朝から元気なのはクマゼミだけかなと思ってしまう(-_-;)
日差しが射すように痛かったです(>_<)
「セロ弾きのゴーシュ」でかっこうが登場して
「わたしらのなかまならかっこうと一万云えば一万みんなちがうんです。」
といいますが、
元気に鳴いているクマゼミの声はみんな一緒に聞こえるけど
メスは、どうやってお気に入りの声を聞き分けるのかな???
「クマゼミの羽化」(小学3年 動画)
「セロ弾きのゴーシュ」の続きを転記しますφ(..)
次の晩もゴーシュは夜通しセロを弾いて明方近く思わずつかれて楽器をもったままうとうとしていますとまた誰(たれ)か扉(と)をこつこつと叩くものがあります。
それもまるで聞えるか聞えないかの位でしたが毎晩のことなのでゴーシュはすぐ聞きつけて「おはいり。」と云いました。
すると戸のすきまからはいって来たのは一ぴきの野ねずみでした。
そして大へんちいさなこどもをつれてちょろちょろとゴーシュの前へ歩いてきました。
そのまた野ねずみのこどもと来たらまるでけしごむのくらいしかないのでゴーシュはおもわずわらいました。
(『新編 銀河鉄道の夜』宮沢賢治 新潮文庫 平成元年)
すると野ねずみは何をわらわれたろうというようにきょろきょろしながらゴーシュの前に来て、青い栗(くり)の実を一つぶ前においてちゃんとおじぎをして云いました。
「先生、この児(こ)があんばいがわるく死にそうでございますが先生お慈悲になおしてやってくださいまし。」
「おれが医者などやれるもんか。」ゴーシュはすこしむっとして云いました。
すると野ねずみのお母さんは下を向いてしばらくだまっていましたがまた思い切ったように云いました。
「先生、それはうそでございます。先生は毎日あんなに上手にみんなの病気をなおしておいでになるではありませんか。」
「何のことだかわからんね。」
「だって先生先生のおかげで、兎(うさぎ)さんのおばあさんもなおりましたし狸さんのお父さんもなおりましたしあんな意地悪のみみずくまでなおしていただいたのにこの子ばかりお助けをいただけないとはあんまり情けないことでございます。」
「おいおい、それは何かの間ちがいだよ。おれはみみずくの病気なんどなおしてやったことはないからな。もっとも狸の子はゆうべ来て楽隊のまねをして行ったがね。ははん。」ゴーシュは呆(あき)れてその子ねずみを見おろしてわらいました。
すると野鼠(のねずみ)のお母さんは泣きだしてしまいました。
「ああこの児(こ)はどうせ病気になるならもっと早くなればよかった。さっきまであれ位ごうごうと鳴らしておいでになったのに、病気になるといっしょにぴたっと音がとまってもうあとはいくらおねがいしても鳴らしてくださらないなんて。何てふしあわせな子どもだろう。」
ゴーシュはびっくりして叫びました。
「何だと、ぼくがセロを弾けばみみずくや兎の病気がなおると。どういうわけだ。それは。」
野ねずみは眼(め)を片手でこすりこすり云いました。
「はい、ここらのものは病気になるとみんな先生のおうちの床下にはいって療(なお)すのでございます。」
「すると療るのか。」
「はい。からだ中とても血のまわりがよくなって大へんいい気持ちですぐに療る方もあればうちへ帰ってから療る方もあります。」
「ああそうか。おれのセロの音がごうごうひびくと、それがあんまの代りになっておまえたちの病気がなおるというのか。よし。わかったよ。やってやろう。」ゴーシュはちょっとギウギウと糸を合せてそれからいきなりのねずみのこどもをつまんでセロの孔(あな)から中へ入れてしまいました。
「わたしもいっしょについて行きます。どこの病院でもそうですから。」おっかさんの野ねずみはきちがいのようになってセロに飛びつきました。
「おまえさんもはいるかね。」セロ弾きはおっかさんの野ねずみをセロの孔からくぐしてやろうとしましたが顔が半分しかはいりませんでした。
野ねずみはばたばたしながら中のこどもに叫びました。
「おまえそこはいいかい。落ちるときいつも教えるように足をそろえてうまく落ちたかい。」
「いい。うまく落ちた。」こどものねずみはまるで蚊(か)のような小さな声でセロの底で返事しました。
「大丈夫さ。だから泣き声出すなというんだ。」ゴーシュはおっかさんのねずみを下におろしてそれから弓をとって何とかラプソディとかいうものをごうごうがあがあ弾きました。
するとおっかさんのねずみはいかにも心配そうにその音の工合(ぐあい)をきいていましたがとうとうこらえ切れなくなったふうで
「もう沢山(たくさん)です。どうか出してやってください。」と云いました。
「なあんだ、これでいいのか。」ゴーシュはセロをまげて孔のところに手をあてて待っていましたら間もなくこどものねずみが出てきました。
ゴーシュは、だまってそれをおろしてやりました。
見るとすっかり目をつぶってぶるぶるぶるぶるふるえていました。
「どうだったの。いいかい。気分は。」
こどものねずみはすこしもへんじもしないでまだしばらく眼をつぶったままぶるぶるぶるぶるふるえていましたがにわかに起きあがって走りだしました。
「ああよくなったんだ。ありがとうございます。ありがとうございます。」おっかさんのねずみもいっしょに走っていましたが、まもなくゴーシュの前に来てしきりにおじぎをしながら
「ありがとうございますありがとうございます」と十ばかり云いました。
ゴーシュは何がなかあいそうになって
「おい、おまえたちはパンをたべるのか。」とききました。
すると野鼠はびっくりしたようにきょろきょろあたりを見まわしてから
「いえ、もうおパンというものは小麦の粉をこねたりむしたりしてこしらえたものでふくふく膨(ふく)らんでいておいしそうなものなそうでございますが、そうでなくても私どもはおうちの戸棚(とだな)へなど参ったこともございませんし、ましてこれ位お世話になりながらどうしてそれを運びになんど参れましょう。」と云いました。
「いや、そのことではないんだ。ただたべるのかときいたんだ。ではたべるんだな。ちょっと待てよ。その腹の悪いこどもへやるからな。」
ゴーシュはセロを床へ置いて戸棚からパンを一つまみむしって野ねずみの前へ置きました。
野ねずみはもうまるでばかのようになって泣いたり笑ったりおじぎをしたりしてから大じそうにそれをくわえてこどもをさきに立てて外へ出て行きました。
「あああ。鼠と話するのもなかなかつかれるぞ。」ゴーシュはねどこへどっかり倒れてすぐぐうぐうねむってしまいました。
(『新編 銀河鉄道の夜』宮沢賢治 新潮文庫 平成元年)
午後から心臓リハビリでした。
理学療法士のNさんと以前お世話になったYさんもいたので
今晩10時から「病院ラジオ」が放送されることを伝えていました(^^)v
予告動画を見ると白血病で治療を受けている方が映っているように思うのだけど…
僕の見まちがえかもしれないと話していました。
30分間の歩行距離は、2.09km。消費カロリーは126kcalでした。
トレッドミルの後、ストレッチとスクワットを少ししました。
ちなみに今週のたなくじは(^^)v