2024年10月1日火曜日

10月になったのだけど…

今日から10月になったのだけどまだまだ暑い( ̄。 ̄;)
青空になが~い ひこうき雲
週間天気予報をみていると木曜日くらいから天気が崩れるみたい
台風18号は、中心の気圧が915hPaという猛烈な台風に発達している。

台風18号は3日から4日ごろにかけ先島諸島に接近するおそれ」(NHK沖縄)
イスラエル首相 国連演説で停戦応じる姿勢見せず 抗議の退席も」(NHK 9月28日)

NHKスペシャル「祖父はユダヤ人を救った~ガザ攻撃と“命のビザ”~
ナチス・ドイツに追われた多くのユダヤ人に独断でビザを発給し、命を救った外交官・杉原千畝へ「なぜ救ったのか?」といった批判が今SNSなどで相次いでいるようです。
しかし、イスラエルとユダヤ人を同一視してはいけないと思います。
杉原千畝の願い「二度と戦争が起こらないこと。
どんな民族でも 僕は助ける」。
杉原千畝が生きていたらパレスチナ人たちを助けるために働いていると信じます。

2023年10月17日の記事で転記した

高橋真樹さんの『ぼくの村は壁で囲まれた――パレスチナに生きる子どもたち
■コラム②なぜ「ホロコースト犠牲者の国」がパレスチナ人を迫害するのか?

を参照してください。
昨日訪れた家隆塚の五輪塔は「伝藤原家隆墓」と伝えられていますが
家隆塚に無料で配布されていたリーフレットに

 五輪塔

 塚の頂上に立派な五輪塔があります。
これが家隆卿の墓石であると思われている方も多いのですが、この五輪塔は平民宰相として有名な原敬が、大阪毎日新聞の記者であった時、昵懇(じっこん)にしていた陸奥宗光に頼まれ、ここに設置されたといわれています。
 高さ約2.5mもある大きなもので、側面に空・風・火・水・地の文字があります。
また、地輪の部分に施主などの文字が刻まれていますが、表面があれていて詳細は不明です。
地輪の下には反花(かえりばな)座があります。
笠の反りが大きいことや空輪の先端が突き出た形態であることから江戸時代のものと思われます。
(『家隆塚』大阪夕陽丘ライオンズクラブ 平成22年)
四天王寺の宝物館で開催されている
秋季名宝展「あの世への祈り-十王思想と浄土信仰-
で、今まで思い込んでいたのと違うなぁと思ったことがあります。

 六道絵(ろくどうえ) 一幅 江戸時代

 六道とは、衆生が生まれ変わる六つの世界のことで、自身の因果に応じて転生先が決まる。
…後略…
(『あの世への祈り―十王思想と浄土信仰―』四天王寺勧学部編集 令和6年)

この解説以外にコメントが掲示されていて
百箇日、一周忌、三回忌と3回まで不服申立ができるそうです。
なんか、「地裁・家庭裁判所・簡易裁判所」、「高裁」、「最高裁」の三審制みたいですね(^-^)
死んだら閻魔様の所へ直行だと思っていたのですが

 第3部 中世の四天王寺
 二 十王図 
十幅 各縦95.4cm 横54.0cm

 十王(じゅうおう)とは冥界(めいかい)にあって亡者(もうじゃ)の生前の罪業(ざいごう)を追及し、死後に行くべき所を定める裁判官の役割を持った十人の王である。
日本においては、亡くなった日、あるいはその前の日から数えて七日目を初七日(しょなのか)といい裁判の最初とし、その後七日ごとに七回行い、続いて百ヵ日、1年目の一周忌、2年目の三回忌まで行われることとなっている。
(『聖徳太子と四天王寺』和宗総本山四天王寺編 石川知彦監修 法蔵館 2021年)
初七日の秦広王(しんこうおう)を一人目として、二七日初江王(しょこうおう)、三七日宋帝王(そうていおう)、四七日五官王(ごかんおう)、五七日閻羅(えんら<魔(ま)>)王、六七日変成王(へんじょうおう)、七七日太(たい<泰>)山王(ざんおう)、百ヵ日平等王(びょうどうおう)、一周忌都市王(としおう)、三回忌五道転輪王(ごどうてんりんおう)の十王である。
これら十王を画いた絵画が十王図で、その典拠となる経典として『閻羅王授記四衆逆修七斎功徳往生浄土経(えんらおうじゅきししゅうぎゃくしゅうしちさいくどくおうじょうじょうどきょう)』(通称『預修十王四生七経』)と『地蔵菩薩発心因縁十王経(じぞうぼさつほっしんいんねんじゅうおうきょう)』(略して『地蔵十王経』)の二つがある。
いずれも中国唐時代に成立した偽経とされている。
絵画としては中国の唐時代から宋(そう)時代にかけて多く制作されたが、中国本国には遺品はなく、敦煌(とんこう)で発見、将来された図巻や絹絵がフランスやイギリスに、また、14世紀ごろ日宋貿易によって日本将来された江南浙江(こうなんせっこう)の寧波(にんぽー)の画家、陸信忠(りくしんちゅう)や金大受(きんだいじゅ<金処士(きんしょし)>)などによる十王図が相当数遺されている。
日本においては画面上部に十王の本地(ほんじ)諸尊を配置したり、和装の人物を配するなど独特の展開をみせた。
 …後略… 
(『聖徳太子と四天王寺』和宗総本山四天王寺編 石川知彦監修 法蔵館 2021年)
 四天王寺所蔵「十王図」の特異性
   ―金処士系十王図との比較から― 
河合由里絵

 中国・晩唐時代、マニ教の冥府信仰や道教の信仰、その他の民間信仰が仏教と習合するかたちで、十王(じゅうおう)思想は成立した。
我が国においては、すでに根付いていた地蔵信仰や七々斎などが基盤となり、平安時代後期にその萌芽がみられる。
(『あの世への祈り―十王思想と浄土信仰―』四天王寺勧学部編集 令和6年)
 鎌倉時代に入ると十王思想が定着し、同時に中国から多くの十王図(じゅうおうず)が請来された。
とりわけ宋時代末期~元時代初めに寧波(にんぽー<浙江省(せっこうしょう)>)で活躍した陸信忠(りくしんちゅう)、あるいはその工房作とみられる十王図(以下、「陸信忠本」と呼称する)は、我が国に数多くもたらされたことで有名である。
陸信忠本の落款には、「慶元府車石板巷陸信忠筆」とあるため「慶元府」の置かれた慶元(けいげん)元年(1195)~6年(1200)に制作されたものと推定される。
 現在、メトロポリタン美術館・ボストン美術館に分蔵される十王図(以下、「メトロポリタン・ボストン本」と呼称する)は、南宋(なんそう)時代に陸信忠と同じ地で活躍した金処士(きんしょし)が手掛けたものである。
金処士は、東京国立博物館の「十六羅漢図(じゅうろくらかんず)」を手掛けた画家として知られる。
メトロポリタン・ボストン本の款記には、「大宋明州東橋西金処士家画」とあり、「大宋明州」は「慶元府」に改称される以前の名称であるから、その成立は陸信忠本より遡るものと考えられる。
 このメトロポリタン・ボストン本と同じ系統の図像をもち、日本で転写された諸本(以下、「金処士系十王図」と呼称する)としては、岡山・宝福寺(ほうふくじ)本、愛知・崇福寺(そうふくじ)本、静岡・見性寺(けんしょうじ)本、佐賀・万寿寺(まんじゅじ)本などが挙げられ、四天王寺所蔵の「十王図」(図1 省略)もそのひとつと言える。

 …中略…
 おわりに

 以上、四天王寺本の画面構図と王の描写について、諸本との比較検討を行った。
本作品は、従来の構図にゆとりをもたせて画面を再構成する点、また画面のなかで王の存在を強調して描く点、金処士系十王図のなかでは特異な作例と言える。
そうした改変のなかでも、とりわけ本尊である王の存在が強調されること、またモチーフ同士の有機的な繋がりが度外視されることは、本作品が礼拝的性格を増して制作されたことを物語るのかもしれない。
 先に触れたように、四天王寺本は、金処士系十王図のなかでも初期の制作にかかるものであり、祖本の図像を忠実に写した作例と位置付けられる。
それにも関わらず、四天王寺本の構図と近似する作例が見られない点は、些か不思議である。
ただ、王を大きく描き、その冠の頂きが画中の人物のなかで最も高い場所に位置するという描写に限って見るならば、金処士系十王図の影響が指摘される二尊院本や、その写しとされる浄福寺(じょうふくじ)本などの作例に類似を見出せるのではないか。
こうした天王寺本をめぐる影響関係の問題につては更なる考証が必要となるため、今後の課題としたい。
(『あの世への祈り―十王思想と浄土信仰―』四天王寺勧学部編集 令和6年)

四天王寺の十王図ではありませんが
重要文化財 十王図」(奈良国立博物館)
今朝の父の一枚です(^^)/
先日は、後ろ姿しか写せなかったけどバッチリ写せて喜んでいました。

ダーウィンが来た!「“はやにえ”が恋に効く!モズ最新研究」(2023年9月24日放送)
で紹介されていた研究です。

 モズのはやにえの不思議

 モズがなぜはやにえ(早贄)をするのかについて、これまで解明されていませんでした。
2019年5月、大阪市立大学の西田有佑特任講師と、北海道大学の高木昌興教授との共同研究により、「はやにえを食べたオスがモテる」という非常に興味深い論文が発表されました。

 [はやにえの役割]
  里山生態系に君臨する肉食の小鳥「モズ」


 里山には、さまざまな野生動物が暮らしています。
里山において、捕食者として君臨する、ある〝小鳥〟が本日の主役です。
その鳥の名前は〝モズ〟。
スズメの仲間で、体の大きさは成人男性の手のひらですっぽり包めるくらいです。
そのかわいらしい見た目とは裏腹に、ワシやタカなどの猛禽類を思わせる、鋭くとがったカギ状のくちばしが特徴的です。
モズはこの鋭利なくちばしを使って、バッタやカエル、ネズミなどの小動物のほか、ときには自分よりもひとまわりも大きい鳥を捕まえて食べることもあります。
モズは獰猛な肉食性の小鳥なのです。
(『日本野鳥の会のとっておきの野鳥の授業』日本野鳥の会編、上田 恵介監修 山と渓谷社 2021年)

父がモズを撮影したときに続きを転記する予定ですが、本を読むと図や写真などが豊富に掲載されています。