2020年5月2日土曜日

暑さのピークだとか…

家を出る時にすでに20度を超えていました(^-^;
まだ暑さになれていないので熱中症に注意です!
バラ園では母の好きだったハマナスがもう咲いていました。

2日が暑さのピーク 真夏日のところも」(えりの気象日記 5月1日)
日曜美術館を見ていてルネサンスを迎えるには、
ペストという長い暗いトンネルが必要だったのかもしれないという話を聞きました。
そして、加藤茂孝さんによるとペストは宗教改革にもつながったそうです。

 例えば、当時はキリスト教のローマ教皇の全盛期でした。
教会がすべての権威を持っていました。
ところが、そのローマ教皇が祈ってもペストは治まらない。
医学を担当していた神父たちも全然治せないわけです。
人々が不満を持ち始め、その後の宗教改革へとつながっていきます。

社会も医療もペストが変えた 人類の歩みに感染症あり」(朝日新聞 5月1日)
(賢いウイルス)
 SARSやMERSとは違ってSARSやMERSと新型コロナを大きく分けるのは、重症化率です。
SARSとMERSは感染するとみんな重症になりました。
そうすると、どこに患者がいるかすぐにわかった。
その人を隔離すれば、それ以上広がらなかった。
だから、どちらも数カ月から半年で終息しました。
 ところが今回の新型コロナは、重症化するのはわずか20%です。
あとの80%は症状がないか、あっても軽い。
そうすると、どこに患者がいるかわからないから隔離できず、その間に世界中に広がってしまった。

社会も医療もペストが変えた 人類の歩みに感染症あり」(朝日新聞 5月1日)
日本でもこれまでの習慣が大きく変わるかもしれませんね。
以前から話題に上りながら、うやむやになっていた「九月入学」。
利点として思っていたのは、現在の入学試験の時にはインフルエンザが流行している。
中学時代、学年で一番のS君がインフルエンザに罹り、第一志望の高校受験に失敗した。
COVID-19 がどうなるか分からないけど、夏の受験だとインフルエンザの心配は少ないと思う。
9月入学だと、不安なのは台風かな?熱中症…
でも、日本は自然災害が多く、冬だったら雪の心配がある。
私には、4月がいいのか9月がいいのか判断がつきかねますが…
いつも思うことは、議事録の公開と保存がなされないと検証ができない。

「9月入学」影響や課題の洗い出し大型連休明けにまとめ 政府〟(NHK)
5月2日
 東北大学でイールズ反対の学生運動がおきた。 1950(昭和25)年

 1949年から50年にかけて占領軍によるレッドパージの嵐が吹きあれた。
レッドパージというのは共産主義者を職場から追放することである。
連合軍総司令部教育顧問のイールズは大学教員のレッドパージを進める目的でアメリカから来日し、各地の大学で「共産党教授を追放せよ」と説いて回った。
この日、かれが東北大学で講演を始めると、学生たちは、「どういう資格で来たのか」「ここはアメリカの大学ではないぞ」などと発言し会場が騒然となったため、講演はとうとう中止された。
これにたいし占領軍は警察に命じて4人の学生の逮捕状を出させた。
このあと、北海道大学では、イールズは教授たちから質問攻めにあい演壇で立往生してしまった。
 学生・教員・職員の強い反対で大学のレッドパージは阻(はば)まれた。
(『カレンダー日本史 岩波ジュニア新書11』永原慶二編著 1979年)
この年、1950年6月25日に朝鮮戦争が勃発しています。
レッド・パージの嵐がアメリカで吹き荒れましたが、1952年にはチャップリンも国外追放になりました。

朝鮮戦争」(中学・高校)

20年越し チャップリンに、アメリカ映画界からの事実上の謝罪」(TBSラジオ 2018年)

ハリウッド揺るがした赤狩り 抗議した俳優たちの気骨」(池上彰の現代史を歩く 2019年)
5月2日(2009年)は、忌野清志郎さんの命日です。
清志郎さんもパッシングを受けたことがあります。
それでもメッセージを発信し続けていました。
◆没原稿その二
日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ

 あいつは左手の指がとてもよく動く。
全身が凍える夜にもその指は美しいメロディーを奏でる。
女はそれを見てみんな俺から去って行った。
華麗なプレイを楽しみたいのか。
俺は動かない手を振って別れを告げた。
さようなら。今まで楽しかったよ。
僕は君との交際にとても満足してたんだけどな。
老人がハンカチーフをさしのべてきた。
僕の目から涙があふれ出ていたようだ。
(『瀕死の双六問屋[完全版]』忌野清志郎 新人物往来社 2012年)
「おじさん、ありがとう。でもいらないよ。けっこうです。僕はこの涙を拭こうと思わない。流れるままにさせておいてください」
 老人は微笑(ほほえ)んで立ち去って行った。
 エフェクターがなけりゃ、その左手もたいして動かないだろう。
それともクラシック・ギターみたいにやっていくのかい?
選択を迫れていないけど、スポーツ選手じゃあるまいし、聴いているほうだって耳が疲れるんじゃないのか?
もしも真面目に聴いてるんならだけどさ。
あの~、こんな時代に言うのもなんだけど、レイド・バックとかってもうないんですかね?
そんなものを追求するとプロになれないのかな?
キース・リチャードとかスティーブ・クロッパーは幸運な男だっただけなんですかね?
なぜ、ケバケバしくてハデな演奏ばっかりになっちまったんですかね?
 時々ムカつくけど、ガキみたいにキレるわけにもいかない。
そうさ、もう俺はオヤジだからな。
ガキのころはよくキレていたよ。
今の画一化されたキレ方じゃないけどね。
みんなキレまくってムカついていた。
 地震のあとには戦争がやってくる。
軍隊を持ちたい政治家がTVででかいことを言い始めてる。
国民をバカにして戦争に駆り立てる。
自分は安全なところで偉そうにしてるだけ。
阪神大震災から5年。
俺は大阪の水浸しになった部屋で目が覚めた。
TVをつけると5カ所ほどから火の手がのぼっていた。
「これはすぐに消えるだろう」と思ってまた眠った。
6時間後に目が覚めると、神戸の街は火の海と化していた。
この国は何をやってるんだ。
復興資金は大手ゼネコンに流れ、神戸の土建屋は自己破産を申請する。
これが日本だ。私の国だ。
とっくの昔に死んだ、有名だった映画スターの兄ですと言って返り咲いた政治家。
弟はドラムを叩くシーンで僕はロックン・ロールじゃありませんと自白している。
政治は反米主義に拍車がかかり、もうあと戻りできやしない。
そのうち、リズム&ブルースもロックも禁止されるだろう。
政治家はみんな防衛庁が大好きらしい。
人を助けるとか世界を平和にするとか言って、実は軍隊を動かして世界を征服したい。
 俺はまるで共産党員みたいだな。
普通にロックをやってきただけなんだけど。
そうだよ、売れない音楽をずっとやってきたんだ。
何を学ぼうと思ったわけじゃない。
好きな音楽をやっているだけだ。
それを何かに利用しようとなんて思わない。
せこい奴らとは違う。
民衆をだまして、民衆を利用していった何になりたいんだ。
予算はどーなってるんだ。
予算をどう使うかっていうのはいったい誰が決めてるんだ。
10万円のために人を殺す奴もいれば、10兆円とか100兆円とかを動かしている奴もいるんだ。
いったいこの国は何なんだ。
俺が生まれて育ったこの国のことだ。
君が生まれて育ったこの国のことだよ。
どーだろう、……この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?
戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ。
俺たちはジョン・レノンみたいじゃないか。
戦争はやめよう。
平和に生きよう。
そして、みんな平等に暮らそう。
きっと幸せになれるよ。
(『瀕死の双六問屋[完全版]』忌野清志郎 新人物往来社 2012年)
前に紹介した
ETV特集「緊急対談 パンデミックが変える世界 ~海外の知性が語る展望~
で、新型コロナウイルスの後にくる世界について語っていました。

そして、内田樹さんもコロナ後の日本について

コロナ終息後、自民党は「憲法のせいで必要な施策が実行できなかった」と総括すると思います。
(「コロナ後の世界」内田樹の研究室 2020年4月22日)

くっついている梅の実。
梅農家なら摘果されているだろうな…

ベトナム戦争で米軍が使用した枯葉剤の被害者たちを思い出した。
ドクさん「戦争で一番酷い」枯れ葉剤の残虐性語る〟(テレ朝ニュース 2019年)