2024年12月31日火曜日

よい年をお迎えください

今日は、大晦日。
顔見知りの方との挨拶は「よいお年をお迎えください」
今年は、元日から辛いことがおきました。
早く復興しますように!

珠洲市の神社で復興願う全国の絵馬を展示 地震から1年を前に」(石川NHK 12月29日)
昨日、放送されたドキュメント72時間 「年末スペシャル2024 視聴者投票
どの回もよかったなぁ!
この番組が好きなのは、有名人でも偉人でもない人たちのなかに
それぞれ歩んできた歴史があるのを垣間見ることができる。
そして年末スペシャルでは、登場した人のその後を知ることができました。

「別府 “貸間(かしま)”の人生物語」では、ご主人からの手紙が読まれたのですが…
「中国がん専門病院 路地裏の貸し台所」、日本の病院でも付き添い看護がなくなったのは最近のことだなぁと思いながら見ていました。

「国道4号線ドライブインは眠らない」を見ていると顔出しをされなかった女性が
店を出た後に戻ってこられて取材スタッフにお店の方への感謝の気持ちを伝えていました。
などなどすべての回についてコメントしたいくらいです。
昨日、買い物に出かけるとソバがズラーッと並んでいました。
母は軽いソバアレルギーがあったようで食べると喉が痒くなると言っていました。
今夜は、年越し蕎麦を食べる人が多いと思いますが
私の所は年越しうどんです(^_-)

香川県の方では年越しでなく
年明けうどん 香川県」(うちの郷土料理 農林水産省)

香川の農家 豊作祈願をうどんに込めて」(NHKアーカイブス みちしる)
年越し蕎麦はいつから始まったのかな?

  冬 蕎麦屋と年越し蕎麦
 年越し蕎麦


 年越しは一般に大晦日の夜をいいますが、江戸時代には立春・七日正月・小正月(15日)の前夜も年越しといい、大晦日の夜に食べる蕎麦に限定して年越し蕎麦ということはなかったようです。
当時は毎月の最終日の晦日(みそか)に、その月を無事に過ごせたことを祝って蕎麦を食べる晦日蕎麦の風習があり、12月末日の蕎麦も晦日蕎麦と呼んでいたようです。
(『江戸 食の歳時記』松下幸子 ちくま学芸文庫 2022年)
 図2(大晦日そば<『年始物申どうれ百人一首』より>、省略)は大晦日に蕎麦を食べている図ですが、年越しの蕎麦とは書いてありません。
右端に紀持方と狂歌の作者の名があり、「嘉例にて くふ蕎麦きりも勘定も のびてうれしき大晦日かな」と書かれています。
江戸時代には節季払いといって、6月と12月の末日が支払い日で掛取りが集金に廻りました。
払えない分の支払いを延ばして貰うのに時間がかかり、かけ蕎麦がのびてしまっても嬉しいようです。
 12月の晦日蕎麦は来年の幸運を願って運蕎麦とも呼ばれていたらしく、その例が『桑名日記』に見られます。
この日記は桑名藩士渡辺平太夫の天保10年(1839)から嘉永元年(1848)までの日記で、天保11年12月晦日の記事に「四ツ過ぎにせんとうにゆき、帰りに長島屋へゆき、うんのそば五つたべてくる。代りあって、おばばと鐐とたべにゆく。長島屋は売切れ、みき屋まで行ってたべてきたげな」とあります。
四ツは現在の時刻で午後10時、鐐は4歳になる孫です。
平太夫は十石三人扶持(ぶち)の下級武士で、天保11年(1840)は56歳ですが、弘化3年(1846)の12月晦日にも長島屋でそば切五つを食べています。
 年越し蕎麦の由来
 
 定説はなく、新島繁著『蕎麦史考』の諸説を要約して紹介します。

①鎌倉時代に博多に来ていた中国人謝国明が年の瀬を過ごせない貧しい人にそばがき餅をふるまったところ、翌年からみな運が向いてきたので大晦日に運そばを食べるようになった。
②そばの実は三稜で三角形であり、三角形は邪気を払う縁起のよいものなので、大晦日に無事息災を祝ってそばがきを食べた。
③そば切りは細く長いので、長寿や身代が長くのびるようにと食べた。
④細工師が金箔を延ばすときに、台面をそば粉でぬぐうとよく延び、金箔を集めるのにそば粉がよいなど、金をのばし集める意味がある。
⑤そばは新陳代謝をよくし体内を清浄するので、大晦日に食べて新年を迎える。
⑥畑のそばの風雨に当たっても翌日は起き直る力にあやかるように食べる。
(『江戸 食の歳時記』松下幸子 ちくま学芸文庫 2022年)
退院以来、午後10時には眠っているので……

 除夜の鐘  なぜ一〇八回なのか

 大晦日(おおみそか)に寺の鐘を撞(つ)く日本の風習。
その数一〇八回は煩悩の数といわれるが、理由は諸説あり。
①1年間の月の数の12+24節気の数の24+72候の数の72を足した数=108となり、1年間を表しているという説。
②四苦八苦を取り払うという意味で4×9+8×9=108となる説。
③人間の五感+意識=六(あるいは六根、六識ともいう)に対しての、それぞれに好(気持ちが好い)・悪(気持ちが悪い)・平(どうでもよい)の三、そこに浄、汚に二つの属性、そして前世、今世、来世の三つを組み合わせて6×3×2×3=108とする説などがある。
(『季語ものしり事典』新海均編 角川ソフィア文庫 2021年)
 107回までは旧年(大晦日)の内に撞き、残りの一回を新年に撞くのが正式とする寺もある。
いずれにしても一度に煩悩を洗い流すなんて虫が良すぎるのかも。
それでもやはり、1年間を振り返り、鐘の音と共に心身を癒し、浄化し、気持ち新たに出発したいものだ。

  列島の闇真新し除夜の鐘 廣井良介
(『季語ものしり事典』新海均編 角川ソフィア文庫 2021年)

訪問してくださいました皆さま、ありがとうごまいます。
2025年巳年が皆さまにとって良い年であることを願っています。