2024年7月25日木曜日

曇り空だったけど

出かけたときは曇り空だったけど
歩いている間に日ざしが刺さるような厳しい暑さになりました。
雷注意報はでていたけど雨は降らなかった。
一方…

山形 酒田市と遊佐町に大雨特別警報 最大級の警戒を」(NHK)
朝ドラ「虎に翼」第17週「女の情に蛇が住む?」 (84)

冒頭の優未の言葉
でも お互い無理をしても誰も幸せじゃないしそこから友達になるのは難しいと思う

玉と涼子が
互いの思いをすべて打ち明ける二人
に繋がるんだと思いました。
親友」という言葉もみなさんの投稿で「bosom friend」と教えてもらった。

明日、7月26日に起きたのが
障害者施設で殺傷事件 19人死亡」(NHKアーカイブス 2016年)
〝事件の動機について、逮捕された元職員は「障害者はいなくなればいい」などと、障害者の存在そのものを否定する供述をした〟
「カリム・カーンICC主任検察官インタビュー記事」の解説を一部転記しますφ(.. )

解説<正義のカスケード>はどこまで来たか 高橋哲哉

 国家元首を含む国家の高官個人が重大な人権侵害を犯したとき、国内法や国際法で刑事上の責任を追及しようとする動きが顕著になって久しい。
第二次大戦後のニュルンベルク裁判を遙かな先駆とし、1980年代からのラテンアメリカ諸国の試みを経て、東西冷戦構造崩壊後に世界化したこの潮流を、国際政治学者のキャスリン・シッキンクは「正義のカスケード」 justice cascade と呼んだ。
(『世界 2024年8月号』岩波書店)
 ICCのカリム・カーン主任検察官がハマスの指導者のみならずイスラエルの首脳についても逮捕状を請求したことは、「正義のカスケード」における画期的な一歩になるのだろうか。
カーン氏がCNNのインタビューで語った内容は、「国際社会全体の関心事である最も重大な犯罪」を犯した者の「不処罰」 impunity を終らせるという目標を掲げて出発したICCが、いま現在、どの地点まで来ているのかを教えるものとして、きわめて興味深い。
 カーン氏はここで、ICCがニュルンベルク裁判の衣鉢を継ぐものであることを繰り返し述べている。
それは「ニュルンベルク裁判の子ども」であり、「今日も私たちの頭から離れないショアーやガス室のぞっとするような情景」のゆえに「設立された」ものである。
それは「ニュルンベルク裁判の遺産」であって、「人類の情けない状態を示すもの」ではあるが、「権力や暴力に対する法の勝利を示すものであるべき」だ、と。
 これは単に、「正義のカスケード」の歴史的起源を確認しているだけではないだろう。
今回の逮捕状請求を「ニュルンベルク」に結びつけることで浮かび上がってくるのは、イスラエルのガザ攻撃とそれを擁護・支援する「西側」諸国、とくにアメリカやドイツの論理の明らかな破綻だからである。
◆イスラエル (省略)

◆アメリカ  (省略)

◆ドイツ

 「西側」としてイスラエル擁護を続けてきた「欧米」であるが、今回の逮捕状請求では「欧」と「米」で違いが鮮明になった。
フランス外務省は声明で「国際刑事裁判所とその独立性およびあらゆる状況における不処罰との闘いを支持する」と表明した。
ベルギー外務省も「ガザで犯された犯罪は加害者が誰であろうと訴追されねばならない」と声明を出した。
当初、イギリス、イタリア、チェコ、ハンガリーが否定的に反応し、欧州内の亀裂が顕在化するかと思われたが、結局、93カ国が参加した「国際刑事裁判所を支持する共同声明」(6月14日)には、ハンガリーを除くEU全加盟国に加えてイギリス、ノルウェー、スイス等も名を連ねている。
 注目したいのはドイツである。
ドイツはホロコーストの主犯国であったために「ユダヤ人国家」イスラエルに特別の道義的責任を有するとして、「イスラエルの安全保障はドイツの国是( Staatsräson )」とまで公言してきた。
イスラエル批判は反ユダヤ主義につながるとして政治的にタブー視されてきたと言ってよい。
イスラエルへの武器供給もアメリカに次いで二番目に多く、今年5月にはイスラエルのガザでのジェノサイドを助長しているとして、ニカラグアからICJに提訴されたほどである。
 他方でドイツは、ローマ規程作成のための議論の段階からICCの「最大の支持国の一つ」と自認してきた。
2020年11月20日、「ニュルンベルク裁判開廷75周年」の記念式典の演説で、シュタインマイヤー大統領は「法と正義に基づく国際秩序の基礎」を据えた裁判を称え、「ニュルンベルクの主要戦犯裁判がなければ、今日ハーグにある国際刑事裁判所もなかったでしょう」と述べて、ニュルンベルクからICCへの発展を称賛した。
そして、ニュルンベルク裁判を主導して国際刑事裁判所という発想の源泉を提供したアメリカが「ハーグ法廷に反対する活動」を行なってきたことを遺憾とし、その価値を認めて協力するよう訴えたのである。
 この面からすれば、プーチン大統領にICCの逮捕状が発行された際、シュルツ首相が「法を超越する者は存在しない」として歓迎し、法務大臣がドイツ領内にプーチン大統領が入った場合には「逮捕する責務がある」と明言したのは、一貫している。
問題はイスラエルの場合である。
カーン氏がネタニヤフ首相の逮捕状を請求し、ネタニヤフ首相がそれを反ユダヤ主義だと言って拒絶している状況で「ユダヤ人国家」への批判を反ユダヤ主義の嫌疑でタブー視してきたドイツは、どう対応するのか。
自国を「ローマ規程の一部」だとまで言ってその尊重を唱えてきたドイツは、ロシアやハマスへの適用は歓迎しながら、イスラエルだけはその例外とするのか。
 アメリカは「ニュルンベルク」の中心にいてドイツを裁いた。
しかし近年では、「ニュルンベルク」でアメリカに裁かれたドイツのほうが、なぜアメリカは「ニュルンベルクの遺産」であるICCを尊重しないのかを問うてきた。
ところが今や、そのドイツもアメリカとともに、イスラエルに対してICCの判断を尊重できるかかどうかを問われるに至っているのだ。
 カーン検察官の発表後、ドイツ政府はICCの「独立性と手続きをつねに尊重する」と表明したが、ハマス指導者とイスラエル首脳の「同等視」 Gleichsetzung が「不適切な印象」を与えるとも付言した。
後日、今度は報道官が会見で逮捕状執行の可能性を問われ、明確に肯定したために、イスラエル政府から猛反発を受けることになった。
明らかなのは、ドイツが今、イスラエル擁護の「国是」と「ニュルンベルクの遺産」の守護者としてのアイデンティティの間で、深刻かなディレンマに陥っているということである。
今回の逮捕状請求は、イスラエル絶対擁護の姿勢をとってきたドイツに対して重大な問いを突き付けている。
結果的にイスラエル首脳に逮捕状が出なかったとしても、この機会にドイツが従来の姿勢を転換するなら、パレスチナ問題の将来にも少なからぬ影響を与えるのではないだろうか。
 念のために付言すれば、イスラエル-パレスチナ問題において、法的正義の追求は政治的解決の代わりにはならない。
そして政治的解決のためには、この問題の本質についての思想的認識が不可欠である。
しかしまた、政治的解決が正義を欠くとき、安定した平和構築がしばしば困難になることも確かなのである。
   (東京大学名誉教授)
(『世界 2024年8月号』岩波書店)

イギリス政府がUNRWAへの資金拠出再開を発表」(NHK 7月20日)

イスラエル首相 米議会で演説 軍事支援の強化訴える」(NHK)

米 ハーバード大の卒業式で学生が途中退席 イスラエルへの抗議」(NHK 5月24日)
今朝の父の一枚です(^^)/
クマゼミを写していました。
その上の画像はアブラゼミ

 クマゼミ
成虫の出現期】7~9月
分布】本州(関東地方)~沖縄。
「シャワシャワシャワ…」と騒がしいセミだが、関東地方出身者にはクマゼミの思い出がない。
東京あたりでは、まだ十分に勢力を拡大できないようだ。

 アブラゼミ 油蟬

 日本では最も普通のセミだが、世界的には、はねが透明でないセミというのは少数派だ。
雑木林の蟬時雨の中では、ミンミンゼミやツクツクボウシが抑揚のある声でマイフレーズを歌い上げるのに対し、ジリジリ…という単調な本種の声は、楽曲の通奏低音のように聞こえる。
「油」ゼミという名前は、この鳴き声が油で炒め物をしている音に似ているから、という説と、茶褐色のはねが油紙のようであるから、とする説があるが、前者を支持したいと思う。
炎天下にこの声を聞いていると、まるで自分がフライパンで炒められているような気がしてくるのだ。
夏の終りに枯れ枝などに産み込まれた卵は、最初の冬はそのまま卵で越し、翌年から5年にわたる地中生活を経て、7年目の夏に羽化して成虫になる。
(『散歩で見つける 虫の呼び名事典』森上信夫 世界文化社 2013年)