2019年8月18日日曜日

暑い暑いとしか…

今朝も暑かったです(^-^;
アレッと思ったのはナナホシテントウに会えたこと
というのは真夏は冬眠ではなく夏眠をしているはず…
テントウムシの上手な飼いかた」(農山漁村文化協会)
16日に見た時は、開くのかなと思ったけど
ちゃんと開いていましたp(^^)q
弱々しい開き方をしていたのは記憶にないです。
これも暑さのせいかな?
去年もボヤいたと思うけど…
立候補ファイル の「02大会の全体的なコンセプト」を見ると
この時期の天候は晴れる日が多く」は納得するけど
且つ温暖である
最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である
とよく言えたな…

2020年東京大会の理想的な日程
東京での2020年オリンピック競技大会は7月24日(金曜日)の開会式に続いて、
7月25日(土曜日)から8月9日(日曜日)までの16日間で開催し、
閉会式は8月9日(日曜日)に予定する。
また、パラリンピック競技大会は8月25日(火曜日)から9月6日(日曜日)までの開催を予定する。
この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、
アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である…(略)
最近読んだ本に万城目学さんの『鹿男あをによし』があります。
奈良を舞台にしていてすでに読んでいる方も多いと思います。
その中で芭蕉の句について面白い解釈だなと思ったので
転記したいと思いますφ(..)
この箇所だけだとネタバレにならないと思いますし…
  鹿はふいとおれに顔を向けた。
いつも同じ表情をしているはずの鹿の顔が、何だかやさしげに見えた。
「おれもときどき、お前が美しいと思うときがあるよ」
「ありがとう、先生」
 鹿は短く礼を言った。
(『鹿男あをによし』万城目学 幻冬舎 平成22年)
 そろそろ戻るよ、ばあさんが朝食を用意して待ってくれているから、おれはポッキーの箱をくしゃりと潰して立ち上がった。
「ああ、そうだ。もう一つ、最後の最後に訊かせてくれ」
「何だ?」
「『びい』って何だ?お前、たまに言うだろう」
「ああ、あれはただの挨拶だよ」
「それって普通の人間にも聞こえるのか?」
 「我々と言葉を交わせる人間なら、聞き取ることができる。ヒメの時代には、大勢いたがな。ときどき〝使い番〟でも〝運び番〟でもない、普通の人間がそれを耳にしたのか、話しかけてくることもあるが……もう三、四百年くらい前に会ったやつが最後だったな」
「そ、そいつは男だろう。ひょっとして、芭蕉って名前じゃなかったか?」
「名前は知らない。とにかく口の悪い男だった。挨拶してやったら、屁のような声をだすんだなとかいきなり言うものだから、思いきり蹴ってやった。痛い痛いと泣いていた」
 びいと啼く 尻聲悲し 夜乃鹿――芭蕉の句が、しみじみと胸に響いた。
(『鹿男あをによし』万城目学 幻冬舎 平成22年)
 この句について山本健吉氏の『芭蕉全発句』の解説を転記します(^_-)-☆
   びいと啼(なく)尻声(しりごゑ)悲し夜ルの鹿 (芭蕉書簡)

 九月八日夜、奈良での作。
「笈日記」に記す支考(しこう)の文によると、その夜の三更(午後十二時)の頃、猿沢池のほとりを逍遥した時に出来た句である。
この行に従ったのは、支考・惟然(いぜん)・次郎兵衛などである。
九月十日付杉風(さんぷう)宛の手紙には「びいと」と濁点が打ってある。
「尻声」とは、あとを引く声である。
同じ時の支考の句に、「鹿の音の糸引はえて月夜哉」とあるのが同じ意味であろう。
夜の春日野に鹿の声が余韻を引いて哀切をきわめるのである。
(『芭蕉全発句』山本健吉 講談社学術文庫 2012年)
「びいと啼」と端的に表現し、「尻声」などという俗語を用いたところ、やはり軽みの実践であろう。
女鹿を呼ぶ男鹿の高く長く強く響く声であって、昔から秋の哀愁を誘うものとして詠み古されてきたが、この句は「びいと」「尻声」などの言葉で、伝統的な季題情趣を俳諧化している。
しかも作者の悲愁感がよくあらわれている。
(『芭蕉全発句』山本健吉 講談社学術文庫 2012年)
   新しき猿又ほしや百日紅  渡辺白泉(はくせん)

 前書に「終戦」とある。
戦中の昭和14年には「憲兵の前で滑つて転んぢやつた」「戦争が廊下の奥に立つてゐた」の作があり、一貫して戦争を憎んだ。
「京大俳句」弾圧事件で検挙され、長く沈黙を余儀なくされていた。
戦後になって解放されての自由な一句だが、<猿又ほしや>とは笑ってしまう。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
 猿股(さるまた)は西洋褌(ふんどし)とよぶこともあるが、戦争時を含めた戦前までの男子は褌を締めるのがごく当然のことだった。
男女13歳か15歳に行う褌祝(へこいわい)、兵児(へこ)祝というのは成年式の祝いで、褌は成人男性の象徴ともいうべきもの。
それと軍国主義とが重なって、作者にとって褌は嫌悪(けんお)すべき代物(しろもの)であった。
そのためにズボン風の猿股こそいまわしい束縛から解放される下ばきであった。
それもすべすべしたサルスベリを照応させての新しいサルマタだ。
戦争は国民に絶大な犠牲を強いたが、庶民の望みはささやかなサルマタだった。
  1913~1969 東京生まれ。「句と評論」同人。
  句集『渡辺白泉全句集』など。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
(「イネの開花と受粉」小学5年 動画)

今月の100分de名著にカイヨワの『戦争論』が取り上げられています。
この本は、この番組で初めて知ったのですが
戦争を歴史学や政治学の立場から論じているのではなく
社会学・人類学の立場から分析していてます。
番組のサイトにある「名著、げすとこらむ。」(西谷修)。
また、テキストは番組の内容をさらに詳しく解説しています。