2019年1月5日土曜日

初詣(石清水八幡宮)

石清水八幡宮にお参りしました。
5日は祖母の月命日でもあります。
石清水八幡宮の宮司が語る 謎多き神 八幡様のすべて』に
天皇皇后両陛下が石清水八幡宮に行幸されたときことが書かれています。
今上天皇皇后陛下の行幸啓(ぎょうこうけい)
 石清水八幡宮は、わが国の太祖(たいそ)・宗廟(そうびょう)
(たた)えられて皇室の御崇敬がことのほか厚く、
天元2年(979)、円融(えんゆう)天皇の行幸(ぎょうこう)以来、
歴代の行幸がありました。
 特に今上天皇皇后両陛下におかせられましては、
平成9年8月19日、格別の思し召しをもって当宮に御親拝遊ばされました。
(『石清水八幡宮の宮司が語る 謎多き神 八幡様のすべて
            田中恆清 新人物往来社 2010年)
 この度の行幸啓の御内示を5月7日に宮内庁京都事務所より
承ってから当日に至るまで、本当にいろいろなことがございました。
私はその頃、権宮司(ごんぐうじ)の職にありましたが、三ヶ月半の期間、
宮内庁をはじめ京都府や京都府警察本部など
関係者から多くのご配慮をいただきました。
われわれ神職や崇敬者・総代ばかりではなく、
数多くの方々が献身的に準備をしてくださいました。
両陛下の行幸啓を仰ぐ喜びと緊張で全員が身の引き締る思いに包まれており、
万事は滞りなきようにと願うばかりでした。
(『石清水八幡宮の宮司が語る 謎多き神 八幡様のすべて
            田中恆清 新人物往来社 2010年)
 そして当時をむかえての御親拝の儀に際して、恐れ多くもお側近くにお仕えして、
直々にお言葉を賜った感激は今も忘れることはできません。
私の胸に迫ってきましたのは、数多くの国民の、その隠された心根さえ、
両陛下が御心のうちに確と留めておられるように拝したことです。
(『石清水八幡宮の宮司が語る 謎多き神 八幡様のすべて
            田中恆清 新人物往来社 2010年)
 奉迎奉送のため山上山下に参集した人々に
御向けになられた御眼差しの暖かさ、実に、もったいないような御心遣い。
そして、光り輝く貴さは、あの夏の清涼な陽射しのもとで、
ひとつに結ばれた私たちの心に末永く記憶され語り継がれると思います。
(『石清水八幡宮の宮司が語る 謎多き神 八幡様のすべて
            田中恆清 新人物往来社 2010年)
 ことに両陛下におかせられましては、平成21年(2009)に御即位20年、
御成婚50年の記念すべき嘉節(かせつ)をお迎えになられました。
いよいよ、お健(すこ)やかであられますことを、
改めて八幡の大神様に祈願するところであります。
(『石清水八幡宮の宮司が語る 謎多き神 八幡様のすべて
            田中恆清 新人物往来社 2010年)
 当日の始終をよくお伝えでき、また史料としての価値もあるものと考えますので、
「天皇皇后両陛下御親拝奉告祭」の式次第を載せさせていただきます。
(『石清水八幡宮の宮司が語る 謎多き神 八幡様のすべて
            田中恆清 新人物往来社 2010年)
以下に式次第が続き、読んでいると興味深いのですが省略させていただきます。
(末社 三女神社 御祭神 宗像三女神)
神仏和合の精神
 石清水八幡宮における神仏一体、神仏和合の精神。
それは宇佐からの御遷座以来、明治維新まで続いてきました。
もちろん時代によっては、ある意味で逆転した時もあるかもしれません。
 いずれにしても神仏同座のもっとも典型的な八幡信仰、
八幡大菩薩を中心とした信仰は、明治維新まで続いてきましたし、
その中で神職と僧侶がお互いの役割を分担しながら、歴史をずっと繋いできました。
 それが明治以降になって、分離させられ、
それぞれ独立して歩まなければならなくなりました。
一番大きな問題は、日本人の信仰というものが、
ある意味で国の政策によって断ち切られたということです。
その影響が今も続いているのではないでしょうか。
(『石清水八幡宮の宮司が語る 謎多き神 八幡様のすべて
            田中恆清 新人物往来社 2010年)
 今の殺伐とした世の中の事件を見てみても、
いろいろないい方ができるでしょう。
親の教育が悪いとか、社会が悪いという人がいますけれども、
日本の長い歴史を、一時的な政策によって曲げようとしたことが
大きな影響を与えているのだと、私は思います。
これが元に戻るには、相応の時間を要するでしょう。
(『石清水八幡宮の宮司が語る 謎多き神 八幡様のすべて
            田中恆清 新人物往来社 2010年)
 私は日本人の精神性の高さ、信仰に対する深い思いというものは必ず復活し、
それがまた世の中全体に流れて行くと信じています。
たとえば平成20年に発足した神仏霊場会などは、まさにそういうことの復活です。
だから私は「国家安泰世界平和祈願祭」に際して
清水寺の森清範(もりせいはん)貫主とお話をした時も、
「日本人の精神の源流に流れている二つの清き水流を、もう一度結びつけましょう」
と申し上げました。
さらにそれは、この国の全土に流れる清き水なのです。
 明治維新というものはありましたが、
それでも日本人の信仰の中には「神も仏も」という考え方が根強く残っています。
信仰の心は政治などで変わるものではないと思います。
(『石清水八幡宮の宮司が語る 謎多き神 八幡様のすべて
            田中恆清 新人物往来社 2010年)

お出ましに関する用語」(宮内庁)

4 件のコメント:

  1. こんばんは~

    いつもお父様とご一緒にお参りされている石清水八幡宮へ初詣されましたか。

    新年になると、新しい気持ちになり、なにかしら良いことが起りそうな気がしてくるのが不思議です。(^-^;
    本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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    1. カイさんこんばんは(*^O^*)/
      昨日は、父と石清水八幡宮にお守りとお札を返しに行き
      新しいお守りとお札をいただいてきました。
      三が日は初詣の人が多いだろうと昨日にしました(^。^)

      >新年になると、新しい気持ちになり、
      >なにかしら良いことが起りそうな気がしてくるのが不思議です。(^-^;

      ですよね(^_^)v
      本年もよろしくお願いします。

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  2. Kazeさん

    おはようございます。
    今年もよろしくお願いいたします。

    比較的暖かいお正月でしたね。
    岩清水八幡宮は三が日の人出が多いところですよね。
    今年もお父様とのお散歩での
    お写真を楽しみにしています。

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    1. becoさんこんばんは(*^O^*)/
      今年もよろしくお願いします。

      石清水八幡宮は参拝者が多いので三が日を避けました。
      おかげでゆっくりとお参りすることができました(^_^)v
      公園の散歩では、コーヒータイム以外は別行動しています。
      でも、父の撮影した画像を見るとルートが分ります(^_-)
      しっかりと見ているのでKazeよりも鳥などと出会うことが多いです!

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