2020年2月12日水曜日

通院の後…

午前中は、父をかかりつけの内科に送った後、循環器内科を受診。
先日の検査の結果は、気になる項目が幾つか…
まだ、薬を服用する程ではないけど、運動(リハビリ散歩)を頑張るようにとのこと…
帰宅後、Windows Updateで「セキュリティ更新プログラム」のスケジュールがあったので
アップデートをすると時間がかかるかかる…(-_-;)
夏だったら午後からは歩けないけど、今なら大丈夫。
リハビリ散歩に出かけました。
薄曇りだったけどしだいに雲が厚くなっていった…
気温も高くなっていて途中でセーターを脱ぎました(^^;
2月12日 
  徳川家康が征夷大将軍となった。 1603(慶長8)年

 早朝の雨もあがり、伏見城に天皇の使者が到着したのはもうひる近くだった。
使者の一人が「ご昇進、ご昇進」と告げる大声で、儀式ははじまった。
 内大臣であった家康に、この日、征夷大将軍、源氏長者(げんじのちょうじゃ)、右大臣など数多くの官職・地位があたえられたのである。
関ヶ原の戦いから2年半、62歳の家康は、こうして徳川幕府をひらいた。
 翌月21日、家康は京都のど真ん中に完成した二条城に入り、25日、使用をゆるされたばかりの牛車(ぎっしゃ)にゆられて、足利将軍のときと同じように行列をしたてて天皇の待つ御所にお礼にでかけた。
(『カレンダー日本史 岩波ジュニア新書11』永原慶二編著 1979年)
日本の神話が朝鮮や中国の影響を受けていたのは知っていたけど
神話からみた古代人の世界』を読むと、ギリシアにも日本の神話とよく似た神話があるのだとビックリしました。
死者の国に妻を奪われたオルペウスとイザナキ
 日本からずいぶん遠く離れたギリシアの神話のなかにも、日本神話とびっくりするほどよく似た話がいくつか見つかる。
その一つがオルペウスという、神さまに近い有名な英雄を主人公にした、次のような話だ。
(『日本人はどこからきたかシリーズ 神話からみた古代人の世界』
  吉田敦彦監著者 福武書店 1986年)
 オルペウスは、エウリュディケという名の美しい妻と、とても仲むつまじく幸福に暮らしていた。
エウリュディケはニンフと呼ばれる、木や水などの精の女神さまたちの一人だった。
ギリシア神話に出てくるニンフたちは、女神さまでも不死というわけではない。
エウリュディケはある日、野原で毒蛇(どくじゃ)にかまれて、とつぜん死んでしまった。
 オルペウスはいくら泣いても、妻の死をどうしてもあきらめることができなかった。
そこで彼は、なんとかして妻を生きかえらせ地上に連れもどそうと決心して、地下にある死者の国まで、ただ一人ではるばる旅に出た。
 そして死者の国の王さまのハデスという神さまと、そのお后(きさき)のペルセポネという女神さまに、せつせつと自分の願いを訴えた。
そうすると、その訴えに心を動かされたハデスとペルセポネは、いったん中にはいったものは出ることが許されない死者の国のきまりを、オルペウスのために曲げ、エウリュディケを地上に連れかえることを、彼に許してくれた。
だがそれには、一つだけ条件がつけられた。
それは死者の国から外に出るまで、オルペウスがうしろを振りかえって、あとからついてくるエウリュディケを、見てはならないということだった。
 オルペウスは喜びいさんで、地上への旅を始めた。
ところがエウリュディケは、死者の国にいるあいだはまだ亡霊であるために、オルペウスのすぐうしろにいても、足音もたてず、なんの気配も感じさせなかった。
そのため心配でたまらなくなったオルペウスは、とうとうがまんできなくなって、まだ地下にいるうちに振りかえって、エウリュディケを見てしまった。
そうするとエウリュディケはたちまち、ハデスとペルセポネのもとに連れもどされてしまい、オルペウスは一人で地上に帰らなければならなかった。
 これとそっくりの話は、日本神話のなかでもイザナキという神さまを主人公にして、語られている。
イザナキも、仲のよかった妻のイザナミという女神さまが死んでしまうと、どうしてもその死をあきらめることができず、黄泉(よみ)の国と呼ばれている地下の死者の国まで、旅をして行った。
そして彼を出むかえたイザナミに、いっしょに地上に帰ってほしいと訴えた。
するとイザナミは、帰れるように相談してくるので、そのあいだけっして自分を見てはならないといって、御殿の中へはいって行った。
ところがイザナキは、なかなかイザナミが出てこないので、とうとう待ちきれず、明かりをもって御殿にはいって行き、腐った妻の死体を見てしまった。
そのため一人で地上に帰ってこなければならなかった。
死者の国の食物を食べたイザナミとペルセポネ
 オルペウスとイザナキは、死んだ妻を生きかえらせ地上に連れもどそうとして、地下の死者の国まではるばる旅をした。
そしてどちらも失敗して、妻を地下に残したまま、一人だけ地上に帰ってきた。
その失敗の原因はどちらの場合も、地下で妻を見てはならないと言われたのに、その約束を守れなかったことだ。
 オルペウスの話とよく似た、イザナキの黄泉の国への旅の話のなかには、もう一つギリシア神話の有名な話と、とてもよく似たできごとが出てくる。
黄泉の国に着いたイザナキが、出むかえたイザナミに、「自分といっしょに、どうか地上へ帰ってほしい」と訴えると、イザナミはこういったという。
「もっと早く来てくださらなかったのが、本当に残念です。わたしはもう、黄泉の国で料理したものを食べてしまいました。」
 つまりイザナミはこのときもう、死者の国で食事をしてしまっていたので、死者の国を離れることがむずかしくなっていたのだ。
それでもなんとかして、イザナキといっしょに帰れるようにするために、彼女は、「自分をけっして見ないでくれ」といってイザナキを待たせ、御殿の中で相談をしてこなければならなかったのだ。
 オルペウスの話のなかにも出てくる、ギリシア神話の死者の国の王女さまのペルセポネは、デメテルという農業の女神さまの大切な一人娘で、もとは母親といっしょに仲よく地上で暮らしていた。
ところがあるとき、野原で花をつんでいると、とつぜん地面が裂(さ)けて、死者の国の王さまのハデスが、黄金の馬車の乗って飛びだしてきた。
そして泣きさけぶ彼女を捕(と)らえ、自分の妻につるため、地下の世界へさらって行ってしまった。
このことを知ったデメテルは、胸がはりさけるほど悲しみ、ほかの神さまたちとのつきあいをやめてしまった。
そしてエレウシスという町へやって来て、そこに自分のために神殿を建てさせ、その中に閉じこもって、大地から作物(さくもつ)が生えだせなくした。
そのため人間はひどい飢えに苦しみ、神さまたちもすっかり困ってしまった。
 そこでついに、神さまたちの王さまゼウスもたまりかねて、ヘルメスという伝令の役をする神さまを、ハデスのところに行かせた。
そして「デメテルの怒りをなだめさせるために、ペルセポネを彼女に返せ」という命令を、ハデスに伝えさせた。
 ハデスもしかたなく、これを承知した。
だがペルセポネを送りだす前に彼は、喜んでついほころんだ彼女の口の中に、ザクロの粒を押しこんで食べさせた。
そのために死者の国で食べ物を口にしたペルセポネは、もうこの国との縁を断ちきることができなくなってしまった。
そしていったんは母のもとにもどされたが、また地下に来てハデスと結婚し、死者の国の女王にならなければならなかったという。
(『日本人はどこからきたかシリーズ 神話からみた古代人の世界』
  吉田敦彦監著者 福武書店 1986年)