽の大きな雉(きじ)の鳥であった。
 いつかのお礼に雉をもって来たということであります。
(『一寸法師・さるかに合戦・浦島太郎』関敬吾編 岩波文庫 1957年)
オオカミを絶滅させたために、山林ではイノシシやシカの食害で困ることになりました。
人間の都合で自然を破壊することで、そのしっぺ返しを受けてきました。
 COVID-19 もその一つだと思います。

オオカミ信仰 秩父の山の神様」(NHK みちしる 動画)
今朝の父の一枚です(^^)v
久しぶりに駐車場が使えるようになったので、父を乗せて来ることができました。
私は、下ばかり見ていたので気がつかなかったのですが
トチノキの花が咲いていました。