2020年2月7日金曜日

初氷

今朝の公園。
田んぼや池に氷がはっていました(初氷)。
それでも昨日に比べて風があまり吹いていなかったので
歩いているうちにあたたかくなりました(^^)v
「大阪で初冬日 各地で冷え込み」(NHK関西)
まだ終息のめどがたっていないので、心配な方も多いと思います。
「厚労省 マスクの増産を要請 買い占め防止も求める」(NHK)
の報道にあるように買い占めをして、通販サイトで高額で転売する人がいます。
通販サイトもそれらしきことを言っていますが、儲け優先のような気がします。

1973年10月のアラブ諸国とイスラエルとの間で起きた第四次中東戦争。
この時、大学への通学でバスに乗っていると商店の前に長い列。
わけが分からなかったのですが、帰ってからトイレットペーパ騒動だということを知りました。
この時の買い占めは、自宅用が多かったと思います。
危機(オイルショック)」(Eテレ 中学向け)

現在も昔も必要な人に品物が行き渡らないのは一緒なんだけど…
妊婦の方や感染症など持病のある方は不安だと思います。

新型肺炎 妊婦に呼びかけ「こまめに手洗い 人混み避けて」〟(NHK)

新型コロナウイルス感染症について 妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ」(日本産婦人科感染症学会)
病院ラジオ「~依存症治療病院編~」(NHK総合)が11日(火)午後10:50からあります。

「依存症患者と家族の本音に耳を傾けてみませんか?」(NHK-PR)
依存症への誤解や偏見が多いと思います。
そんな中で、サンドウィッチマンと話している患者さんや家族の方は勇気があるなと思います。
サンドウィッチマンだから話せるのだと思います。
昨日、沢尻エリカさんへの判決がくだりましたが、
ワイドショーなどの番組や週刊誌の報道をみていると、依存症への認識が歪んでいるなと思います。
「沢尻エリカ被告に懲役1年6か月執行猶予3年の判決 東京地裁」(NHK)
 「三菱スペースジェット 6回目の納入延期を発表 2021年度以降に」(NHK)
このニュースを見ていると吉村仁さんの本にある「コンコルドの誤謬(ごびゅう)」にならなければいいのだけどと思ってしまう。
コンコルドの誤謬
 マーフィーの法則はリスク回避の適応であるが、逆にリスク回避をしない面白い例がある。
それは、「コンコルドの誤謬( Concorde fallacy )」といわれているものだ。
「ファラシー( fallacy )」という英語は、誤り、錯誤というような意味があるが、この場合には、意図的な誤り、論理的なウソ、つまりインチキのようなニュアンスがある。
コンコルドとは、かつて北大西洋を3時間半足らずで横断した超音速旅客機のことである(2003年が最後のフライト)。
ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港からロンドンのヒースロー空港と、パリのシャルル・ド・ゴール空港とを結んだ路線などがあった。
このコンコルドにまつわる開発問題である。
(『強い者は生き残れない――環境から考える新しい進化論』吉村仁 新潮社 2009年)
 コンコルドは、1962年に英国・フランスの共同開発で始まった。
開発途中で、予想以上の開発費の上昇や採算性の問題から中止か継続かが問われた。
開発費の高騰から、利益がまったく見込めないのに、開発を続けることは赤字を単に上積みするだけである。
ところが、開発は続行された。
そして、69年に当時のお金で約1兆円をかけてついに完成、76年に就航、ロンドンとバーレーン、パリとリオ・デ・ジャネイロを結んだ。
しかし、マッハ2を超える超音速で飛ぶため、機体はとても細く、座席は100席ほどで、どんなに航空券を高く売っても利益は見込めなかった。
しかも超音速で飛ぶため、燃料費は莫大で、採算性はまったくなく、飛ぶでけで、巨額の赤字を生み出していた。
開発中からすでに、就航してから赤字となることは分かっていた。
開発中止が問われたときの続行理由は、「すでに何千億円もの巨費を投じたのだから、少しでも元を取りたい。つまり、今までに投じた額に比べてあと少しの費用で開発が終わるなら、開発を続行して元を取るべきである。さらに就航する理由も、折角開発したのだから、就航させなければ開発が無駄になる。少しくらいの赤字でも就航させるべきである」だった。
このような理由付けにより、巨額の赤字を生み続けながら、開発は続行され、やがて定期便が運航されるようになったが、2000年、エールフランス便が国内で墜落事故を起こす。
長期の安全確認のための運航中止を経て、2003年ついに運航が取りやめになった。
 ここで使われた、「いままでに巨額の費用を投じて、もう少しで完成するのだから、完成させなければ損である」というロジックは、まったくのインチキである。
なぜなら、収益最大化の観点からすると、続行すれば赤字を増加させるものは、すでにどれだけ費用をかていようとも、さらに投資すれば、赤字をより大きくするだけだ。
つまり、即刻中止するのが赤字を減らすもっとも最適な選択肢である。
過去に使った費用は将来の最適化には無関係なのだ。
 これらの開発費は英仏両国政府の費用でなく、ロッキードなど一般の旅客機製造会社による純粋な開発だったら、採算性の問題から計画もされなかったであろう。
「コンコルドの誤謬」は、実は、日本でも多くの公共事業で頻繁に使われるロジックである。
地方航空の建設などより例である。
長崎空港をはじめ、地方空港の多くは採算が取れないことは明白だ。
この本の執筆中も静岡空港が開港したり、茨城空港が着々と開港に向けて工事が進んでいる。
ところが、これらの空港は開港しても、赤字を重ねることは明らかである。
 一説によると、静岡空港の営業赤字をカバーするには、県民税を1人あたり月1万円上昇させる必要があるといわれている。
つまり、静岡空港を開港して、運営するには、静岡県民は毎月1万円を拠出しなければならない。
長崎空港が現に赤字であえいでいることからも、今からでも即刻中止するのが県民にとってもっともよい選択肢である。
静岡県は夕張市のように、将来的には破産するかも知れない。
コンコルドの誤謬が頻繁に起こるのは、公共事業は住民の税金を使っているので、事業の決定者(知事や県議会)には何の不利益もならないからである。
彼らの利益追求の考え方では、事業の続行がもっとも理にかなっているのである。
 逆に、「コンコルドの誤謬」を正した例がある。
滋賀県栗東(りっとう)市の新幹線新駅が現滋賀県知事の決定により中止されたのは、まだ記憶に新しい。
ところが、これには余談がある。
実は、栗東市は、新駅予定地周辺を莫大な金を使って買い上げていた。
つまり、新駅ができて地価が高騰することを見込んでいた者がいたのである。
もちろん、新駅ができなければ二束三文の土地だ。
栗東市はもともと、健全な財政体質の地方公共団体であったにもかかわらず、莫大な赤字を抱えて、現在、破綻の一歩手前というがけっぷちに立っている。
栗東市長は、県にその窮状を訴えて、救済策を求めているが、これは本末転倒である。
高額な地価で市に土地を売った市職員、市議会の関係者や親族がいたとするならば、ほぼ同額か少し減額して市から買い戻すことが、まず行われるべきことだろう。
ただ、彼らも新駅構想が発表されるその少し以前に購入したのかもしれないが。
「コンコルドの誤謬」は、こうして説明すると、「何でこんなバカなことがまかり通るのか」と思うだが、実際に当事者になると、陥りやすい心理である。
つまり、ある開発ですでに1兆円も使っていて、9割開発が済んでいたら、やはり、あと少しだけ最後まで完成させたいと思うのが人の心なのだ。
 すでに旧聞になってしまったが、本書を執筆中に、小室哲哉が詐欺で逮捕されたが、彼は音楽収入が過去何十年も何十億円とあり、それを使い切るような驚天動地の豪遊生活をしてきて、収入がたった数億円?に減ったときに、その豪遊生活を変えられなくて、借金地獄に落ちた。
つまり、今までの経験とか生活を急には変えられないのだ(第四章の履歴効果を参照)。
 私が中学生で、東京の下北沢の祖父母の家に住んでいたときの話である。
祖母は、相当の金持ちであるにもかかわらず、貧乏人の私がビックリするほどの倹約家であった。
私は、お下がりのお古のシャツやズボンを着ていたのであるが、私が大きくなるにつれて、シャツのスソやズボンの丈があまりに短くなって、くるびしが丸出しで、それこそ窮屈で少し運動するとボタンがはずれてしまうほどであった。
だが祖母は、すぐボタンを付け直して、新しい衣服は決して買おうとしなかった。
ズボンの股がしばしば裂けてパンツが見えてしまい、よくお尻に手を当てて帰った。
あまりに恥ずかしくていまでもよく覚えている。
家政婦がいるような裕福さであったにもかかわらず、祖母は庄屋の娘として生まれ育ち、倹約が染み付いていたのである。
70歳を過ぎた頃から私たち孫に大変甘くなったので、ビックリしたが、それでも相当の倹約家であることには変わりなかった。
 このように、環境が変わっても生活をすぐに変えないというのは、ある意味、環境不確定性への対応であるが、どうも、過去が浪費生活の場合はうまくいかないようである。
次に述べる宝くじもそのような過去を引きずる例である。
(『強い者は生き残れない――環境から考える新しい進化論』吉村仁 新潮社 2009年)

宝くじ売り場の錯覚」は2020年1月7日の記事に転記していますφ(..)
今夜、午前0時から再放送があるのですが
SWITCHインタビュー 達人達「加藤登紀子×小林エリカ」
素晴らしかったですよ(^^)v
なお、加藤登紀子さんが歌ったエディット・ピアフの「愛の賛歌」については5分番組
Eテレで8日(土曜)午後0時55分~
名曲アルバム「愛の讃歌」マルグリット・モノー作曲で紹介されています。
今朝の父の一枚です(^^)v
モズはつがいでいたそうです。
なんか暖冬でカップルになるのが早くなったのかな…