2024年7月23日火曜日

負けたらあかんなぁ

朝から猛烈な暑さ+クマゼミのにぎやかな合唱!
クマゼミの元気さに負けたらあかんと鼓舞しながら歩いていました(^_^;

猛烈な暑さ 関東・東海では37度超 熱中症対策徹底を」(NHK)
昨夜のEテレ2355に紹介されていた句が

 兎も
 片耳垂るる
  大暑かな

    芥川龍之介

もう一句紹介されていたのが

 芥川龍之介仏
  大暑かな

    久保田万太郎

実は、芥川龍之介が亡くなった日は1927年の大暑でした。
 この年はとても暑い夏だったそうです。

 作家で劇作家の久保田万太郎が
 友人芥川を悼んで詠んだこの追悼句
 事実を簡潔に述べたにすぎないような短い句でありながら
 何か心に響くものがありませんか?


芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)」(国立国会図書館)

久保田万太郎(くぼたまんたろう)」(国立国会図書館)
ハリス副大統領 バイデン氏の功績たたえる 党内で支持広がる」(NHK)

バイデン大統領は、冷静に自己分析をされたと思います。
前回、引用した神谷恵美子さんの本に書かれていたのが

使命感に生きる人の注意すべきことは、つねに謙虚な反省を忘れないこと。
自分と自分の使命感と使命の内容とを、いつも少し遠くへつきはなして眺めてみるゆとりとユーモアのセンスをもつこと。
及びたえずあらたに道を求める祈りの姿勢であろう。
」(『神谷美恵子 島の診療記録から』)

ただ、ハリス副大統領の場合、ハードルが高いと思います。
クリントンさんが女性で初めての大統領になると思われましたが
様々な偽情報などのために阻まれました。
ハリス副大統領は、女性であり、両親は、インドとジャマイカから移住してきました。

副大統領 カマラ・ハリス」(在日米国大使館と領事館)
世界 2024年8月号』にカリム・カーンICC主任検察官へのインタビュー記事が載っています。

 カリム・カーンICC主任検察官インタビュー 
法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する


 国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン主任検察官は、5月20日、ハマス幹部とイスラエル首脳に対し、人道に対する罪と戦争犯罪の容疑で、逮捕状を請求したと声明を発した。
当日、ハーグのICC本部にて行なわれた、CNNによる独占インタビューをお届けする。
(聞き手=クリスティアン・アマンプール、CNNアンカー)
(最初は、小見出しだけを紹介します)

 ニュルンベルク裁判の子ども

 アメリカ、イスラエルからの脅迫

 補完性の原則

 パレスチナへの管轄権


 ICCの存在意義
 
 強調したいのは、今般の逮捕状請求が反ユダヤ主義やヘイトだ言われたり、私たちが法を公平に適用することで片方に味方し、もう片方を迫害、敵視していると言われたりすることについて、真実からこれほどかけ離れていることはありません。
このプロセスには尊敬を集める優秀な人たちが何人も関わっています。
自主的に関与してくれた人たちです。
私が依頼し、証拠の検討に加わってくれました。
 これは魔女狩りではありません。
騒ぎに対する感情的な反応ではありません。
私たちは動きが遅すぎるとも、速すぎるとも批判されてきましたが、これは国際的な検察官として、また独立した裁判所として私たちは当然求められる法科学的なプロセスです。
法定で空中分解しない強固な証拠を確立させる必要があり、私たちはそれをしているまでです。
今日はその最初の段階が完了しました。
この逮捕状請求を通じて、検察局はするべき仕事をしたと言えます。
ここからは裁判官が引き継いで検討します。
逮捕状の請求は、特定の集団や特定の利益に敵対するものでも味方するものでもありません。
請求をしたのは単に、私たちが法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊するからです。
 私たちは実に真摯に広い視野で状況をとらえ、有罪であることを示す証拠と無罪であることを示す証拠とを平等に見て、その証拠が本物であることも確認しています。
外部の利益に影響されて行動するのを思いとどまるようなら、自分にこの仕事をする価値がない、検察官や法律家でいる価値がない、また国際的な刑事裁判所を持つ価値がないことを私たちはわかっています。
 結局のところ、私はこの基本的な前提に立ち戻ります。
ミャンマーで迫害されている子どもも、イスラエルで孤児になった子どもは拉致されて殺された子どもも、ウクライナにいる子どもも、その子の家族にとっては何の違いもありません。
家族にとっては宇宙がずたずたに引き裂かれたようなものです。
だからこそ、ICCと独立した裁判官が証拠を詳しく調べ、政治を気にせず、機能不全に陥った国連安保理を気にせず、ICCによる訴追が地域的機関や様々な機構に困難をもたらしうることを気にせず、この証拠を信頼出来るのか? とだけ問う必要があるのです。
 イングランド王のジョン〔法の支配の理念を記したマグナカルタを承認させられた〕の時代にさかのぼると、王は人の下にあってはならないが、神と法の下になければならないという言葉がありますが、誰もがそうでなければなりません。
さもなければ、国際的な規則に基づくこの体制は何のためにあるのか?
特に第二次世界大戦以降、実に多くの人びとがそのために命を捧げてきた国際公法の原則は何のためにあるのか?
その人たちの名誉を傷つけることになると思います。
 私たちが不都合な真実をエアブラシで消すようなことをすれば、ガス室の犠牲者の名誉を傷つけることになります。
それに私たちは10月7日の犠牲者のために正義を実現しなければなりません。
私たちはまた、まさに今イスラエルやガザ、またパレスチナの他の地域で苦しんでいるあまりに多くの罪のない人びとための正義を実現するべく、最善を尽くさなければなりません。
(『世界 2024年8月号』岩波書店)

パレスチナ占領政策は国際法違反 国際司法裁判所が勧告的意見」(NHK 7月20日)
今朝の父の一枚です(^^)/

 太陽光と植物の色素

 植物は太陽の光を利用して暮らしています。
光のエネルギーを吸収して光合成を行なうのはクロロフィル。
緑色の色素で葉緑素とも呼ばれます。
 葉には黄色く発色する色素のカロテノイドも存在し、光のエネルギーを取り込んで光合成を助けています。
秋の落葉前にこの色素の色が現われてくるのが黄葉です。
 太陽に光に含まれる有害な紫外線を防ぐために植物はサングラスもかけています。
多くの葉はフラボノイド系の色素を含み、紅葉のもとになるアントシアニンもその一部です。
フラボノイドには抗酸化作用もあり、光合成の副産物として生じる有害な過酸化物も素早く取り除きます。
 このほか紅色のベタレインという色素も光フィルターや過酸化物除去の役目を果たしています。

 ヒマワリ
 花びらの黄色はカロテノイドの色。
赤紫色を示すアントシアニンと同時に含むとオレンジ色がかった花やワイン色の花になる。
(『道草ワンダーランド まちなか植物はこうして生きている』多田多恵子 NHK出版 2023年)