2018年11月7日水曜日

立冬なんですが…

昨日の「えりの気象日記」で
暖かい冬の始まりに 日中は上着なくても大丈夫そう」とありましたが
歩いていると汗が出そうな陽気でした(^_^;)
立冬(りっとう)
 旧暦十月節 太陽視黄経225度 新暦11月7日頃
 「冬の気立ち初めて、いよいよ冷ゆれば也」(『暦便覧』)
 この日から立春の前日までが冬の季節。
日は日増しに短くなり冷たい時雨が降る季節です。
北国や高山からは初雪の知らせも届き、関東では空っ風が吹く頃となります。
(『暮らしに生かす旧暦ノート』鈴木充広 河出書房新社 2005年)
昨日、『地震の常識入門心得帖』の中に津波の記事として
『日本書紀』が触れられていましたが、その部分を抜き書きしたいと思います。
初めに現代語訳を紹介して、後で、古文を転記します。
(天武天皇13年10月)
十四日、人定(いのとき 夜10時頃)に大地震があった。
国中の男も女も叫び合い逃げまどった。
山は崩れ河は溢れた。
諸国の郡の官舎や百姓の家屋・倉庫、社寺の破壊されたものは数知れず、
人畜の被害は多大であった。
伊予(いよ)の道後温泉も、埋(うず)もれて湯が出なくなった。
土佐国では田畑五十余万頃(約一千町歩)がうずまって海となった。
古老は、「このような地震は、かつて無かったことだ」といった。
(…略…)

十一月
(…略…)
三日、土佐国司が、
「高波が押し寄せ、海水が湧き返り、調税を運ぶ舟がたくさん流失しました」
と報告した。
(『日本書紀(下)』宇治谷孟訳 講談社学術文庫 1988年)
天武天皇下 十三年十月
壬辰(みずのえたつのひ 十四日)に、人定(ゐのとき)に逮(いた)りて、
(おほ)きに地震(なゐふ)る。
国挙(くにこぞ)りて男女(をのこめのこ)叫び唱(よば)ひて、不知東西(まど)ひぬ。
(すなは)ち山崩(くづ)れ河涌(かはわ)く。
諸国(くにぐに)の郡(こほり)の官舎(つかさやかず)
及び百姓(おほみたから)の倉屋(くら)
寺塔神社(てらやしろ)、破壊(やぶ)れし類(たぐひ)、勝(あげ)て数(かぞ)ふべからず。
(これ)に由(よ)りて、人民(おほみたから)及び六畜(むくさのけもの)
(さは)に死傷(そこな)はる。
(…略…)

十一月(しもつき)
庚戌(かのえいぬのひ 三日)に、土左国司(とさのくにのみこと)(まう)さく、
「大潮(おほしほ)高く騰(あが)りて、海水飄蕩(うなつみただよ)ふ。
(これ)に由(よ)りて、調(みつき)運ぶ船、多(さは)に放(はな)れ失(う)せぬ」
とまうす。

*「不知東西」で(まど)
(『日本書紀(五)』坂本太郎他校注 岩波文庫 1955年)
684年の地震は「白鳳地震」又は「天武地震」と言われています。
この地震については、後日、紹介したいと思います。
  冬となる光りの中のきつね雨  長谷川双魚(そうぎょ)

 太陽暦の11月8日ごろが立冬である。
このごろの天気は三、四日周期で変化し、木枯らしも吹き始める。
といって風は長くつづかず、半日か一日で止(や)む。
その後は時雨(しぐれ)となり、
やがて天気は回復して小春日和になることが多い。
そんなリズムで本格的な冬に入ってゆく。
これは低気圧と高気圧が交互に入れかわるせいで、
低気圧が通るとき野山をぬらす。
山間の盆地では降ったり照ったり、
きつねにだまされたかのお天気雨を詠んだものだ。
<きつね雨>は「狐の嫁入り」とか、
「戯」また「日照雨」と書き「そばえ」と読ますなど異称が多い。
日が当たっているのに、にわか雨が降ることで、
夕方などの天然現象としてめずらしくない。
狐が人を化すという俗信の淵源(えんげん)は、
山である他界に住む四足獣は神の使者とみなされていたからだろう。
  1897~1987 岐阜県生まれ。「雲母」同人。「青樹」主宰。
  句集『風形』『ひとつとや』など。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
茶の花や庵をさざめかす寒雀
(『尾崎放哉全句集』村上護編 ちくま文庫 2008年)

アトリ 餌場を独占するオレンジ色の食いしん坊

 軽井沢や蓼科など山地のリゾートにはバードテーブルを備えた
宿泊施設がいくつかありますが、
そうした場所で主役の座を占めることが多いのがアトリです。
スズメよりほんの少し大きい程度の小鳥ですが、
冬には群れをなして行動し、ときには万単位の数が集まります。
リゾート地のバードテーブルにも大群でやって来ることがあり、
数の原理で主役になってしまうのです。
 アトリはオレンジ色と黒を主体とするなかなか美しい色彩の鳥です。
しかし餌台ではほかの小鳥たちにとって、甚だ迷惑な存在になってしまいます。
理由は餌の食べ方。
アトリはヒマワリのタネを1粒まるごと口に入れ、
もぐもぐと噛み砕いて中身だけを飲み込みます。
体の大きさの割にはヒマワリは大きすぎ、
口に入れてから中身を取り出し飲み込むまでにかなり時間を要します。
そして1粒だけで満足するするはずもなく何度もそれを繰り返し、
その間ずっと餌台にとまりっぱなしです。
それを群れでやるわけですから、ほかの鳥にとっては
餌台を占拠された状態が続いてしまい、餌台になかなか近寄れないのです。
 シジュウカラなどカラ類は1粒すっと持ち去って
別の枝に行ってたたき割って食べますので
何羽いても餌台を占拠するようなことにはなりません。
アトリもそうできないのかな、と思ってしまいますが、
これがアトリ科共通の食べ方。
カラ類たちにはちょっと嫌われ者のオレンジ軍団です。
(『庭で楽しむ野鳥の本』大橋弘一 山と渓谷社 2007年)

ジョウビタキ〔上鶲〕
詩歌、俳句などで、ヒタキ(鶲)とよまれているのは、この鳥の場合が多い。
それほど特徴的で、人の目にも触れやすい鳥だったのであろう。
〝モンツキドリ(紋付鳥)〟、という別名は翼にある白斑の鮮やかな印象からきており、
〝 ソロバンドリ(算盤鳥)〟〝ヒタキ(鶲)〟の名は、
止まっている時、ときどき尾を上下に動かして〝ヒッヒッ、カチカチ〟といった音を出すが、
それが、ソロバンの音に似ていたり、
あるいは火打石をたたく音に似ているということでつけられたものという。
ルリビタキとちがい、庭や公園、耕地などといった明るい開けた場所に好んですみ、
人の目にもとまることが多い。
(…略…)
(『都市のバードウォッチング・バイブル』千羽晋示・柳沢紀夫著 朝日出版 1981年)
巨大地震を想定 大阪空港で訓練
すでに関西空港でも訓練をしているとは思いますが?
関空は国際線なんだからいろんな国から来ている。
多言語に応じた誘導が必要だと思います。
台風21号での対応を考えるとなおさらだと思うのですが…

2 件のコメント:

  1. こんばんは~

    ほんとうに暖かな立冬でしたね。
    今年は、暖冬傾向?だとか。。。
    ガソリン、灯油が高かくなっているので暖冬はありがたいです。(^-^;

    >ジョウビタキ〔上鶲〕
    音から、姿からの別名をもっていたのですね。
    「そろばんどり」って、算盤の音に似ている?
    その昔の人々がジョウビタキの音を聞いて、それぞれに同じように算盤の音を想像したというところがとても面白いです。(^-^;
    へぇ~と思いました。

    立冬が過ぎると、そろそろ庭先に小鳥が来てくれる季節です。
    今までは野良ネコちゃんが多かったのですが、メジロやジョウビタキを楽しみにしたいです。


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    1. カイさんこんばんは(*^O^*)/
      >ガソリン、灯油が高かくなっているので暖冬はありがたいです。(^-^;
      暖冬だと助かるのですが、多くの虫が越冬できるのは困りますよね…

      >「そろばんどり」って、算盤の音に似ている?
      ソロバンの音に似ているかはまだ確認できないのですが(^^ゞ
      昔の人は、想像力豊かに聞いていたのだなと思います。

      >立冬が過ぎると、そろそろ庭先に小鳥が来てくれる季節です。
      楽しみですよね(^-^)
      『庭で楽しむ野鳥の本』を図書館で借りてみてください。
      分かりやすくて原寸大の鳥たちを見ることができます。

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m