2020年4月3日金曜日

ひんやりとした朝

今朝は、薄っすらと霞がかかっているようで、ひんやりとしていました。
先日から見守っている台風21号で折れた桜の枝。
顔見知りの方がたまたま通りかかったので
お伝えすると「ほんとや!」と感激されていた。
大阪でサクラ満開」(関西NHK)
お母さんがよちよち歩きの女の子が楽しそうに遊んでいる姿を写真に撮っていました。
今まで、子どもは重症化しないとの情報があったのですが、
最近、小さな子どもが重症化しているニュースが報道されるようになりました。
不安な毎日だと思います。
乳児が新型コロナウイルス感染 重症で集中治療室に 山梨」(NHK)
朝のニュースに外出自粛で高齢者の運動不足が問題になっている話題がありました。
運動不足だと心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まり
また、外に出ないで誰とも話をしない状態が続くと精神的ストレスが高まる。

新型コロナウイルス Q&A」(NHK 4月2日)
感染経路が分からない感染者が増えているようです。
私の場合、午前中はリハビリ散歩。
今まで午後から図書室などで資料集めをしていたのですが
図書室などが休館になる前から人が集まる場所を避けています。
あと、買い物に行くのですが、この時が一番リスクが高いと思っています。
でも、買い物に行かなければ食糧の補給ができない。

コロナ軽症者ら宿泊施設や自宅療養のガイドライン 厚生労働省」(NHK)

軽症者が自宅で療養する場合、食料品などのサポートがないと
感染していると分かっていても買い物に出かけないと生きて行けない。
目に見えないウイルスなので
スーパーなどで働いてくれている人たちを守る手立ても必要だ。

仕切りや手袋… 働く人の感染防ぐ対策 外出制限続くフランス」(NHK)
マスクの配布を追加するようですが、なんか後手後手になっているような…
首相を支持されている方は、喜んでいるようですが
どれだけの予算を使おうとしているのだろうか?
それよりもその経費をマスクや人工呼吸器の増産などに回すことができないのかな?
昨日、思ったのは、マスクが2枚届いたとしたら
母が生きていたら、私と父に譲っただろうなと思う。
母は、いつも自分のことを後回しにして家族のことばかり心配していた。
母のことを思うと『方丈記』を思い出してたので転記しますφ(..)
いとあはれなる事も侍りき。
さりがたき妻(め)、をとこもちたるものは、その思ひまさりて深きもの、必ず先立(さきだ)ちて死ぬ。
その故は、わが身は次(つぎ)にして、人をいたはしく思ふあひだに、まれまれ得(え)たる食物(くひもの)をも、かれに譲(ゆづ)るによりてなり。
されば、親子(おやこ)あるものは、定まれる事にて、親ぞ先立ちける。
又母の命つきたるを不知(しらず)して、いとけなき子の、なほ乳(ち)をすひつゝ臥(ふ)せるなどもありけり。

さりがたき妻、をとこもちたるものは…別れにくい(離れられない)妻や夫をもった者。
(『新訂 方丈記』市古貞次 校柱 岩波文庫 1989年)
 また、たいそうかわいそうなこともあった。
見捨てることのできない妻や、いとしい夫をもっているものは、その愛情が相手より深いほうの人が、きっと先に死ぬのだった。
そのわけは、自分は二の次にして、相手をかわいそうだと思うものだから、たまに手に入れた食べ物をも、相手にやってしまうからである。
だから、親と子で暮しているものは、きまったことで、親が先に死ぬのであった。
また、母親の死んでしまったのも知らないで、乳のみ子が、いつものように乳房にすいついて、臥しているのなどもあった。
(『方丈記 現代語訳付き』簗瀬一雄 訳注 角川ソフィア文庫 平成22年改版)
4月3日
 聖徳太子が十七条の憲法を定めた。 604年
 推古(すいこ)天皇の摂政聖徳太子は大臣蘇我馬子と手をとって政務を行なった。
十七条の憲法の制定とならんで太子の功業とされる冠位十二階の制、遣隋使の派遣、『天皇記』・『国記』の編さん、仏教保護などは、みな馬子との共同のしごとである。
 この日定めたと『日本書紀』が伝える十七条の憲法は、官吏たちが守るべき政治道徳を定めたもので、第三条に「詔(みことのり)を承りては必ず謹(つつし)め」とあるように天皇を中心とする国家と政治のあるべき姿をさし示し、律令政治の形成にも大きな影響を与えた。
(『カレンダー日本史 岩波ジュニア新書11』永原慶二編著 1979年)
聖徳太子の業績について最近の研究があり、
聖徳太子そのものを否定する学説もあります。
聖徳太子への庶民の太子信仰が現在まで続いていることを無視して、
聖徳太子を虚構だと否定することはおかしいと思います。
十七条の憲法から第四条と第五条を転記しますφ(..)
 四に曰く、群卿百寮(ぐんけいひゃくりょう)、礼をもって本(もと)とせよ。
それ民を治むる本は、かならず礼にあり。
上、礼なきときは、下、斉(ととのお)らず。
下、礼なきときは、かならず罪あり。
ここをもって、群臣礼あるときは、位次(いじ)乱れず。
百姓(ひゃくせい)礼あるときは、国家おのずから治まる。
(『日本の名著2 聖徳太子』中村元責任編集 中公バックス 昭和58年)
 五に曰く、あじわいのむさぼり<餮>を絶ち、たからのほしみ<欲>を棄(す)てて、明らかに訴訟(うったえ)を弁(さだ)めよ。
それ百姓の訟(うったえ)は、一日に千事あり。
一日すらなお爾(しか)るを、いわんや歳(とし)を累(かさ)ねてをや。
このごろ訟を治むる者、利を得るを常とし、賄(まいない)を見てはことわりもうす<讞>を聴く。
すなわち財あるものの訟は、石をもって水に投ぐるがごとし。
乏しきものの訴は、水をもって石に投ぐるに似たり。
ここをもって、貧しき民は所由(せんすべ)を知らず。
臣道またここに闕(か)く。
(現代語訳)

 第四条
 もろもろの官吏は礼法を根本とせよ。
そもそも人民を治める根本は、かならず礼法にあるからである。
そもそも人民を治める根本は、かならず礼法にあるからである。
上の人びとに礼法がなければ、下の民衆は秩序が保たれないで乱れることになる。
また下の民衆のあいだで礼法が保たれていなければ、かならず罪を犯すようなことが起こる。
したがってもろもろの官吏が礼を保っていれば、社会秩序が乱れないことになるし、またもろもろの人民が礼を保っていれば、国家はおのずから治まるものである。
第五条
 役人たちは飲み食いの貪(むさぼ)りをやめ、物質的な欲をすて、人民の訴訟を明白に裁かなければならない。
人民のなす訴えは、一日に千件にも及ぶほど多くあるものである。
一日でさえそうであるのに、まして一年なり二年なりと、年を重ねてゆくならば、その数は測り知れないほど多くなる。
このごろのありさまを見ると、訴訟を取り扱う役人たちは私利私欲を図(はか)るのがあたりまえとなって、賄賂(わいろ)を取って当事者の言い分をきいて、裁きをつけてしまう。
だから財産のある人の訴えは、石を水の中に投げ入れるようにたやすく目的を達成し、反対に貧乏な人の訴えは、水を石に投げかけるように、とても聴き入れられない。
こういうわけであるから、貧乏人は、何をたよりにしてよいか、さっぱりわからなくなってしまう。
こんなことでは、君に仕える官吏たる者の道が欠けてくるのである。
(『日本の名著2 聖徳太子』中村元責任編集 中公バックス 昭和58年)
今の政府を聖徳太子が予言していたかのような条文です。
定年延長問題、桜問題、モリカケ問題などなど…
コロナを神風にして首相は逃げ切ろうとしています。

31日の裁判で無罪になった西山美香さん
平成15年以来、殺人犯として無実の罪を背負わされてきました。
この奪われた年月をどう国家は償おうとしているのでしょうか!
患者死亡 元看護助手に再審無罪」(滋賀NHK)
今朝の父の一枚です。
最近、この付近でシジュウカラの出会っていたのですが
父によると、石垣の穴に入っていったそうです。
子育てをしているのかな?